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『うさぎとさるとおんなの子』ep.49 〜雨日和〜

えぴそおど 49
〜雨日和〜

白鼠色の空が広がる
重い空気に
時は息を潜める

空からポツリ
雨が降りはじめました。

うさぎくんとさるくんとおんなの子は
傘を差してお家に帰ります。

おんなの子 : あっ。

     くろいちょうちょ!

さるくん : 黒アゲハだ!
うさぎくん : 雨の中、
      うまくて飛べないね。

おんなの子は傘を高くして
蝶を追いかけていきました。

さるくん : どうしたの??
うさぎくん : 何してるの??

おんなの子 : かさにいれて
      あげようとおもって、、
      だけど、むこうに
      いっちゃった。。
うさぎくん : なんだぁー
      そうだったんだぁ。
      捕まえようとしてるのかと
      思っちゃったよ。
さるくん : 僕も、、

うさぎくん : 虫って雨の時、
      どうしてるんだろうね?
さるくん : 葉っぱの裏とか
      木の幹の穴とかで
      雨をしのいでるらしいよ。

うさぎくん : そうなんだぁ。
      ボクらにはちっちゃな
      雨粒だけど。
      虫からしたら隕石みたいな
      水の玉が大量に落ちてくる
      って感じだよね!

さるくん : 確かに!
      そうだよね。
      虫の羽って防水になってたり、
      雨対策の機能も虫それぞれに
      あったりするみたいだけど、
      虫にとって、雨って自然の
      厳しい試練だよね。。


おんなの子 : くろいちょうちょさーん

     かさひらいておいて

     おくからいつでも

     あまやどり

     しにくるんだよー。

おんなの子は傘を高く大きく
振り飛んでいった蝶に言いました。


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