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「世界の絶景」5.海と空       その1.海の景観


1.ハロン湾(ベトナム)

◆無数の奇岩が連なる景勝地

 ベトナム北部のハノイから車で4時間。水墨画のように幻想的な風景が広がるハロン湾には、水平線から大小2千程の奇岩が突き出し、「海の桂林」とも呼ばれている。

 中国との国境辺りから延びる石灰岩質の丘陵台地が数万年の時を経て、現在の景観をつくりあげた。
 1つ1つが彫刻作品のようにさまざまな形をしており、太陽の位置や季節、見る場所によって、変化に富んだ風景が楽しめる。

◆ハロン湾クルーズ

 静かな水面のハロン湾に水紋を立てながらクルーズ船は屹立する岩々の間を縫って走る。
 水しぶきを上げる爽快なクルーズの先に、水上で暮らす人々の素朴な集落があった。

2.十二使徒(オーストラリア)

 メルボルンから南西に約100km、サーフィンのメッカでもあるトーキーからアランスフォードまで、海岸線に沿って約260kmに渡り続く「グレート・オーシャン・ロード」の一番のハイライトは「十二使徒」。激しい波が押し寄せる海から立ち上る奇岩と断崖絶壁との景観が圧巻だ。
 「十二使徒」と名前がついているが、岩の柱が12本があるわけでない。元々は9本の岩であったが、1920年代に観光開発目的で現在の「12使徒の岩」と命名された。
 波と風雨による浸食は絶え間なく続いており、洞窟は、最終的にアーチ状になり、橋が崩落して、それぞれが孤立した巨大な岩となる。さらに、波が岩の底部を少しずつ削り取っていくため、2005年には、ひとつの岩(使徒)が崩落してしまった。
 現在残っているは8本のみとなっており、今後も浸食により景観が変化する可能性が高い。

3.オアフ島(ハワイ)

◆ライエ・ポイント

 オアフ島北部の絶景ポイントとして知られる海岸「ライエ・ポイント」。
張り出した半島からオアフ島東海岸の幻想的な景色を見渡すことができる魅力的なエリアだ。

◆ハロナ潮吹き岩

 オアフ島の東側に位置する「ハロナ潮吹き岩」。
 数千年をかけて冷え固まった溶岩でできた穴に海水が溜まり、その水圧で岩の割れ目から迫力満点の音と共に潮が吹き上がる様が、大きなザトウクジラの潮吹きのように見えることから「潮吹き岩」の名前がついたという。
 溶岩でできた岩場の穴に海水が流れ込むと、10メートルの高さまで潮が吹き上がることもあり、その姿は間欠泉のような壮観だ。

4.モーレア島の「モトゥ」(仏領ポリネシア)

 モーレア島からボートで約30分、タヒチ語で「モトゥ」と呼ばれる小さな無人島へ着く。
 文字通り住民は居ない。透明度の高い煌めくサンゴの海の絶景だけが訪れた人を出迎えてくれる。

5. カサブランカ(モロッコ)

 大西洋に面した港街カサブランカは、モロッコ西部の商業ハブだ。
 写真の被写体としては何の変哲もないが、漁船に群がる海鳥達の姿は、思わずシャッターを押したくなる光景だった。

6. バルト海 (スエーデン~フィンランド)

 ヘルシンキからストックホルムへ向かうクルーズ船・シリヤラインに乗船した。
 ヘルシンキを夕方17時に出発、翌日の11時にストックホルムに到着の18時間の船旅だ。
 日の出の写真を撮ろうと、朝5時前にデッキに出る。
 まだ薄暗かった。
 水平線に太陽が頭を出したのが6時20分。5分後に丸い太陽が表れたが周りに何もなく被写体としては面白くない。
 6時39分、ストックホルムの島影が見え、赤く染まった水面とのコントラストが美しかった。

7.ケープタウン(南アフリカ共和国)

◆ケープポイント

 アフリカ大陸の最南西端、ケープ半島にある美しい岬「ケープポイント」。
 駐車場からケーブルカーで頂上へ向かうと、200mを超える断崖の下でインド洋と大西洋の海流が渦巻く絶景が見える。

◆ドイカー島オットセイコロニー

 ケープタウンから車で20分ほどのホウト湾の港から出る観光船に乗ると10分ほどで、目の前にたくさんのオットセイがいるドイカー島に着く。
 岩山で気持ち良さそうにひなたぼっこしたり、大西洋の凍えるほど冷たい海中で元気にはしゃぎまわる愛嬌いっぱいのオットセイたちを間近に観察することができる。

8.ダナン港(ベトナム)

 南シナ海に突出するトゥーラン岬に囲まれたダナン湾奥のカムレ川河口左岸に位置する、ベトナム中部の港湾都市ダナン。夕日の沈む港では漁をする小舟が黄金色に輝く海に奇麗なシルエットを描いていた。


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