「ほいくえんイヤ」にある複雑な気持ちを3歳娘から教えてもらった

私は娘みーちゃん(3歳)がいるIT企業時短ワーママ。
みーちゃんはすごい登園しぶりの時期があって、それはそれは苦労した。

いまも保育園の前まで来ると「いやだ!」と嫌がる。お迎えのときには「たのしかった!」と言ってくれるのが幸い。

そんなみーちゃんがある日、保育園の門の前でつぶやいた。
「○○なの…」
みーちゃんのいっとう柔らかい気持ちは言いふらしちゃダメな感じがしたので、詳しくは伏せとく。
とにかく「いやだ!」しか言ってこなかったみーちゃんが、いやだ以外の言葉で気持ちを教えてくれた。

私はあぁ、と息をはく。
暖かいこころで伝えた。

「そうなんだね、わかるよ。
 おかあさんだってそういう気持ちになること
 あるもん。
 おかしくない、あたりまえの気持ちだよ。」

みーちゃんはなにも言わない。
でも、なんとなく二人の間に共感めいた空気があるのを感じた。
そのあとみーちゃんは教室に送っていったけれど、心なしかいつもよりスムーズだったような。

大人だって、朝、会社に行くときは憂鬱になる。
ブルーマンデーって言葉があったりする。
みーちゃんもそうだった。
まずそれにびっくりした。
いや、同じ人間だから当たり前なんだけど。

みーちゃんが大人と違うのは、みーちゃんはその感情がなんなのかすら知らないこと。
正体不明のもやもや。気持ち悪さ。
これはなに?どうしたらいいの?

だから私はみーちゃんに教えたのだった。
それはどうもしなくていいんだよ、
そういう気持ちになるのは変なことじゃ、ないんだよ、と。

伝えたのはそれだけのことだけど、
あんがい真理だと思う。
気持ちを受け止める。消化する。共存する。
大人でも理性の仮面が邪魔をして難しいときがある。

みーちゃんの気持ちを楽にできたんだといいな。
なにより、みーちゃんからそういう気持ちを聞ける関係性をつくれてることにほっとした。