専業主婦の子供四人を連れての強引別居〜児相と中学校とのやり取り

いよいよ明日が引っ越しだ。
夫に隠れて家を借りる手続きを行うのは、時間的にも精神的にもキツかった。早く楽になりたいという思いからXデーを私は待ち侘びていた。

そんな矢先、児童相談所から着信があった。
「明日の引っ越しは延期にしてください」と。


児童相談所とは、1年ほど前、2021年からやり取りをしている。
初めはポストに手紙が入っていた。
「一度お話を伺いたいです」という内容だった。
別の県に住んでいた頃に児相の人が来たことがあったので、私は虐待の疑いがかかったなと、ピンときた。

最初は子供が三人で、2歳、1歳、6か月くらいだったと思う。
泣き声がすごいという通報だった。
児相の人が二人きたので、すぐに家に上がって確認してもらい、疑いなしということですぐに解決した。

また私に虐待の疑いがかかったのだなと思い、そのままにしていた。
児相の人がきた同時期に娘は中学校に入学した。そして担任の若い男の先生になぜかとても懐いた。娘は小学校の学級崩壊と家のゴタゴタのせいで大人に不信感を抱いていたので、先生と親しくするのは初めてのことだった。

娘はこの先生に、家での悩みを打ち明けた。
初めて大人に相談をした。

事態を重く見た先生が私に連絡をくれた。
話をするために私は中学校に行き、担任の先生と生活指導の先生二人と面談をした。

娘からは、お父さんが怖いと聞いたようだった。
私は4年前から続く夫の教育方針と、コロナ禍での臨時休校の時の家庭環境を手短に話した。
生活指導の先生から「児童相談所に相談をしてはいかがですか」と言われた。
実は、家にも手紙が来ていることを話した。
なおさら連絡をした方がいいと言われた。
「きっといい方向に進むと思います」と背中を押された。

夫がいない日に児相へ連絡をして、自宅での面談をした。
手紙はやはり、虐待の疑いだった。

お母さんの怒鳴り声が聞こえた。
子供がずっと外に出されている。
ベランダに物がたくさん出ていることがあった。

怒鳴り声は多分、長男が娘を叩いたと勘違いした私が大声で怒ったことがあった。
子供が外にいるというのは、真っ暗になっても公園で遊んでいることを言っているのか、夫の教育に耐えかねて次男が窓から脱走したことなのか、よく分からなかった。
ベランダのものに関しても大掃除の時くらいしか思いつかず、児相の人もそこまで深く思っていないようだった。
怒鳴るのはやめましょうと注意を受けてすぐに通報のけんは終了した。

しかし、夫の教育方針や中学校でした話と同じ内容を伝えると、それは虐待です、と断定があった。
一番ひどい時期は、食事を抜いたり、外遊びの禁止、夫が与えた課題を追えてからじゃないと寝ることができない、という状況だった。
しかし、夫が子供に罰を与えるたびにひどい夫婦喧嘩を繰り返し、この段階では食事と睡眠はとれていたので、
しばらく連絡をとりあって経過を観察という結論に達していた。

児相には引っ越しの連絡をするだけで、お世話になるつもりはなかった。
だからこそ、家を借りたのだ。
住所は異動させて、就学援助と児童扶養手当を受け取ることにしていた。
住所を移すなら、児相から住民票の閲覧制限をかけましょうか、と言われた。
夫は探したりしないと思ったが、念の為と思い、お願いした。

すると児相からストップがかかってしまった。
「今の状況で引っ越しは難しいと思います。
 急に奥さんと子供がいなくなると、ご主人がどういう行動をとるかが分からない。 弁護士を立ててください」

いやちょっと待ってよ。
弁護士って、費用は誰が払うの?
まさか、子供の教育資金?


家の契約はできた。
引っ越しは最低限の荷物を自転車で運ぶつもり。
お金がないから離婚調停は自分でする。

ここまで決めてやってきた。
なのに、弁護士を雇わないと引っ越せない?!

娘は夫の出方次第では何度でも家出してやるという勢い。
もう待てない。
かといって、今私の後ろ盾は児相しかいないので、反対を押し切って出てしまうと、何かあった時に路頭に迷ってしまう。

最短で家を出る方法は、弁護士を雇うしかなかった。

私は泣く泣く引っ越しを延期し、弁護士相談を予約した。



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