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第6回ESD日本ユースカンファレンス

2020/2/15-16 第6回ESD日本ユースカンファレンス参加してきました。北海道のかえでです。

前から思っていることだけど、自分の言葉で未来を語る大人はやっぱかっこいいなと思った。一瞬でファンになる。そういう意味で、美男美女勢ぞろいだった。
あと、世界は狭いver2でした。
今まで道内で、初めましての人に出会って話してみると実は共通の友人がいて、「世間は狭いね」なんて話をすることがよくあった。これが世界は狭いver1。
今回、全国のプレイヤーが集まる東京のカンファレンスに北海道の人間として参加してみると、共通の友人がいる人に出会うことが案外多くてびっくりした。似た界隈にいるということですな。


この記事はESD日本ユースカンファレンスの報告記事ですが、SDGsやESDという言葉をなるべく使わずに書こうと思っています。なのでESDが何なのかみたいな話はしません。知らなくても読める書き方をしてますが、知らない方は後で各自ggってください。


概要(参加者、雰囲気)

本カンファレンスは文部科学省、日本ユネスコ国内委員会、五井平和財団が主催で行われています。夏ごろに書類選考があり、選考を通過した人が参加できます。例年は10月開催ですが、今年度は台風の影響で2月に延期になりました。1泊2日で、参加者はおよそ50人です(ちゃんと把握してない)。

参加者層は学校の先生(中高一貫校、高校、通信制の高校、小学校、中学校など)、大学生、NPO、行政等所属の18歳~35歳でした。
雰囲気としては、ESDをよく知っている・ESDが仕事という人から、あんまりわからない人(自己申告)までいろんなレベル感の人たちがいました。もしかすると、よく知っている人たちばかりだったらバリバリで疲れそうな雰囲気になっていたかもしれないなぁ。

私は講師や司会ではなく参加者の雰囲気が場に大きく影響してくるような参加型のイベントに参加することが度々あります。思うに、参加型のイベントに参加して「楽しかった」で終わるか「モヤモヤした」で終わるかの違いは、「納得できる程度で自分を出せたかどうか」ではないでしょうか。
運営サイドの色が強すぎたり、一部の参加者の色が強すぎると敬遠してしまい、自分の色が出せなくなる。→いいたいことが言えなくなってしまう→言いたいことが言えなかったなぁ→モヤモヤしながら帰る、てきな?

前に、場に対する信頼関係があるかどうかで言えることと言えないことが変わってくるということを気まぐれにちびっと書きました。今回言おうとしているのはその一歩前にあたる話です。参加者が自分の色を出せるか、出したいと思えるかどうか、それだけの余白がそこにあるか、は場の設計に委ねられている部分が大きい。
参加者の色をすこしずつ引き出して場の雰囲気に昇華していくために、ファシリテーターは目立たず、かつ昇華する仕組みを設計する。王道で真骨頂を見ました。

コンテンツとしては、
1自分の原点
2学び合い
3未来の視点
を随所に混ぜた全体設計が行われていました。


Think the Earth上田壮一さんが話していたこと(私が聞こえたこと)

宇宙から見た地球の話
→地球から宇宙のことを考えるのではなく、宇宙から地球のことを考える
 参考:世界を変えた100枚の写真
    Whole Earth Catalog
WS・○○を食べるために必要なモノ、コトは?
エネルギーを感じた言葉
・人の創造性は何のためにあるか?
・あなたの人生は何のためにある?
・心が動き、行動が生まれ、社会が変わる
その他参考:SDGs for school Youth Tokyo
超文化祭

home’s vi 嘉村賢州さんが話していたこと(私が聞こえたこと)

町屋コミュニティについて
終電逃した大学生が泊まれるように一軒家を借りた。2Fは住人の居住スペース、1Fはコミュニティスペースにして、一見さんお断り的な感じで、信頼できる人だけを連れていける。人の家なのでwebページ等は作らず、知る人ぞ知る家。自己紹介ノートが置いてあり、来た人は何かコメント等を残せるしくみもある。
学生時代にやっていたとのこと。めっちゃいいなと思った。割とガチ目に札幌でできるのでは?

プロジェクトについて
本当に、パーパス(purpose:私は目的、目的地、理念、方向性だと解釈した)に出会えているか??
・私たちはこの世界に何を実現できる?
・世界は私たちに何を望んでいる?
・私たちがいなければ世界は何を失う?

