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人から受けた「ありえねー!」って思うこと、結構自分もやらかしてるんだよな…

例えば、誰かのせいで嫌な思いをして、「ないわー」「自分だったら絶対しないわー」と言う感情が湧いてきた時。
その瞬間は、負の感情に飲み込まれてしまうこともあると思うのです。
でも、そんな時に、「本当に?(自分も誰かにやってないって言える?)」って自問すると、これが結構な確率でやらかしてしまってる…
ということに気づいて愕然となることがあります。


昔、言葉足らずの上司がいました。いつも頭がフル回転で、人の十手くらい先のことを考えて動いているような方でした。

その方が、突然「これ、今すぐやって!」と、私にボールを投げてくるわけです。

まぁ、驚きます。そして、こちらも求めている期待には添いたいわけです。

だから、色々知りたい。
そのjobが、どんな目的で必要なのか?
ゴールは?
誰に関わること?
私に頼もうと思った理由は?
どこまでの精度を求めてる?

そして尋ねるわけです。
「はい、やります。何のために必要なのか聞いてもいいですか?」と。

すると、イライラした様子で「いいから、やって!」と、豪速球が返ってくる。説明する時間も惜しかったのかもしれません。

いやいやいや…
ロボットじゃないんだからさ。
心を無にして、ただやれと?
こっちも手持ちの仕事色々あるわけですよ。

と、怒りがフツフツ湧いてきます。
でも、さらに言葉を投げかけたところで、返ってくる球はもう分かっているので、結局はやるわけです。

でも、心の中では、
「クッソオヤジめ!私だったら、絶対こんな仕事の振り方はしない!」
「いいよいいよ、反面教師にしたるからな!」

当時は、そんな感情でいっぱいでした。


…が、今改めて思い返してみます。

本当に?
本当に自分は、そういう依頼の仕方、伝達の仕方、してなかった?
と。

すると、怖いことに、自分もやってたかも…ということに気づいちゃうんですよね。(ショック…)


以前、あるプロジェクトのリーダーを任された時に。
メンバーに方向性や、目的、依頼したいことを伝えた際、
半分は、賛成の意思表示を見せ、残りの半分は、賛同しかねます…と言う反応を見せました。

反対派にもなんとか納得してもらえるよう、あれこれ情熱的に語るわけですが、簡単には溝は埋まらずでした。

そんな時、私は心の中で、正直こんな風に思ってました。
「反対反対って言ってもさー、経営陣がそれでいけ!って言ってるわけよ。つべこべ言わずやってよ…」と。

これって、心の中の声とは言え、先に書いた豪速球上司の「いいからやって!」と、結局は同じことです。


一方的に伝えるだけじゃなくて、もっと、反対派の気持ちや、背景、言葉の奥にあるものを見て、深く話を聞き、その上で、彼らが動きたくなる様な関わり方をすべきだったんだなぁ、と、時を経て気づくわけです。


なので、今は。
怒りが湧いてしまう様な時、ダメージを受けた時に、
「ないわー。自分だったらしないわー」と思っても、
「本当に?」って、自問する癖をつけています。
そうすると、自分もやっていたことに気づいて、大いなる自己反省をすると共に、心を少し落ち着けることができます。

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