もやもやが振り払えない日もあるさ
朝から色んなことが上手くいかない。
前日に娘みーちゃん(3歳)に「ばあばのおうちいく?」と聞いて、「いいよ!」と言ってくれた。だから色々段取りしたのに、朝になったらひらりとみーちゃんは翻す。
「わたし、いかないわ」
ばあばが楽しみにしてるのに、約束したのに、、焦りつつ「チョコかう?」とか「むこうでおでかけする?」とかあの手この手でご機嫌をとった。ばあばとLINEも飛び交う。
ようやく出発しようと、私は春に新しく買った、お気に入りのハイテクスニーカーを履いた。
そのときだった。
「これやだ!」
みーちゃんの声がこだまする。
「え?」
「白いのがいい!」
私にいつも散歩にはいていくシンプルな白スニーカーを履いてくれと言ってるようだ。
慌てて私は、みーちゃんにお願いする。おかあさんは今日これが履きたいの。おかあさんのはくものはおかあさんが決めたいわ。
それでもみーちゃんは意固地に「白いのがいい」主張して聞かない。
え?これもだめなの?
別なときに買った新しいサンダルだって、履かせてくれなかったじゃない。
このスニーカーは、この前まではなにもいってなかったのに。
ワタシニハナニモキメルケンリハナイノ?
ぷっつん。切れてしまった。
履きたかった靴をしまって、白いスニーカーを履いた。
声が冷たくなるのを抑えられない。
「…はい、これでいい?」
みーちゃんはにっこり笑って抱っこをせがんだ。
もやもやした黒い雲はしばらく晴れてくれず、過去に振りきったはずの悔しさまで這い出して、囚われたようだった。
□
いつもなら笑って流せることが、うまくできない日って、あるよ。
こどもに会いたくて、望んで母親になった。
だから大変なことは覚悟していたし、これまで心折られる出来事もあったけど、気持ちを切り換えて前向きに過ごしてきた。
そういうことを、noteにも沢山書いてきた。
子育てしても自分の楽しみを諦めなくていいと。
でも、そういう前向きさだけで片付けられない日も、ある。
「好きな靴を履けないから」なんて、こどもが大きくなればいくらでもできる。今やることにこだわる必要なんてないはず。
そんなささいなことが、心を突き刺してネガティブモードに急にどんと突き落とす。
びっくりした。「え?わたしが?」とちょっと混乱。
そうかと思えば、こどもが産まれてきて、幸せなこともたくさんあって。
不思議な感じ。
幸せと、不幸せが、
こんなに高度に両立しうる。
子育て イズ 深淵。
□
さて、ネガティブモードは、なんやかんややってるうちに脱することができたようだ。
ネガティブモードを否定せずしばらくかなしみにひたった。
娘のためにおやつを買ったときに、自分用にもシュークリームなんか買ってみた。
ばあばとみーちゃんが楽しく笑いあってるのをみてほっとした。
で、気づけばネガティブモードは終わっていた。
やれやれ、大変だった。
みなさんもお体お心、存分にご自愛ください。
よい日、悪い日、
どちらかだけじゃなくて、両方ある。
そのリアルを存分に游いでいきましょう。