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答えのない問いに向き合い、会社を前に進める。問いに向き合い続けるのは、kaekaの可能性を信じているから。

こんにちは!kaekaで経営企画をやっている、吉田光沙です。
kaekaに入社してから1年くらい経つので、なぜkaekaに入ったのかを振り返ってみようと思います。

吉田光沙 / 経営企画部・スピーチトレーナー
新卒でみずほ証券株式会社に入社し、約2年弱新規開拓営業に従事。その後株式会社ティーケーピー経営企画部に参画。M&Aの検討〜実行、大型買収に伴うエクイティファイナンス・デットファイナンス、さらにIR開示・決算発表及び投資家対応実務を経験。2020年にカエカ参画。財務・管理部門を担当し、事業計画の策定・バックオフィス全般を担当。弁論全国大会出場経験あり。

これまでのキャリア

突然ですが、私の子供の夢は、「公務員」でした。理由はというと、「人に言っても恥ずかしくなくて、自分の将来が想像できるような、ちょうどいい夢」だったからなんです。

新卒で就職するときにも、そんな「ちょうどよさ」を求めて就職活動をして、結局決まったのは大手証券の営業部。周囲からは「絶対向いてない!」「やめた方がいい!」と言われましたが、「やってみなければわからないでしょ!」という気持ちから押し切って決めました。そして当たり前ですが、入社してすぐに壁にぶち当たりました。

毎日重たいチラシの山を持ち歩き、誰かの家のインターフォンを鳴らしては「この地域を担当することになりました!よろしくお願いします!」とひたすら言い続けます。しかし、そこで話せた方々には困った顔をさせてしまったり、「うちはもう証券はしないって決めてるの!」と言葉で断られたりします。強い言葉を投げかけられたときには、落ち込んで公園で座り込んでしまう日もありました。

営業活動を続ける中で、少しずつお客様が増え、笑顔で話せる日は増えたものの、お客様が抱えてくれている資産の増減がずっと気になって仕方がなく、頑張る意欲は少しずつ減っていきました。お客様に対する不安感、会社全体の成果主義、証券という自分が頑張ってもどうにもできない、という状況。そんなことが積み重なり、結果的に「合わない」と感じ、2年も経たずに辞めることを決めました。

証券会社では週末に同期と遊ぶことで
どうにか仕事を頑張っていたような気がします。

次の職場に選んだのは、上場から2年弱のベンチャー企業でした。当時の上司になる人に「IRやM&Aなどの経験で一生困らないスキルが得られるよ」と言われ、スキルがあれば、前職のような不安感から解放されるのではないか!と思い、入社を決めました。

入社当初から大型買収案件が始まり、それに伴うファイナンス、予算策定、IR業務など、積み重なる業務に追われる毎日を過ごし、一つ一つ手探りで業務をこなしていきました。労働管理がしっかりしている証券会社と比べて、労働時間は1.4倍くらいになりましたが、5倍くらい、仕事をすることが楽しくなりました。

同じ部署のメンバーはみんなフラットであたたかく、何も知らない私に対しても対等に、責任のある一人の人間として接してくれました。そうして徐々に専門性の高い業務も実行できるようになり、4年間働いていました。

最初に言われた通り、私はたくさんの経験を経て、たくさんのものを得ることができました。しかし私が得たのは、「スキル」ではありませんでした。何か疑問があったときには周囲に聞いて、自分で答えを導くこと、人に伝えて足りない部分の指摘を受けて、もう一度作って完成させること。実行するための考え方と動き方、答えのないものに向き合う姿勢です。

高校時代は弁論部

話は遡りますが、私と千葉さんはもともと高校時代の部活の同級生です。弁論部というスピーチ競技の部活をやっていました。部活でチームとして、みんなのスピーチ原稿を一緒に作ったり、話し方をしっかりと良くするために繰り返し練習することは、「やった分だけ力になる」という魅力がありました。

卒業式の時の写真

社会人になっても、千葉さんとはSNSで繋がっていたため、千葉さんが退職すること、起業する情報は伝わってきて「楽しそうだな」「相変わらずスピーチをしているんだな」と思っていました。しかしその当時、私自身も仕事が佳境で忙しく、「そうなんだな〜、大変そうだな〜」くらいの感覚でみてました。

副業としてジョインした背景

2020年秋、最初の転職から約2年が経ち、大型案件が終わり、今後のキャリアビジョンに悩み始めるくらいの頃、Twitterで千葉さんが「事業戦略からバックオフィスまで全般担当できる人を募集!」と書いているのが流れてきました。
スタートアップで働くことにも興味が湧いていた私は、「えっ、やりたい!」と思いましたが、求められている能力と、今の仕事ってあんまり関わりないから私にはできないんじゃ…という後ろ向きな気持ちと、友人としての千葉さんと一緒に仕事をするって大丈夫なの??という不安感。しかし会社の人に相談したところ、「いいんじゃない、やってみなよ!」とすぐに言われ、応募を決めました。

