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自分にできないし、やりもしないことを若者に押し付けるのは搾取

「先生、どうか皆の前で褒めないでください」
という本の読書記録となります。
自分への戒めのためのタイトルです。
本は、前回の記事と同様に、
木下さんのVoicyで紹介されていたものです。
(フリーです)

本の概要と結論

本の中では、今の若者(大学生~20代半ば)
に多く発生しているいい子症候群について
色々な事例やデータに基づいて解説されている。
著者は、大学教授であり、学生を教えている
立場から見える変化についても書かれている。
このいい子症候群というのは、
素直であるが、
自分では決めない、自分からは動かない
挑戦しない、安定志向、
周りの目を気にしすぎている

など、かなりユニークな文章で
若者が下げに下げられているわけで
あるが、最後の方で、
ではなぜ、若者はそうなってしまったのか?
という筆者の問と考えが書かれている。
それは、
大人がそうしてきたから
だと。
挑戦や変化が成長につながらず、
チャレンジしても得られるものがないと
若者が思っているのは、大人がそう
見せつけてきたからだと。

そこでこの記事のタイトルにつながります。
そして、本で提案されていたのは、
大人が挑戦して、失敗すること。
そして、若者に一番響く言葉
「自分はもう一度これをやりたい。
 今度は絶対に成功させたい。
 だから手伝ってくれないか。」

と声をかけること。なるほど。
ここからは本の中で
その他印象に残ったところを
かいつまんで紹介します。

印象に残った内容①若者がしてもらい上手になるテクニック

本の中で
「大人側が指導しているつもりが、
いつのまにか逆転し、操られるケース」
について紹介されており、
結構実体験の中であったので残しておく。

若者のテクニックはこちら
①若者、まずは意欲をみせ、がんばりたいですという
②同時に、素直でまじめな若者オーラを放つ
③その他余計な言葉は発しず、行動もしない
…以降似たようなフェーズを経た結果
大人がやってくれる

これはですね、結構心当たりあったんですね。
大人側で。これは、大人側の若者の役に立ちたい
欲求を満たすことにつながり、
操られていると本には書かれていました。
私の場合は、勤務時間が限られていることを
いいことに、操られる間もなく事態が深刻化
しかけたところに、ちょうど、年がその若者と
近いメンバーが入ったので、
縦の距離が縮まったことで、
テクニックを使った若者は
状況から脱出していったように見えました。

印象の残った内容②日本のアントレなーシップの低さ

アントレプレナーシップとは
起業家精神を表す数字となるが、
調査対象となった
国の平均値、23.68スコア
アジア平均、25.90スコアに対し、
日本は、4.98スコア。
!??????
これは、若者だけに限った話ではなし、
自分もしかりですが、日本という国の
未来を憂う数字というっても
過言ではありません。

印象に残った内容③人目が気になるのは、10歳前後から

今4歳の子供を見ていると
いつからこのように一目を気にするように
なるのかと思うのですが、
やはり授業で手が上がらなくなる10歳
前後だそうです・・・
このあたりがね、授業で手は別に上げなくても
いいんだけど、自分は自分と思って
自分で決めて選択できるような子に
なってほしいが
自分がそうでなかったので、
それを子供に求めてしまっている。
あれ?

印象に残った内容④目的をもった勉強をすること

このいい子症候群から脱出するために
一番重要なことは、目的をもって勉強すること。
以下の6つの学習目的のうち、
どれでもいいから一つは満たす勉強
ができるようにと若者向けのメッセージが
か書かれていました。

・充実志向(学習自体が楽しい)
・訓練志向(知力を鍛える)
・実用志向(仕事や生活に生かす)
・関係志向(他者につられて)
・自尊志向(プライドや競争心)
・報酬志向(報酬を得る)

最近自分の中で、またちょっとですが
学び欲が出てきていて、
今このnoteは基本充実志向の一環かなと
思いますが、このあたりはまた
別記事で整理したいと思います。

紙本なので、noteでアウトプットした後はメルカリ出品or寄付

印象にのこったことをすべて書き出すと
まだまだかかるので、この辺で。
最近、kindleから紙本に
シフトしています。
理由は目がつかれないことと
子供の前で堂々と読めることです。
でも場所がかさばってしょうがない・・・
なので、noteでアウトプットしたら、
メルカリ出品か寄付
(できれば前者にしたい)
して、それを循環させて、
場所がないから早くnote残して
手放さなきゃとアウトプットも
していけるような
サイクルを作りたいです。

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