UnityISOとReadNoiseのグラフを出せるサイトがあったので使い方を紹介します。
はい。こんにちは。佐藤かえでです。
最近気になっている、UnityISO(Gain)とRead Noiseが乗っているページを見つけましたので、使い方も含めて紹介します。
はじめに
UnityISOとRead Noiseに関して、なぜ重要なのかをざっくり説明します。
まず、基本的にISO感度は低いほうがノイズが少ないと言われています。
しかし、ISO感度が低いことによる弊害がこのUnityISOとRead Noiseになります。
Unity ISOは光子1個でADU1カウントとなるISOです。
これ以下の感度でで写真を取ると、光子1個分の違いをカウントすることができず。
逆にこれ以上の感度で写真を取れば、光子一個分の違いをカウントすることができます。
なので、暗いところならUnityISO以上で写真を取るべきだと考えています。
Read Noiseは光子の個数を読み取るときの誤差になります。ADUの電圧の読み出し誤差は一定なので、ISO感度を上げれば上げるほど光子1個あたりの誤差は減ります。
英語が読めないので正しい解説になってないと思いますが・・・
前置きが長くなりましたが、サイトの紹介です。
データの出どころであるDXOmarkなんですが、DXOの方にはFullWellなどの情報がなかったのでどうなっているのかがわかりませんが、他の方が調べた値と概ねあっていたので、多分正確だと思います。
まずは、Unity ISOです。
こんな感じで右側から、カメラを選ぶとUnityISOを含めた棒グラフが出てきます。
他のカメラも選ぶと比較ができます。
試しに、わたしが使っているE-M10mk2と6D、D810、A7-3と比べてみましたが・・・すごい差ですね。
まず、FWCがとても低いです。UnityISOも低ければ低いほどいいと思いますが、他と比べて倍以上の値になっています・・・
ということで、わたしが使っている、E-M10mk2のUnityISOは1289.9ということがわかりました。
ここで表示されるRead Noiseは最も良い値が表示されていますが、たいていRead Noiseの最もいい値は、ISOが12800以上で出てくるので当てになりません。
では各ISOごとのRead Noiseを見ていきますが、その前にMeasuredISOについて見ます。
MeasuredISOは設定のISOと実際のISOの対応になっています(多分)
先程のUnityISOは設定のISOで表記されていましたが
基本的にこのサイトでは、このMeasuredISOで表記されます。
このグラフの白丸が計測されたISOを示します。
だいたいE-M10mk2だとISO200でISO100相当になっているそうです。
フルサイズの連中は、だいたいISO100でISO70~80になっています。
さてMeasuredISOがわかったのでRead Noiseを見ていきます。
Read Noiseは先ほどと説明したとおりMeasuredISO表記になっています。
とりあえずグラフがごちゃごちゃしてきましたね。
こちらも基本的には白丸を見れば大丈夫です。
意外と6Dのリードノイズがかなり大きいです。
このグラフのままだと見ずらいので表を出します。
右上の凡例をクリックすると表が出てきます。
こうすると見やすいですね。
先程調べたとおり、UnityISOが1600でそれに対応するMeasuredISOが749なので、UnityISOでのRead Noiseは2.72となっています。
結構低いと思います!
E-M10mk2は1600上限ということになりますね。
E-M10mk2は設定で、オートISOの下限と上限を決めれるので、200~1600にしておけばいいはずです。
天体写真に関しても、基本露光できるだけ長時間露光をして
1600でサチるようだったらHDRをするという流れが一番いいと思います。
UnityISOでは十分なRead Noiseが得られない場合
これは、Sonyのα7無印のRead Noiseのグラフです。
SonyのA7のUnityISOは366となっています。
ISO400に相当するMeasuredISOの299を見ると十分小さい値にはなっていますが、もう少し下がりそうです。
特に1600でガクッと下がっているところ見ると、なにか読み出しの制御が変わっているのでしょうか。このグラフを参考にするのであれば、A7は1600で最高のRead Noiseを得られます。
ただし、A7はISO1600で0.2e/ADUとなっており、ダイナミックレンジが下がりますが、それでもLog2(FWC)が11くらいは保たれて入るのでいいんじゃないでしょうか。
A7に関しては 400か800か1600あたりが上限になる感じでした。
こんな感じで皆さんも自分のカメラのUnityISOなどを調べてみてはいかがでしょうか。
以上佐藤かえででした。
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