稲を多年草化できるってマジ?
多年草化した小麦(っぽい穀物)であるカーンザは、小麦からあれこれ品種改良した結果生まれ、しかも不味いらしい。
じゃあ稲は?というと、今ある品種で多年草化することができる上に、美味いらしい。
そのことを教えてくれてのが、小川誠という人が書いた『稲の多年草化栽培』という、そのまんまのタイトルの本。この人の多年草化のプロジェクトはまだ始まったばかりで、他にほとんど前例もないそうな。
多年草化するということは、半分雑草化するということだ。僕の家の近所には誰も手が届かない水路の脇にみかんの木が植えられていて、誰も手入れをしていないのに、毎年実っている。そんな感覚で、毎年コメがとれるようになるのだ。
しかも土をほじくり返さなくてもいいし、肥料も農薬も必要なくなるらしいし、さすてぃなぶる。
最高だ。
鍵となるのは冬期湛水と不耕起。なるほど、ちょっと頑張ればできそうな気がする。
不思議な話だが、あり得ない話でもない話だ。「稲は一年草」という発想から抜け出すことは、おそらく何世代かの時間が必要になる。コペルニクス的転回は一夜にして起きることはない。
今やればパイオニアだ。僕もやってみようかな。
小川誠さんは、研究途中で本を書いたわけだが、それは同時多発的にいろんなところで実験を進めて欲しいかららしい。
僕は手抜き農業がしたいのだ。稲を多年草化すれば福岡正信の自然農以上に、最高に手抜きだ。もはや狩猟採集に近い。
目指すは狩猟採集農業。これはいいキャッチコピーかもしれない。
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