ちなみに、千葉さんとはLINEもTwitterもつながっていましたが、「友人文脈で連絡したら断りにくいよね…?」と思い、募集サイトから応募して、すごくドキドキしながら面接に臨んだことを今でも覚えています(「光沙(こうさ)」なんて珍しい名前なので、当然、バレていました)

そこからすぐにジョインを始め、副業の範囲で始めましたが、正直なところ、結構大変でした。 当時フルコミ2名・業務委託含めて7名。本業が終わったら、21時くらいにオフィスに行って、終電まで仕事をする毎日。一人で経理やってみたり、助成金の応募をしてみたり。本社移転業務や、登記まわり、やったことがないバックオフィス業務全般を、Google検索と睨めっこしながらどうにかこなす日々を過ごしました。

秋葉原オフィスに初めて入ったときのこと!
(写真に写っているのは大きいオフィスと小さい千葉さん)

また、kaekaに関わる中で、「伝え方」に真摯に向き合う受講生の方々とお話しする機会も多くありました。そんな受講生の皆様は最初から前向きで本当に素敵な方々ですが、そこから段々と変わっていく姿、自信を得ていく過程、そして最後に堂々と発表いただく姿を、近いところから見ることができました。

伝え方の学習は「伝え方」のスキルそのものにも大きな影響を与えますが、自分の価値観を言語化することによって、同時に人としての自信や向上心にも大きな変化があります。

皆さんの変化や成長を見るたびに、kaekaの事業は個人を磨き、社会に大きなインパクトを与えるものだと強く感じました。だからこそ、もっと影響力をもって大きくなることが本当に重要だとその時から感じていました。

突然調達することになった

副業でジョインしてから約1年。ある日いきなり「資金調達に向けて動こうと思う!」と千葉さんから言われました。正直最初は「え??なんで??」と思いましたし、実際口にも出しました。

その当時、経営環境としてはスモールビジネスながらも黒字。これまで大きくお金を使うビジネス構造ではなかったし、投資したいことを徐々に動かして、もう少し確証がみえてからでいいんじゃないか。と思いました。だからこそ「投資家が入る」ことによる、事業を経営者自身の思いで動かせなくなるかもしれないというリスクが際立って見えてしまいました。

その一方で、今のままでは大型のシステム開発を進めることも、アクセルを踏んで、アクティブに人や場所に投資をすることも難しいこともわかっていました。ビジネスの拡大に向けて絶対に必要な一歩であることは間違いがない、そのせめぎ合いの中で、結局一緒に調達に向けてアクションを起こすことになりました。

そこから、ピッチ資料やバックアップデータの調査、年度計画の策定から今後の戦略を一緒に考え、投資家の方々とのディスカッションを踏まえて事業計画をブラッシュアップしていく日々を過ごしました。結果的に、素敵な投資家の方々にも恵まれ、2022年夏、1.2億円の資金調達の実行にいたりました。

調達直後に撮影した投資家の方々との写真

全ては結果でしかないのですが、そのおかげで現在、様々なお客様のトレーニングを実施できるような場所と、業務委託含めて全21名のトレーナー、そして伝え方診断「kaeka score」の開発・リリースを行うことにもつながりました。

そして私自身もまた、調達を機に前職を退職し、副業としての業務からフルコミットとして、kaekaの業務範囲を広げて頑張ることを決めました。

前職では本当に、めちゃくちゃ素敵な方々とご一緒させていただきました

そして今、思うこと

今kaekaは創業4年、私が入った当初は7人だったメンバーも少しずつ増え、現在は26人の組織になっています。メンバーは、元々営業職をしていたり、先生をしていたり、アナウンサーをしていたり、弁論の経験があったりと本当に様々なバックグラウンドの方が集まっています。
みなさん、性格も考え方もバラバラではありますが、一つだけ共通しているのは、対等に人と語ることができること。年齢も性別もバックグラウンドも関係なく、様々な知見を共有できることは、常に新しい発見を与えてくれます。
そんなメンバーで、時には一緒に勉強会をしたり、事業の未来を考えたり、一緒にコンテンツを考えたりすることで、プロダクトも日々ブラッシュアップを重ねています。
素敵な人たちが関わってくださるからこそ、事業がスピード感を持って拡大していけることを毎日のように感じています。

みんなで勉強会をしたときの写真

私の業務は、財務・管理部門全般とお伝えしていますが、実は営業やスピーチトレーナー・ライターとしてもさまざまな業務に横断的に関わらせていた
だいています。
これまで、初めてのことにたくさん取り組んでいて大変な瞬間も多かったですが、kaekaの仕事は私にとって、本当に楽しいです。それはkaekaの仕事内容やプロダクト、そしてメンバーに誇りを持っていて、心の底からいいものだと信じているからだと思います。

kaekaに関わってから、本当に「答えのない」ものの繰り返しで、決断が難しいことも目標に向けた努力が報われないこともたくさんあります。その一方で、進めた一歩は巡り巡って必ず何かに繋がっていくことも、わかってきました。
この転換期にあるkaekaをさらに大きくしていくためには、もっとたくさんの人の力が必要です。これまでのキャリアや経験、価値観をすべて活かすことで、一緒にkaekaを大きくしていきませんか?


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