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44. RTSP Stream から画像を切り出す Image Server IoT Edge Module を作成する

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はじめに

今回は、IoT Edge で D2C メッセージでは送れないサイズのファイルを Azure Blob Storage にアップロードする機能を試すために使う画像ファイルを、RTSP Stream から切り出す IoT Edge Module を作ります。
42回目の記事では RTSP Stream からの画像切り出しを C#、.NET Framework のライブラリで実装しましたが、使った OpenCV 用の NuGet パッケージは名前からして明らかに Windows 環境でしか動かなそうです。IoT Edge は Linux だし、IoT Edge Module、つまり、Docker Container も Linux 系の方が親和性が高いのと、RTSP Stream からの切り出しと、他の Azure IoT Edge Module への画像データの REST API の受け渡しという単純な機能なので、Python でコードを組むことにします。

今回のお試しパート

IoT Edge Module 用の Docker Image は、先ずは、Raspberry Pi 用(arm32, debian系)を作ることにします。 他によく使いそうな amd64, Ubuntu 用、arm64, Ubuntu 用(後は、amd64, Marinor あたり)は、場所を変えてを作ることにし、今回の記事では省略することにします。

今回の記事でやること

今回のゴールは、HTTP REST API により、任意の時点で RTSP Stream の画像を提供する Azure IoT Edge Module を完成させることです。作業手順は、

  1. Raspberry Pi のセットアップ

  2. Python ロジックの確立

  3. Docker Container の生成オプション、セットアップ手順の確立

  4. Docker Container の Build と Docker Hub への Push

  5. IoT Edge 上に配置して動作確認

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