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カナダの路線バスは、さすがお国柄がでています

カナダは日本に比べると広大な土地があるからか、道幅が広い。
だからなのか、大きな車が多い上にバスも大きい。

特に路線バスは日本のバスと違っていて、面白い。
路線バスだけど、中学生・高校生専用「School Special Bus」があります。

今回は私が面白いと思ったカナダの路線バスのお話しをしたいと思います。

カナダの路線バスは、ベビーカーや車いすは折りたたまなくても乗車可能

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カナダの路線バスへ乗車する時は、運転手さんの席がある、前から乗ります。
ベビーカーなどの場合、まずバスの車体が下がる。(これは、エアサスペンションで、空気圧を利用して、車体を下げて乗りやすくしてくれます。)

次に、折り畳み式のスロープが出てきて、そのスロープを使ってバスに乗れるようになっています。さらに、バスの前方は、ベビーカーや車いすが2台ぐらい乗れる広いスピースが用意されています。

ベビーカーや車いすが乗りこむのが見えると、この場所に乗っていた乗客はすぐに後ろへと移動してくれます。そして、この専用スペースに子供をベビーカーに座らせたままで乗られるということなんです。誰もが使いやすい公共のバス、そう思わせてくれます。

カナダの路線バスは、車内放送(案内)がありません

日本では、バス停の名前や最寄りの施設などの車内放送があり、どのバス停で降りればいいかがわかります。しかし、カナダの路線バスには車内放送(案内)がない!(2年前に一部のバスに、車内放送・表示が始りました。)

どこで降りればいいかは、事前にアプリやインターネットを使って調べるか、行先を知っている友達にどの辺りで降りるといいか、目標物を聞いておきます。

それでも、見知らぬ街へ旅行に来た場合はわからない。そんな時は運転手さんに聞きます。

乗車した時に、
「〇〇〇〇に行きたいのだけど、どこでバスを降りたらいいかわからない。申し訳ないのですが、バス停を教えてもらえませんか?」

こんな風に聞くと、
「OK。そのバス停で止まってあげるから、運転席の近くに座っていてね。」と、ほとんどの運転手さんは答えてくれます。

そして、目的の場所のバス停で降ろしてくれるのです。
時には、バス停ではないところでも降ろしてくれます。

「ここからの方が近いよ」と言われて、「右に行って、まっすぐ行くんだ」なんて、目的の場所の行き方までも教えてもらえます。

カナダの路線バスの運転手さんは、親切な人が多く、中には見た目が怖そうな方もおられますが、話しかけてみると気さくで色々なことを話して下さいます。

カナダに旅行に来て、路線バスに乗ることがあればぜひ、運転手に話しかけてみてください。

カナダの路線バスの降車ボタンは、ヒモを引っ張る


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降車を知らせる時は、二種類の方法があります。
1つは、窓側の両方の壁に黄色のヒモがあるので、そのヒモを引っ張る。
もう1つは、通路側の座席から天井に伸びている、手すり棒に降車ボタンがあるので、そのボタンを押す。

たいていの乗客は座るので、黄色いヒモを引っ張ることが多い。
壁に黄色いヒモを沿わせるだけなんてさすが、カナダ。細かいところを気にしないというか、コストがかからないというか。

しかし、この黄色いヒモを引っ張るタイミングが難しい。
何度か間違えて、バスを下車したかった、1つ前のバス停で降りたことがあります。

黄色いヒモを引っ張るタイミングは、車内放送(案内)がないので、自分がバスを降りたいバス停の手前では遅すぎる。
だいたい60メートルぐらい前かな。(電柱が約30メートル間隔だから、電柱2つぐらい前)
または自分の降りたい、一つ前のバス停を過ぎた後で、ヒモを引っ張る。

この黄色いヒモを引っ張ると伸びるのですが、優しく引っ張っただけでは、ポーンと停車のお知らせ音は反応してくれません。
力強く引っ張る必要があります。

タッチの差で他の人が黄色いヒモを引っ張った後に、私もヒモを引っ張ってしまうと恥ずかしい。難しい黄色いヒモです。

カナダの路線バスは、予定時間には来ないことが多い

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日本では、バス・電車などは時刻通りに到着するのが当たり前のように思われますが、カナダでは、路線バスは予定通りには来ないことが多い。

始発のバスは、予定通りに発車します。しかし、道路事情や乗客がいない場合、バス停に止まることがないので通過。運転手さんはバス停の到着時間と出発時間を気にせず、次のバス停へと進んでいきます。

さすが、カナダ。細かいことは気にしない。

日本のバス停の中には、「何分で次のバスが到着します」など、表示されるところがありますよね。
しかし、カナダの私の住んでいるところにはありません。
予定時間になってもバスは来ない、ということは何度もあります。そして、いつ路線バスが来るんだろうと待つしかない。

路線バスの乗り換えがある時は、最悪です。
このバスから、次のバスに乗ると決めていても、前のバスが早く出発してしまって、乗り継ぎが出来なかったことは何度もあります。
「運転手さん、一体どうなってるの!」
「Why do you leave early?」なんて、バスの乗客がよく言っています。

そういうわけで、カナダに来て路線バスに乗る時は、待ち合わせの時間に送れないよう、余裕を持って乗ることをオススメします。

カナダの路線バスは、細かいことは気にしない。お国柄が出ていて面白い。

違う国に住んでみて、気づくことがさまざまあります。日本との違いを見つけるのが楽しい毎日です。
他にも日本の路線バスとの違いがありますが、また次回に書いていきたいと思います。

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