見出し画像

マネーフォワード クラウド会計で仕訳がもっとラクになる自動仕訳ルール活用法Part.2【#クラウドTips】

マネーフォワード クラウドのカスタマーサクセスを担当している門田です。

本シリーズ【#クラウドTips】では、実務上起こりうるケーススタディをベースとした、マネーフォワード クラウドのちょっとした使い方のコツ(Tips)をご紹介したいと思います。

#クラウドTipsはマネーフォワード クラウドを使い慣れている方向けのテクニックをご紹介するシリーズです。一般的な操作にお困りの方は、サポートページをご参考ください。

***

今回ご紹介するのは、マネーフォワード クラウド会計にある「複合自動仕訳ルール」の差額自動計算機能です。

以前、「単一自動仕訳ルール」の部分一致機能についてご紹介しましたが、今回は「複合自動仕訳ルール」の差額自動計算機能について説明いたします。

クラウド会計で、連携している金融口座から明細データを取得した際に、「毎月この複合仕訳を作っているけど、この作業もっと簡単にならないかな?」と感じたことがあるかもしれません。この記事をお読みいただくと、そのお悩みを解決することができます。

自動仕訳ルールとは

自動仕訳ルールとは、クラウド会計に取り込んだ明細データに対し、AIが仕訳を提案してくれる機能です。登録や修正を繰り返すことで、AIが正しい仕訳提案を学習し、使えば使うほど精度が上がります。

この機能を使用することで、一つ一つ手入力で仕訳を選ぶのではなく、勘定科目を選択し登録ボタンを押すのみで仕訳登録が完了します。

こちらの詳細な説明については、以前の記事でご説明しているため割愛します。

複合自動仕訳ルールとは

クラウド会計では、取得した明細データを複合仕訳にして登録することが可能です。その際、単一仕訳を仕訳登録するときと同じように仕訳化のルールを学習します。このルールを、複合自動仕訳ルールと呼びます。

例えば、借入金の返済の仕訳を計上するときに、ひとつの出金明細から、

   長期借入金  /  普通預金
   支払利息     

といった仕訳を作成します。

クラウド会計は、出金明細であることと摘要の内容をキーにして学習します。すると、次回以降、同じ明細が連携されてきた場合に、

   長期借入金  /  普通預金 
   支払利息  

という仕訳を提案するようになります。

差額自動計算機能の使い方

上記のケースでは、元金は毎月固定の金額なので、支払利息の金額は毎月電卓を叩き、預金の引き落とし額から元金を引いて算出することになります。

ですが、差額自動計算機能を活用すると、支払利息の金額をシステムが自動で計算するため、電卓を叩く作業が不要になります。

画像1

■使い方
①初回は、明細を複合仕訳にして、通常通り仕訳登録します。

画像2

画像3

画像4

②仕訳を登録したら、この時点でAIが仕訳のルールを学習しているため、ルールを確認します。

自動仕訳ルールをクリックし、複合自動仕訳ルールタブが選択されていることを確認します。

画像6

画像7

画像5

こちらに、先ほど学習した複合自動仕訳ルールが表示されます。

画像8

③支払利息について、自動計算した金額が補完されるように設定します。

長期借入金で「指定なし」となっている部分のプルダウンを押し、「指定した金額」を選択します。

画像9

金額入力欄に、初回に処理したときの金額が自動で補完されるので、元金の金額が正しいことを確認してください。

画像10

・普通預金  ⇒明細の金額
・長期借入金 ⇒指定した金額(100,000)
・支払利息  ⇒指定なし

となっていれば、設定は完了です。

画像11

これにより、支払利息には、普通預金(明細の金額)から元金100,000円を差し引いた金額が補完されるようになります。

画像12

④次回以降、摘要の内容が同じ明細データが取り込まれたときに、この複合自動仕訳ルールが適用され、複合仕訳を提案されます。

画像13

また、支払利息の金額を確認すると、ちゃんと自動で計算された金額が補完されていることが確認できます。

画像14

以上が、「複合自動仕訳ルール」の差額自動計算機能です。一本の入出金明細から、毎月固定の金額と変動の金額に分けた複合仕訳を起票するケースで、こちらの機能をご活用いただければと思います。

***

自動仕訳ルールをメンテナンスすることで仕訳の登録作業をどんどん効率化することが可能です。「複合自動仕訳ルール」の差額自動計算機能が活用できているか、この機会にぜひご確認ください。

#クラウドTips 、次回もお楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?