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愚かな女1のあとがき。〜あの頃について思うこと〜

ひょんな事がきっかけで、愚かな女。というタイトルで、昔あった事を書いています。



このシリーズは前編後編に分けようと思って書いたのですが、どんどん長くなってしまい、結局タイトルの後ろに数字をつけました。
ほぼ勢いのみでガンガン書き進め、また都合良く時間が取れたことから、あっという間に書き終わりました。
今現在、ほぼ全文を書き終えてますが、誤字脱字チェックやら、どう考えてもおかしいところなどを直しています。

それをやっても、やっぱりおかしいところはおかしいままだったりするので、詰めが甘いなぁと思いつつも、賃金を得ているわけでもなし、と気楽な気持ちでアップします。
でも久々に、バババッと勢いよく書けたのは、とてもスッキリとして楽しかったです。
怠惰な私にこんな力が残っていたのかと、自分でも驚いています。

千夏、という女の子にはモデルがいます。
もちろん名前は仮名で、色々な設定を変えました。千夏のような女の子はたくさんいるでしょうし、実際ネットやテレビなどの様々なメディアで目にしますが、自分の目の前で実在する千夏は、なかなか衝撃的でした。

千夏にはこの後も色々ありますが、そんな千夏の行動とは裏腹に、千夏自身は決して派手なガングロギャル(古い表現なのは分かってます)ようなタイプではなく、どちらかと言えば大人しいタイプの女の子でした。
いつも笑ってはいましたが、彼女の近くにいた人間から度々、ひどい扱いを受けていました。
彼女も私と同じく、環境を変えたかったのだろうと、今では容易に察します。

千夏は高校入学後すぐに、起立性低血圧(今は起立性調整障害ともいうのですね)を発症し、高校に通うことは断念せざるを得ませんでした。
今でこそ千夏の苦悩が分かるのですが、当時は全く理解できませんでした。
結局のところ、起立性低血圧というのは朝が苦手な人向けの都合のよい言葉であって、本質はただの怠けだと、私は考えていたのです。
それには、私自身も起立性低血圧の症状にかなり悩まされていたからで、それ故彼女の事を病気と捉えることができませんでした。

私も朝から常に眠気に襲われ、授業中は常に眠気と葛藤し、黒板はふにゃふにゃと曲がっていました。よく白目を剥きながら、固まっていたきがします(つまり寝てる)
極め付けは、音楽の時間に歌いながら眠ってしまうことでした。
立って歌いながらフラフラし、意識が飛びました。そもそも歌いながら強烈な眠気が来るということ自体、異常ですよね。

その時、クラスで1番はっちゃけていた友人だけが、フラフラな私を、当時の私が異様とも感じるほどに、本当に大丈夫なの!?と何度も聞いてきました。
でもホント、こういうのは放っておいてはダメです。

当時は、それほどの症状があったにも関わらず、私も私の親ですらも、それをただのサボりただの眠気と考えて、なにかしらの対応をすることは一度もありませんでした。
幸いそのような症状も、22歳以降は出ることなくなり、今はむしろ不眠に悩まされる毎日です。
(ちなみにこの事を小児科医に話すと、血相をかえて分厚いメガネを外しながら、それなんかの発作じゃないの!?と言ってきたのが忘れられません)

このnoteで、起立性低血圧と検索をかけますと、実にたくさんの症状や苦悩が書かれています。
自らのの経験を通じて、それらは何ら誇張のない事実と理解できます。
そして気がつけば私も千夏もすっかりおばさんになりました。
その症状は無くなり、私は前述した通り、中途覚醒と不眠に悩まされる日々です。
ホント、年取ったなぁ。

社会人になれば、気に入らない職場を変えることは意外と難なくできるのですが(自分の生活が破綻するというリスクを抱えますが)学生が学校を変えるというのは、容易ではありません。
それでもなんとか、周りの助けをかりながら、私も千夏も、おばさんになることができました。

私も千夏も、それなりに憂鬱な10代を過ごしました。
コロナ禍もあって、リモート学習、時差学習も一般的になりました。
もっと自由な学びの姿、苦しくない生き方が増える事を願っています。
とにかく

加齢が進めば

いつだって不眠と中途覚醒な日々です。
しっかり寝て、漫画読んで、3食食べましょうね。

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