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日記

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日記という形式の器の大きさに存分に頼る
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2021年1月の記事一覧

2021年1月29日(金)

完全に事切れてしまう権利が今週の私にはあるように思えたので、生産性の底値を這いつくばって過ごした。顎が痛く、上下の歯の置き所が定まらない感覚がある。普段どのように口を閉じていたのだろうか? わからなくなってくる。

2021年1月28日(木)

昼御飯にモスバーガーを食べた。手を汚さずに食べることなど最初から諦めたほうが賢明であると思わされるような形状と内容物だった。ハンバーガーと同じくらいの厚みに、食べながら使ったティッシュは積み重なった。途中雪が降り、会社のSlackが沸いた。
#日記

2021年1月27日(水)

久方ぶりに出社した。始業時刻がやってくるまで作業をすることになっているスターバックスにも久々に行った。カウンター席の眼前に広がるガラス張りの壁から見える映画館のディスプレイはコナンを宣伝していた。
#日記

2021年1月26日(火)

圧倒的資料作成⑦。一旦おわり。家に落ちていた水菜の桜エビでパスタを制作した。どんなに雑に作ってもそれなりにうまいパスタの度量の深さをしきりに二人で称賛する。
#日記

2021年1月24日(日)

本来なら友達の結婚式に呼ばれていた日だった。昨年実施予定だったのがこの日に延期になり、しかし結局は中止になってしまった。数少ない本当に仲のよい友人で、浮いた三万円は大事に使わなければならないと思わされる程度には、素直に祝福してやりたかったという気持ちを抱いている。
#日記

2021年1月23日(土)

書いた小説のレビューをもらう。ありがたい内容。以外それに対して返答したお礼を(後世の私に)残しておく。

レビューをいただきありがとうございます。励みになり、より書き手として充実していくための課題がクリアになりました。

ご指摘の通り、小説空間の構築というものにかなり重点を置いています。それは時空間の描写と叙述だけで(言葉を借りれば「切実な声」やそれに類するいわば「小説的なもの(と一般に信じられて

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2021年1月22日(金)

圧倒的資料作成⑤&そのレビュー。ぼちぼち。
#日記

2021年1月21日(木)

圧倒的資料作成④。日記が書けておらず、この週はあからさまに書けない状態にあるし書くことも特に生じないということをつたえるための簡便な文章が残されるだろうということを、この日辺りで予測し始める。
#日記

2021年1月20日(水)

圧倒的資料作成③。芥川賞は宇佐見りん。
#日記

2021年1月17日(日)

富嶽三十六景は四十六枚あることを知った。写真がない時代の風景画に俄然興味を持っていて、際に見たかあるいは見たと思い込んでいる風景を筆を持つ都度記憶から呼び起こす営為とは、いかなるものだろうか。絵画における構図を実現させるべく、自然風景の移動や省略をするということを、北斎はどれほど抵抗なくやってのけたのか。
#日記

2021年1月16日(土)

乗代雄介の【旅する練習】を読んでいると読み終えた。物凄くよかった。この日から四日後に行われる芥川賞の選考会で「捨てられない」と判じた委員もいるらしい過剰な風景描写や土地の歴史の引用は、少なくとも本作に限って言えば絶対に必要な文章だと思う。書くことで、後世に、というよりもこの世界にかつてそれが確かにあったことが刻まれる、という書き手としての乗代さんの信じるところが、物語としても描写としても十全に現れ

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