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アンチワーク哲学【ホモ・ネーモ】

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「労働なき世界」を実現するため「アンチワーク哲学」を紹介するマガジン。なぜ、誰1人労働しない世界が可能なのか? を徹底的に考察しています。
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2022年8月の記事一覧

貧困の解決策がいつも「教育」なのは正しいのか?

貧困の解決策がいつも「教育」なのは正しいのか?

コバルトを採掘するコンゴの子どもたちや、シリコン鉱石を掘るウイグルの子どもたち。その悲劇を繰り返さないために「教育を!」と叫ばれることが多い。

たしかに教育を受ければ、素手で汚染物質にまみれた鉱山を掘るような仕事をしなくて済み、クーラーの効いたオフィスで事務仕事ができる可能性が高まる。

だが、これは問題の解決にはならない。コンゴ人の一部がオフィスで仕事をしたとして、じゃあ誰がコバルトを掘るのか

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「愛」を崇めたてるな 

「愛」を崇めたてるな 

愛というのは無根拠の思いやりだ。見返りを求めない思いやりだ。それは日常に溢れている。

妻のために水筒にお茶を入れてあげた。これも愛だ。友達の頼みを聞いた。これも愛だ。息子にオムレツを作ってやった。これも愛だ。知らない人のためにエレベーターを開けておいてやった。これも愛だ。

見返りは求めない。心のどこかで少しは求めているかもしれないが、だからと言って利他の心が全て無効になるわけではない。

人間

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金が生む責任感は果たして必要か?

僕は仕事において〆切を破ることはほぼない。というか、記憶にない。なんだかんだ言って真面目なのだ。

なぜ僕は〆切を守るのか? それはお金をもらっている責任感のおかげなのかもしれない。

お金をもらっていない趣味活動においては、中途半端なまま放り投げているものはたくさんある。曲にしようと作りかけて放置しているラップ詩も、アイデアをメモして放置している小説のネタも、作りかけのラージャン装備も、無数にあ

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