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一級建築士試験_05【施工が覚えられないという方へ】
今回は、要望を頂きましたので、【施工】の暗記問題が苦手という人向けに、少しでも力になれればと思い書いていきます。
なぜ【施工】が覚えられないのか。
もちろん数値の暗記というものは難しいものです。
それでも私は【施工】が覚えにくい理由として、その他に2つあると思っています。
1つは、経験しにくいからです。
【施工】とは実務と直結しています。知識というよりは、経験によって理解できるところが大きいのです。もともと施工基準なんていうのは、失敗を繰り返し、「こうならないためにどうするか」考えた結果から生まれているものなので、現場の経験がない人にとって難しくなるのは当然です。
経験しようと思っても、見ず知らずの現場に入ることなんてできないので、縁がない方はとことん難しい分野です。
経験がないのは仕方のないことです。
一級建築士は必ずしも実務で設計業務に携わっている人ばかりが受ける試験ではありません。
デベロッパーの方や内装関係の仕事をされている方は、杭工事と言われても、わからないのは当然です。
だからといって単に詰め込むためだけの勉強法では、範囲が広すぎて覚えきれないというのが【施工】という科目でもあります。
では、【施工】は諦めるのか。
それは辞めて下さい。【施工】で得点を稼げる人程良いことはありません。
ではどうしたら覚えやすくなるのか、それは覚えにくい2つ目の理由を満たすことだと私は考えています。
2つ目の理由は、
【施工】の問題がどのように作られているか理解していないからだと考えています。
前回のコラムで【施工】を得意科目にする明確な理由を書いておりますので、まだお読みいただけていない方は、先にそちらをご覧下さい。
それでは本題に入ります。
先程【施工】が覚えられない人の特徴として、2点あげました。2点とも満たせれば越したことはないのですが、経験というものは望んで出来るものではありません。
今回お伝えするのは、2つ目。
【施工】の出題範囲を理解することです。
皆さんは施工の問題がどのように作られているか考えたことはありますか?
【法規】で言えば、建築基準法から問題が作られていますが、【施工】でも同じようにある明確な基準があり、そこから問題が作られています。
決して一級建築士試験のために問題を作っているのではありません。まずはそこを理解して下さい。
それでは、【施工】の問題は何の基準から作られているのでしょうか?
答えは、
JASS 建築工事標準仕様書 というものです。
なんだそれ?と思う方もいるかと思います。
でも、その標準仕様書から作られている。それを知るだけでも勉強はしやすくなるのです。
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