印象に残っている言葉
・highest potential
・unknown
・meaningfulな一歩
home’s viをフランス語よみするとおむすびなんですってね。縁感じた。


考えたこと

自己紹介ついて
大学院に入ってからというもの、自己紹介の仕方に困ってきました。なんで学校の外の人たちとそんなにかかわりがあるの?ということや、今になっては肩書っぽいものが多くて一言で「これやってる人です」が伝えづらくなってきた。カンファレンス行ったら自分と似たような事態に陥ってるけど、めっちゃかっこいい大人がいたので見習おうと思います。おおむね解決。やっぱり場に合わせて出すしかないかぁ、というのが答えです。似た人が周りに居なくて不安だっただけというオチな気がしてきました。ちょろい。

「未来を予測する最もいい方法は未来をつくることだ」
私も未来を作りたいと思う。とはいえ私は意識低いんで、地球の未来を揺るがす気候変動をどうにかしたいとか地球を救うとかは全然考えていません。まだ自分のことになっていないので考えられません。私が見たいのは、やりたいことができた時に、やりたい人と挑戦ができる、継続ができる未来。東京で会った初めましての人が友達の友達で世界が狭いことを実感している今、その対象はどんどん広がっているように感じています。まわりまわって、あまりにもたくさんの人にお世話になっている。
このへんのことは今回のカンファレンスを受けて、いろんな人の話を聞いて考える中でやっと言葉になった部分です。今まで何がしたいのかよくわからなくて、たくさんのことに手ばっかりだして不安でした。(今も迷走はしていますが。)
北海道の人と、本州四国九州の人たちと一緒に仕事ができたらさぞかし楽しいだろうな。

性質の違うもの
現場における具体的なアクションとして何ができるか?環境問題の中でも、海プラ問題をどうにかするために何ができるか?ゴミ拾い?ビニール袋を使わない?
こういう具体的な話がある一方で、
そもそもこういう問題を引き起こしているのは何が根本的な原因なのか?また、それを解決するために必要なのはどういったマインドか?やっぱwell-beingだな…
という話があるように、性質の違うもの(もっと他に良い表現がある気はするが)が同じ熱量で存在していると気づきました。
強く偏ることなくどちらも大事にしていきたい。性質の違うものだけでなく、主語の違うことも同じように大事にしたい。ターゲットはリアルを感じながら実践するために欠かせないし、多ければ多いほど幅が広がると思っている。自分、不特定の誰か、特定の誰か、みんな、遊戯ボーイ、、、、

自己実現→自己超越
今、価値観の主流が自己実現から自己超越に変化してきているという話を上田さんから聞きました。少し前までは自分のやりたいことをどれだけ社会で実現できるかということが価値基準になっていました。でも今を生きる人たちは基本的に満たされていて、自分のために何かを実現させるというよりも「誰かのために」何かをしよう、という方向にシフトしているとのことでした。企業は社会的責任に目を向けるようになってきているし、高校生も試験のために学ぶのではなく、未来のために学ぶようになってきている。そういう人が増えてきている。私も実感としてあるし、自然な変化だと感じます。ただ個人的に思うのは、自己超越は余裕があるからできることであるということ。ストイックに突き詰めた「誰かのために」の果てにあるのは疲弊しまくった自己犠牲なんじゃないかと思ってます。一体取り残されているのは誰なんでしょうか。常に問いたい。事は単純じゃないし、目に見えないからこそ精神的豊かさを大事にしたい。「あなたの人生は何のためにあるの?」という一見壮大な問いは、あなたを取り残さないためなのかな、なんて。


えらそうなこと言うタイム

たかだか2年ほどしか札幌に住んでないけど言わないと始まらない気がするので…笑
もし道外の方が、北海道に来る機会があればぜひご一報ください。北海道なんて飛行機1本でいけます。あと私の好きなローカルなピーポーがたくさんいるのでご紹介します。社会の経済のためじゃなくて、あなたが楽しい人生を送れるようにするために、北海道とお仕事しませんか。ひとまず私は岡山に飲みに行って、広島に遊びに行こうと思っています。どうぞよしなに。

最後に

修論まとめやEDUFESなど、書きたいことがどん詰まりしているのでもうこれは早さが命だと思って書きました。だから私の中にあるけど言葉にできていないこと、言葉にならないことはたくさんあって、ここに書いたことは本当に、ほんの一部でしかないです。でも私をあの場に連れていってくださった方や会場でお話してくださった方をはじめお世話になった方に、まずはお礼として、言葉に残しておきます。他の参加者の方や、カンファレンスに行ってみたいと思っている方にとって、この文章が議論のタネや情報になるなど、有益にはたらくことがあればうれしいです。

あとは、定期的に北海道から出て全国交流するの大事やなと思いました。
教員志望の大学生、学生団体やってる人、現状が孤軍奮闘気味だなと思う人、現状に満足してない人、ぜひ応募してみてください。宿泊費全額と交通費補助出るので、お得です。

ではまた。

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