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「お金を取る」世の中になった原因は何か?

ちょっと前までは、レジ袋も、ドコモショップも、お寿司屋さんのガリも無料が当たり前でした。

しかし、現在ではそれらは少しずつ有料になりつつあります。今まで無料だったものがなぜ有料になったのか、真剣に考えてみたいと思います。


プラスチック製品の有料化

プラスチックは環境への負荷が大きく、利用量の削減が叫ばれています。
わかりやすいのはレジ袋です。

2020年7月からレジ袋は特別なものを除き1円以上で販売しなければならない法律ができました。

つまり、昔に比べると環境に対するコストが上がっていることになります。

悪い奴に悪いことをできなくなった

これはちょっとわかりにくいかもしれません。

例えば個人経営のおもちゃ屋さんに勝手に箱を開けておもちゃで遊ぶ30代くらいのおじさんがいたとして、30年前なら蹴り飛ばして「二度と来るな!」って言ってると思います。

時代は変わり、今はみんながSNSなどで情報発信ができる時代、国民全員がスマホというカメラを持ち歩いている時代、もっと言えば店そのものに防犯カメラがついているのが当たり前の時代です。

もちろん、暴力をふるうことはいけないことです。ただ、昔なら怖い大人が注意すれば済んでいたことを、仕組みやルールで解決しなければならなくなりました。
例えばそれがおもちゃ屋さんであれば、おもちゃの一個一個を厳重に包装することかもしれません。

例えばそれが携帯キャリアのショップであれば、対応するにもお金を取るようにして変な人が何度も来店するのを防ぐことかもしれません。

例えばそれが大型ショッピングセンターなら、警備員を増やすことかもしれません。

そしてそれは経費を増やし、結果として販売価格に帰ってきます。

ある種必要悪がなくなったことによって増えている経費は、それが正しいかどうかは別としてあると思います。

知ることでコストがかかる

寿司屋のガリにいたずらをした動画をYouTubeにアップしたことで、寿司屋さんでもガリは注文制になっているところもあります。

注文制になったついでに有料化している寿司屋も少なからずあります。これは仕方がないことで、机に置いておけばよかったものをお皿に盛りつけて提供する手間がかかることを考えればお金を取るのは当然です。

正直に言って30年前でも回転寿司のしょうゆやガリにいたずらをしていた人はいたでしょう。しかし、それを発信できることでお客さんがその事実を知ってしまうことになりました。

その可能性がある以上、店側は可能性を潰すしかありません。でなければお客さんはすぐに離れていきます。
お客さんからいただく金額を上げてでも、安全を提供することになってしまいます。

40~50代が値切る

今社長~部長あたりをしている40~50代の人の金払いがあまりにも悪く、結果的にしっかり金をとらざるを得ないことになっているように思っています。

周りにいる人が悪いだけの可能性もありますが、最近の50代の人は儲けている目上の人でも平気で割り勘や個別会計するイメージがあります。

社内でさえこうですから、社外ともなるとかなり値切ります。バブルのころはそれに見合う儲けが出ていたのでしょうが、今となってはどこの業者もギリギリでやっているため、値切られることをわかっていれば最初から値段をふっかけてきます。
さらに、値切り交渉にかかる時間分の人件費も上乗せしなければなりません。

その点、20~30代の方は価値が見合えばお金は払ってくれる印象です。
60代以上はそもそも金払いがいいですね。心意気でお金を払ってくれる印象です。
それでも、自分だけ儲けようとしている話はきっぱり断られますね。
「ここでタダであげたとしても、何も返してくれないだろうな。」というのは伝わります。

会社同士の交渉で、とにかくお金を払わないようにしている社長同士のやり取りをみていると、そりゃお互いに金をとらざるをえませんよね…。

お金じゃないお金の稼ぎ方もある

今回の記事は、糸井重里さんが対談で最近の世の中について「金とるよね」と言っていたところから、思うところがあって書いてみました。
途中からは有料だったので、糸井さんのおっしゃりたいこととはおそらくかなりかけ離れていますが、「金をとる」世の中というよりは「金を持ってる人が金を払おうとしない」世の中になってきているようにも感じたので、思うがままに書いてみました。

糸井さんのように「これいいよ!つかってみてよ!」「こんなイベント楽しそう!ぜひ来てよ!」という、粋なお金儲けを、自分もできるようになりたいなと思う今日この頃です。

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