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純度が高いままでいられたら。

今年もたくさん読書ができました。


本屋さんに行ったり、

雑誌などで新刊や今流行っている本を見つけて読むのもとっても楽しかったのですが


今年は、学生時代に読んだ本を読み返してみようキャンペーンを一人でひっそり行っていました。(笑)


短大生の時、

ジャンルを問わず小説ばかりを読んでいた気がするのですが

覚えているのはなんだか綺麗な恋愛小説が多いです。


あれから7、8年経った今も同じ気持ちで楽しめるかなぁと


あの頃読んでた本を思い出して

読み始めたのです。


そのうちの一冊

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登場人物たちは30歳手前なのに、

まっすぐに相手を思う気持ちと言葉に

20歳の時と変わらず胸を打たれました。


でも今ならわかるのです、


大人の恋だから、

汚い気持ちも、好きって気持ちだけじゃ上手くいかないことも

手を繋ぐだけじゃないことも。



でも、そんなこと分かりきった上での


この純粋な相手を思う気持ちは、

ただ綺麗だけじゃなくて

濁っても濁っても何度も繰り返し綺麗であろうとした

深い透明なものだなと。


大人になることを、

純粋な気持ちを忘れて、汚れたと表現することもありますが、

(もちろんそれもあると思います)


それでもなお、綺麗でいたいと思うのは

とても自分の気持ちに誠実で

とても強い心なのでは。


純度のとても高い小説を読んで、


あの頃と変わった部分ももちろんあるけれど

変わらずにこの小説が好きな自分で良かった。


と読み返して思いました。


辛いこと

悲しいことがあっても


自分自身は汚さずに、

純度が高いまま生きていきたいと

考えさせてくれる読書でした。



読んでいただき、ありがとうございました。

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