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情報を扱うプロが解説!具体例から見るフェイクニュースの見分け方

うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい

この言葉は2ちゃんねるの創設者ひろゆき氏が発言したものとして有名であり、インターネットにおける情報の取捨選択の難しさを表したものです。

1億総クリエイター時代と言われる現代ではコンテンツが常に飽和状態で、価値ある情報が見つけにくくなっています。

本日は毎月300社以上の企業の情報を分析し、年商数十億~数千億を売り上げる企業の社長・取締役が閲覧する提案資料の作成を行う企業アナリストの観点からフェイクニュースの見分け方をお伝えします。

信頼度の高い情報をゲットしたい。くだらない情報に騙されたくないという方は必見の内容になっているので、じっくりと読み進めてください。

熊本地震でライオンが脱走

日本で代表的なフェイクニュースといえば、熊本地震によるライオンの脱走事件であろう。

熊本地震の直後に「動物園からライオンが逃げた」などとTwitterにうその投稿を行い、動物園の業務を妨害したとして、熊本県警は7月20日、神奈川県の会社員の男(20)を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。※1 IT media NEWS

これは※2 総務省に掲載されるほど知名度が高いニュースであり、このデマによって動物園や警察に問合せが殺到した。

実際は※3 ヨハネスブルグで撮られた写真を流用したものであり、熊本とは一切関係がないばかりか、日本ですらありません。ですが……

大規模な地震【事実】→動物園が半壊【想像】→動物が逃げ出した【想像】→ライオンの写真【偽物】。

といった事実を基に想像が膨らんだ状態で目に入った偽の情報のせいで、多くの方がパニックになってしまいました。

熊本の件は業務妨害で住んでいますが、人の命を奪ってしまったフェイクニュースも存在します。

そんな嘘に加担しないよう、根拠の不確かな想像ではなく、分析をもって情報を扱っていきましょう。

誰がはなしているか

何を言うかではなく誰が言うか。

こういった言葉があるように、内容の説得力は話す人間のバックグラウンドによって大きく左右されます。

たとえば「大丈夫、わたしの腕は確かです」というワードがあるとします。これを言った方が

①外科医として有名なお医者さん
②傷害事件で捕まった前科持ちの凶悪犯

だったらどうでしょうか?まったく意味が変わってきますよね。

わたしが最初に普段の業務内容について語ったのは謎の自分語りではありません。話に納得感を持っていただくためです。

今回の地震のニュースでは匿名の一般人が発言しているので、動物園事情に詳しいという裏付けはありません。なので、信じにくい情報だと言えるでしょう。

情報源をどこからとっているか

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次に見るべきは、情報の取りどころです。

情報はわかりやすく、以下の3つにわけられます。

①企業・団体・個人によって詳細な調査の結果生まれた一次情報
②それを第三者が加工した二次情報
③二次情報をさらに加工した三次情報

①>②>③と情報の信用度はどんどん薄れていき、③を越えるとほぼ情報としての信ぴょう性はゼロです。

熊本地震のニュースで例えるなら①総務省>②IT media NEWS>③わたしのnoteといったところでしょうか。

もしわたしが①や②を載せずに突然「今から4年ほど前、熊本でライオンが…」と話し出していたら要注意です。そもそも存在していない可能性があります。

誰の得になるかを考える

誰が、どこから取ってきた情報か。これさえ調べればあとは目的を考えるだけです。

地震の例で考えると「噂をながすことによって、ツイート発信者がみんなの姿を見て喜ぶ」という結果にいきつきます。

ある一定の人間だけが得をするように出来ているなら、情報は悪意を持って加工されていると考えたほうが良いでしょう。

まとめ:3Wを意識する

以上が、フェイクニュースの見破り方に関する内容でした。まとめは以下のとおりです。

① 誰が話しているか
② 情報をどこからとっているか
③ 誰の得になるか考える

「だれが(Who)」「どこから(Where)」「なんのために(Why)」情報を発信しているのか、その着眼点さえあれば質の低いフェイクニュースに流されることはほぼゼロになると言えます。

わたしのnoteでは自分の意見を言う記事以外には必ず、文献を用意して「Who」の部分を補強する仕組みになっています。

より精度高く情報を見極める場合はパレオな男というブログの※ 4「ブログの正しい読み方」を御覧ください。

私のnoteでは「昨日よりもより良い自分へ」をコンセプトに仕事や健康、人生に役立つ情報を発信しています。

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では、また次の記事でお会いしましょう。

参考文献
※1  IT media NEWS 熊本地震でライオン脱走
※2  総務省 進化するデジタル経済とその先にあるSociety
※3  with news デマをたどったらヨハネスブルグにたどり着いた
※4  パレオな男 当ブログの正しい読み方


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