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【かえでの性教育vol.4】「トイペ見たらめっちゃ真っ赤だし、普通に下痢だし、あー友達の家のシーツ汚した」の地獄

それな。
もうこんな顔になっちゃうよね。

あるよ、ある。
まぁ、ちょっとダサい日もあるわな。

とりあえずトイペは赤くなるのよ。来てんだから。
私は、下痢になるタイプ。あなたは?あー便秘のタイプか。そっちもあるよね。
んではい、やっちゃったかー。まぁそんな時もあるよ、とりあえず謝ろう。
もし時間あるなら、洗濯機借りるか、コインランドリーで洗っちゃおう。
時間ないか、じゃあしょうがない。謝って、今度お酒奢ってあげよ。
うん大丈夫大丈夫、あなただって友達がシーツ汚しても別に怒んないっしょ?
しょうがないのよ、こういうことはあるから。

だって、生理現象なんだもの。。。
(うまくかかってる?いや別にかけてるつもりないけど。ねづっちです!)
(シャツをピッとする)

私の初潮は、クソみたいなタイミングだった

小学五年生の時だったね。
塾の休み時間。

なんかおっぱいが痛いな〜みたいなのは感じてて、「あっ」ってちょっと当たっただけでも、「おいお前この野郎おっぱいもないくせに生意気してんじゃねぇよ」と本気で怒りたくなる痛さ。涙が出ちゃう時もあった。

そしてなんかお腹の調子が悪い。
よくお腹を壊すタイプではあるから、全然お腹痛いみたいなのは慣れっこなんだけど、今回はちょっと違う。
トイレに行っても、別に何か出るわけじゃない。
うーん。なんかやだなー。気持ち悪い。

私は小学校時代に友達がほぼ0だったので、もちろん塾でも友達がいるわけない。
1人教室で細々夜ご飯のお弁当を食べ、トイレに行った。

んん??トイペが赤い。
血。
ええっ。別にどこも痛くないのに。

あーきたのか。きたきた。ついにきてしまった。
こないだ、男子と何故か別々の部屋に押し込まれ、保健の先生が話してたやつだ。おえっ。
別に準備もしてないので生理用品を持っているはずもなく、とりあえずしこたまトイペを仕込む。
(この時から、トイペというのは本当に「ケツの汚れを拭く」ためだけに生まれてきたんだなということを思い知る。うん、役割以外のこと、頼んじゃってごめんね。大丈夫大丈夫、あなたが悪いわけじゃないのよ。逆にいつもありがとうね。感謝してます。)

母親に電話する
「やつがきたみたいだが、俺はどうすればいいのか」

母親の回答
「受付のお姉さんに言って、生理用品をもらいなさい」

おら。
友達が1人もいないカースト最下位インキャ女が、あのいい匂いしかしない華やかお姉さんにそんなこと聞けるわけねぇだろ。どんな顔して言ったらいいんだよ。周りに聞かれたらどうするんだよ。

ということで、トイペの力を信じながら、次の90分の講義を迎える。
もうね、生きた心地がしなかったよね。

帰ったら父親が、お赤飯を買ってきた。
嬉しそうでも、悲しそうでもない表情だった。無。
私お赤飯嫌いだし、本当になんか、やだった。お祝いでもなんでもないけど。
変な、夕食。

すぐベッドに入ったと思う、その日は。
でも、なかなか寝付けなかった気がする。

生理の貧困という、本当に無くさなければいけない問題

多分、初潮を迎えた女性(の身体を持つ人)なら、一度は経験していると思う。

それは、毎月、突然やってくる。
あー、きちゃったか。えーこんな早い?全然そんな感じしなかったけど。

ああ1日目から結構私ドバドバなんだよね。
はー。とりあえずここはトイペで我慢して、すぐコンビニでちゃんとナプキン買おう。
コンビニで買うとたけーんだよね、ちょっと。

ああー。今日ほんとギリギリのお金しか持ってないから、おやつ買うのはなしにしよう。ちょっと小腹空いてるのになぁ。
あれまって、スイカのチャージ全然ないじゃん!帰り道のお金あるのかな。

コンビニの男性店員を見てため息。
はぁいいな。あんたらはこういう計算、全くしなくて人生を終えられるんだよね。

店員、無表情のまま紙袋にナプキンを入れる。
私が今、この状況で、生理になってしまって、やばい状況っていうのを、この人はどう思っているのかな。別になんとも思ってないのか。でも、私が生理だよ、っていうこと、この人しか知らないんだよね、今。
いやでも紙袋って逆にわかりやすくねぇか?ずっと思ってたけど。

だから、最近いろんな自治体が、生理用品無料配布始めているの、とても嬉しい。本当に本当に、大事だと思うの。
まぁ最近は居酒屋のトイレとかに、綿棒とかモンダミンとかと一緒に置いてある時もあるしね。

(今日の一句)貧困の自己責任論まじでクソ

ふう。でも、「生理の貧困」で検索すると、こういうワードも出てくる。

あー怒ってきたからお茶入れるぞ

あとこういう記事も。。。

あー。クソリプ。以下、この記事の一部分。

「スマホや通信費は大丈夫なんですね?それなのに貧困語るんですか?」

「大学行ってるのに貧困語るとか草」

「でも、大学いけたんだよね?スマホやwifiはあるみたいで安心したよ」

「スマホ持って綺麗な服来て300円のナプキン買えないってふざけてるの」


「ナプキンも買えない程の貧困を自称する人のうちスマホの所有率を開示しろ」

あのさ、あのさあのさ。
なんでスマホとWi-Fiと、生理用品を天秤にかけなきゃいけねぇんだよ。
そこがおかしいっつってんだよ。
両方揃って、初めて、健康で文化的な最低限度の生活なんじゃないの?

生理に困ってない男たちが、生理用品を買わずに済むことで浮いたお金で、ビール飲んだり、お菓子買ったり、AV見たり、漫画買ったりしてる時に、女の子たちは、血が自分のパンツから溢れ出てしまわないように、月千何百円〜数千円かけてるわけ。
わかる?ねぇ、聞いてる????

このライターの方、noteでも発信してるみたい。ぜひ、読んでみて。

そう、貧困は、自己責任で片付けてはならないの。
貧困は、自分の努力で解決できるものではないから。

生理の血、青くないよ?

私がちょうどイギリスに来始めた時に、話題になったこのCM。

比較して、日本の生理用品のCM。

あら、なんて爽やか。

かき氷のシロップみたいだよね。美味しそう。
ああ、私も、おまたからかき氷シロップが出たらいいのに。
そしたら、お腹すいた時ぺろぺろできるもんね。

なんかぜーんぶ、汚いものを綺麗なものに変換して、蓋をする傾向にあるよね。
だから、その社会構造を飲み込み、私たちも、生理はタブーであると思い込んでしまう。

あのさ、本当に生理の血がかき氷シロップだったら、あんたら全員生まれてねぇけど。
はい、今日は1日、女性のおまたに感謝しなさい。

以上。


生理中はお酒の味が変わる

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