もうBARじゃない0214
【 同じようなものを書いたとしても唯一無二 】
すでに99人の証人がいる作品があります。
この作品を執筆するにあたり、
大切にしているのは、0号の読者様です。
もちろん「カウカウ!」と言って、「やっぱり、あんな性格な人の無理!」と去っていかれた読者様も。
誤解にも言い訳せず、流してきたことにも、私の責任があるのかもしれません。それに、某監督には口下手で舌足らずのバカとも言われます。
(これはねぇ、男女の支えかたの違いと思っていますが……でも、ごめん、私はその描きかたが好きなので、例え、嫌われてもファンです)
また、実績がない頃の、「出たら買うよ」には正直、辛いものがありました。それは、芸術の道を志すものにとってやってくる第一の壁なのかもしれません。
言葉の応援も確かに嬉しい。
でも、必死な笑顔をつくり、自腹の交通費や時間を割いたことについて、駆け出しの芸術家たちは、飲み込むのです。みんな、同じように辛いことがある。だから、仕方ない、と。
私はできるだけ、そうしたものにとって、寄り添うことで(金銭で少しでも助かればその選択も)支援してきました。(それが誤解を招くこともあったのですが)
結果、私には「書く」しかなかったのです。
さて、ここで、
「ちょっと書いてよ!キャプションつけてあげるから!」と「交通費くらいしか出せないのですが、〇〇というコンセプトでしており、〇〇の件では、誠に申し訳ございませんが、お力添えいただけませんか?」では、大きな差があります。
ファンです!だから書いてください!
それってファン?? ギブアンドテイクです!
依頼いただくことも多かったのですが、その文章を見ると、「ファン」としては、依頼の文章を書く上で、気をつけてみる企業研究のようなものを全くなさっていないことも。
うん、だって、就活でも一緒でしょ?
絶対にその会社に入りたいなと思ったら、HPも見るし、先輩に話を聞きに行くだろうし、あるいは、オーナーさんの書籍を購入するでしょう?
それは、友人関係を保つのと同じ。
駆け出しの頃に、若者が一番不足しているものをご理解いただいて、本当に心から応援してくださっている方々には、先にメールやお手紙、直接のご挨拶に伺っています。
決して差別しているわけではなく、本当にその空間を割いて、棚に本を並べてくださっていたり、名刺を置いてくださっている場所もいらっしゃるからです。
鑑賞の自由は、読み手にあります。
その読み手でいる権利は、著者である私にも。
その本が置かれる場所が消えていく現実を目の当たりにしながら、それでも地元の元気な本屋さんで、1週間待つと言われても、書籍を購入し続ける私がいます。もちろん、ネットも、図書館もありがたいです。
この本たちや、2016年の初個展を短歌にすることがなければ、今の私はいません。
どのような形であれ、鑑賞いただき、支えていただいているということ。その恩返しの一部が、私にとっては、「イベント企画」です。 さまざまなご縁に感謝できてはじめて、また次のご縁がくるもの。
特定の一人だけに感謝を告げるというわけでもありません。
場を守り続けるというのは、神社やお寺がそこにあるように、日々の絶え間ぬ努力の賜物。
ずっと地域に根付いたもので、支えるエネルギーやご縁がそこには必要です。そこにチャンスをいただけることは、まさに、感謝、感謝です。
さて、全国出版の作品に関しては、憧れのあるイラストレーターさんに、どうしてもお願いしたいことがあり、手紙を何度も書いています。連絡をとっています。 そうでなければ、と、こだわりのある作品になりました。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
2022年6月10日 香月 にいな
P.S 著作権及び、契約書についてご指導いただきました皆様、誠にありがとうございます。
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