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そうだ!前歯を折ろう。

オマエだよ、オマエ。
私はオマエの前歯をへし折りたいんだ。

こんばんは。
癒し系動画を見ても、いまいち癒されず誰かの前歯をへし折ることを妄想してしまう桃子です。
ところで皆さん、歯並びは美しいですか?
過半数の人はだいたい歯並びに悩みを抱えていて、場合によっては歯列矯正する?しない?とどうしようかと考えているかと思います。

私もかつて歯列矯正した事があるので分かりますが、あの矯正器具を入れた痛みは2度と耐えたく無い部類の一つです。
装具を入れたその瞬間から鈍痛は始まりますが、翌日の口が痛いのなんのって。
ポテトチップスすら食べられない私を見た同級生が、ものすごい驚いていたのを今でも思い出します。
さて、そんな苦労を強いられた歯列矯正ですが、なんでそんなことをしてまで歯並びを治したかと言いますとですね、

口が閉じなくなるからです。

大事な事だからもう一度言いますね。

口が閉じなくなるからです。

…。……。ね。皆さん納得でしょ?
口が閉じないってね、困るんですよ。
当時は小学生低学年でしたが、このまま成長するとまずいと言う事で、歯列矯正しました。
当時は90年代の前半で、歯列矯正というものを見たことも聞いたこともない同級生たちに、ずいぶんと心ないことを言われながら、せっせと歯医者に通いました。

中でも、当時1番仲良くしていたクソ女子に言われた言葉はいまだに忘れる事はできません。

「桃ちゃんは金持ちだから、見た目よくするために矯正するんでしょ。金持ちのミエ」

小学生低学年がこれを言えるなんてスゴイ!
あまりにゴイスーなんで引きましたが、彼女は地獄の底の沼を使って生成したような女なので、当然のようにニタニタしながらそれを口にしました。
まっ、言わずもがな彼らの親がそういう事言ってんだけどさ。

彼女には色々恨みつらみがありますが、これは3本指に入るかな。
だって

ムカつく

んだもの。仕方ない仕方ない。
でもさ、私もなんでこんな沼というか汚泥というか、こんなやつと付き合っていたんだろ。
当時の自分が謎すぎて泣ける。


そんな汚泥を煮詰めたような彼女は、

絶世の美女として成長。

当時の写真は売れっ子キャバ嬢のように美しく、一言喋るととてつもなく下品だが、話さなければ分からないので、その美貌を利用してキャンペーンガールやコンパニオンのような仕事をいくつかしたようでした。
彼女の趣味はパチンコでしたので、お金はいくらあっても足りません。
5万すった、が彼女の口癖でした。

彼女は、厳しいフリをしつつ甘い親に抱っこにおんぶで育ち、その20代をアルバイトとパチンコで消費し、結婚と離婚を経験しました。

彼女のアルバイト先は今も昔も変わりません。
そこのホームページに記載された彼女の写真は、とても整ったきれいな顔をしていて、その歯は非の打ち所がないほど、白く美しく整っていました。
だから私は彼女の写真を見るたびに、その歯を石で割りたくなるのです。
石で割られて彼女は初めて分かるでしょう。
歯がいかに大切なものかを。


そうだな、いつかしがらみがなくなった時
彼女の前歯を折りに行こう。
彼女はたくさん悪いことをしてるから、それを掴んで前歯を折ろう。
その時には私はおばあちゃんかもしれない。
でもそれがちょうどいい。
きっと私はゆるされてしまうから。


今現在の彼女は2度目の結婚が上手くいき、子どもまで授かり幸せの絶頂のはずです。
いつかどこかで綻びが生じるのを、私はそっと願っています。



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