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設立の経緯と私たちの思い。

こんにちは、合同会社花みずきの亀山です。

突然ですが質問です!

ある事業所に、毎日同じ席に何もせずに座っている利用者さんがいるとします。その方はなぜ毎日同じ席に何もせずに座っているのでしょうか?

「その席が好きだから座っているのだろう。」

「何もしたくないから座っているだけなのだろう。」

「何もできないから座っているしかないのだろう。」

「そのように過ごすのが好きなのだろう」

色々なことが考えられると思います。

福祉の世界では、上手く意思表示ができない方の気持ちや行動を「きっとこうではないか」と推測するのはよくあることだと思います。

しかし、ちょっと待ってください。

「そんなことは聞いてみないとわからない」ではないですか?

推測はもちろん必要なときもあります。しかし、推測だけで分かった気になってしまっていませんか?

残念なことに、現場では声の小さな職員が直接利用者さんと関わって聞き取った思いよりも、声の大きい職員の推測の方が重視されてしまう事態がまま起こります。

そして、若い職員はこの「声の小さな職員」になりがちで、ジレンマを抱えることが多いと感じています。(もちろん、ベテランの方でもこのようなジレンマを抱えている方はいらっしゃると思います。)


私たち花みずきの設立メンバーも、そんなジレンマを抱えていた職員でした。

本当にその席が好きだから座っているのか?

本当に何もしたくないのか?

本当に何もできないのか?

本当に納得してその過ごし方をしているのか?

聞いてみなければわからない、やってみなければわかりませんよね。

大切なのは、推測をすることよりも、方法を考えることではないでしょうか?


私たちは福祉の仕事をする中でジレンマを抱えてきた経験から、小さな声にも耳を傾け、利用者さん一人一人の思いを叶えていきたいという強い思いがあります。

この思いから、「私の思いを受けてください」という花言葉がある「花みずき」を会社名にしました。

利用者さんの声に耳を傾け、笑顔で充実した日中生活を送ってほしい、若くて思いのある福祉人材が働きやすい環境を作りたい。

その実現に向け、社会福祉士、介護福祉士、作業療法士の3名が集まり2020年に花みずきの設立に至りました。

そしてその最初の一歩として、2020年8月、看護職員、調理員を加えた職員5名にて埼玉県鴻巣市に生活介護事業所 楓-かえで―を開所致しました。

花みずきの思いを詰め込んだ理念や活動方針はHPで掲載していますので、もしよければこちらもご覧ください!→https://www.hanamizuki20.com/


次回は楓がどんな事業所なのかをご紹介したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!



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