未来のことなんか、考えている余裕ない。
私なんかに未来のためにできることは、ない気がする。
貧困も、男女平等も、まあ、私には解決できない。まずもって、どうしたら、いいのかも分からない。私にできることと言えば、SNSで女性の権利について、激論を交わす人たちを眺めるくらいだ。
できることなら、どうにかしたいけれど、世界中の人が安全に水を飲める世界も、到底私には、創り上げることはできない。
外国にもいったことないし。
目の前の生活で精一杯だ。
月に5回も6回も夜勤をやって、ようやく手にした20万円で、生活することで。
ガソリンは高いし。
というか、何もかも高い。
スーパーに行って、3000円くらいかなー、って思ってレジに行くと、平気で5000円を超えてくる。
電気代も高い。
未来のことなんか、考えている余裕はない。
のだけれど、私には、未来の塊みたいな子どもがいる。
毎日、もりもりご飯を食べて、みるみる大きくなって、未来へぐんぐん突っ走って行く。
あっという間に、未来が今になって、過去になる。
あと○年したら、幼稚園かー、なんて思っていたら、気づいたら入園して、卒園していた。
小学生なんて、まだまだだと思っていたのに、あっという間に入学を迎えて、小学校生活も、残り1年半になっている。
すごい速さで、未来に向かっていってしまう。
そんな子どもたちに追い立てられながら、私は相変わらず、目の前の生活で精一杯だ。
子どもたちが、不自由ない生活を送れるように…学びたいことを学べるように…
贅沢はできないし、全てを叶えることはできないかもしれないけれど、私にできることはやってあげたいと思う。
そう考えると、私は未来のために、生きているような気もしてくる。
私の働きが、私が得た少しばかりのお給料が、私の作ったそんなにおいしくない食事が、未来を育てている。
そんな気がしている。
あわよくば、私の育てた未来たちが、また未来に繋がって、いつか、世界中の人が安全な水を飲める世界を作ってくれたらいいなー、と心の端っこでちょっとだけ願いながら、今日も精一杯生きよう。
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