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作家・門田隆将(門脇護)のモラルハザードを問う 第2回

■新潮社の週刊誌「FOCUS」との大量の類似点を発見

門田隆将著『風にそよぐ墓標』の巻末参考文献リストの中に、〈「FOCUS」(一九九〇年十月二十六日号〜一九九〇年十一月三十日号)〉との記載がありました。ところが『風にそよぐ墓標』の本文中には、不思議なことに「FOCUS」の文字がどこにも見当たりません。

なお「FOCUS」とは、かつて新潮社から発刊されていた写真週刊誌です。2001年に廃刊されたので、20〜30代の皆さんは「FOCUS」と言われても、存在すら知らないかもしれませんね。

ひとまず「FOCUS」のバックナンバー(1990年10月26日号、11月2日号、11月9日号、11月16日号、11月23日号、11月30日号)を図書館で調べてみました。「FOCUS」には、JAL御巣鷹山(おすたかやま)墜落事故の遺族である小川領一さんの手記が連続で掲載されていました。小川家をめぐる物語は、門田隆将著『風にそよぐ墓標』の第5章に書かれています。そこで「FOCUS」手記と『風にそよぐ墓標』第5章を慎重に読み比べてみました。するとソックリな記述が次々と見つかったのです。

とても長くなりますが、総計57ブロックに及ぶ引き写し疑惑をご紹介します。なお、連載第1回で26件の疑惑をご紹介したため、番号づけは「27」からスタートします。

■門田隆将著『風にそよぐ墓標』の疑惑(27)〜(33)

◆門田隆将氏の疑惑 その27

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】57ページ
 妹は、少しこぶとりで、私と6歳離れていた。気が強く、男の子をよく泣かしていた。男の子にいじめられる女の子がいたら、妹はその女の子の友達をたすけ、男の子を泣かした強者であったらしい。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】221ページ
 ぽっちゃりした妹は、気が強く男まさりだ。いじめられている女の子がいたら、その子を助け、逆に男の子を泣かしてしまうような子だった。ユーモアがあって、愛嬌があった。

◆門田隆将氏の疑惑 その28

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】57ページ
 夕食の準備に入った。その日は、ハンバーグと他色々、ハンバーグは、おふくろが出発する前に作って冷凍してあったものだ。そのハンバーグが、ようやく焼き上がった頃、
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】210ページ
 領一はホットプレートでハンバーグを焼いていた。
 母親が、留守の間に二人が食べるおかずを作って、冷凍してくれていた。餃子やらハンバーグを冷凍庫から出して食べ、つかのまの自由を兄弟は満喫していた。

◆門田隆将氏の疑惑 その29

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】57ページ
 つけっぱなしにしておいたテレビから、東京発大阪行きの飛行機がレーダーから消えたとの事、そんなに私は気にしなかった。しかし、弟はとんできて、
「これや」
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】210〜211ページ
 突然、NHKのニュースが終わり際に、日航一二三便がレーダーから消えたことを伝えた。
 テレビの部屋にいたのは弟だった。領一はひたすら冷凍されたハンバーグを焼いていた。そこへ弟がやって来た。
「お兄さん、これや
 弟はそう言った。

◆門田隆将氏の疑惑 その30

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】57ページ
 何をどうしていいのか分からないが、とにかく電話をと思い、まず、大阪空港から始まりJALの秘書室までかけまくる。
 ところが、ほとんど話し中
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】211〜212ページ
 あちこちに電話をかけ始めた。
(略)一〇四で大阪空港の代表番号を聞いた領一は、真っ先に大阪空港に電話をした。しかし、電話はつながらない。
(略)領一は今度はJALの事務所にかけてみた。

◆門田隆将氏の疑惑 その31

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】57ページ
 どこかのJALの事務所だろう、電話がつながった。いきなり、
「おい、どないなってんねん、ほんまに落ちたんか」
「分かりません」
「分かりませんとちゃうやろ
、何人のってたんや」
「申し訳ございませんが、分かりません
「無責任なこと言うてんな、ドアホ」
 こんな事を何度もくり返しやった。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】212ページ
 あちこちかけている内に、やっとつながったところがあった。領一は、イライラしていた。
どないなってんねん。飛行機が墜ちたんか
「わかりません」
「わかりませんとは、どういうこっちゃ」

「すみません、わかりません
 そんな会話が電話で交わされた。

◆門田隆将氏の疑惑 その32

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】58ページ
 テレビでは、乗客名簿が発表された。
 オガワ サトシ
 オガワ マサコ
 オガワ チサコ
 やっぱり
乗っていた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】213〜214ページ
 テレビに乗客名簿が流れ始めた。間もなく、「オガワ サトシ」「オガワ マサコ」「オガワ チサコ」という名前が、はっきりと映し出された。
 やっぱり……兄と弟は、いよいよ最悪の事態がやって来たことを自分自身に言い聞かせざるを得なくなった。

◆門田隆将氏の疑惑 その33

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】58ページ
 あちらこちらから電話がかかってくる。
「小川さんですか。お母さんの友人なんですが、乗ってらっしゃったんですか」
「分かりません」

「分かりませんてどういうことなの」
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】214ページ
 家の電話が鳴り始めた。
「お母さんの友だちです。日航機に乗ってたんですか」
「いまテレビで見ました。本当ですか?」
 そんな電話が次々とかかってきた。しかし、領一は、「わかりません」「まだ全然、何もわかっていないんです」と繰り返すばかりだった。

「家族3人が乗っている飛行機が墜落したらしい」という事実を知った息子・小川領一さんは、電話口で緊迫したやり取りを続けます。そのくだりを綴るドキュメンタリーの部分が、あまりにも似通っています。

■門田隆将著『風にそよぐ墓標』の疑惑(34)〜(40)

◆門田隆将氏の疑惑 その34

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】58ページ
 学校の担任の先生がかけつけてくれた。祖父、従兄もかけつけてくれた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】214ページ
 学校の担任の先生もやって来た。堺市に住む母方の従兄もやって来た。道頓堀から父方の祖父も駆けつけてきた。

◆門田隆将氏の疑惑 その35

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】58ページ
 テレビでは、大阪空港の様子が流れている。みんな泣いている人ばかりを写している。私も泣きたかったが、泣いているひまなどなかった。とにかく大阪空港まで行くことにした。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】214ページ
 すでにテレビでは、大阪空港に駆けつけた家族たちの姿が映し出されている。
 涙を流している家族や、心配そうに電話をしている様子がテレビから流れていた。自分もあそこへ行かないといけない。とにかく行くしかない、領一は思った。

◆門田隆将氏の疑惑 その36

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】58ページ
 親父の道頓堀の実家で、親戚の高橋さんと合流し、空港で会社の中村さんと合流した。この親戚の方、三歳か四歳の時に会ったことしか覚えていない。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】215ページ
 道頓堀の祖母の家に着くと、祖母の弟、領一にとっては大叔父の「高橋さん」が和泉市からやって来ていた。(略)三歳か四歳の頃以来、会ったことのない大叔父だった。

◆門田隆将氏の疑惑 その37

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】58ページ
 おふくろの言葉、
「あんた長男なんやで」
 が頭の中でぐるぐるまわっていた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】216ページ
「あんた、長男なんやで」
 母親はいつも領一に向かって、そう言っていた。なぜかその言葉が頭の中でぐるぐるまわっていた。

〈「あんた長男なんやで」〉という母の言葉に句読点がひとつ加えられ、〈頭の中でぐるぐるまわっていた〉という表現は、一字一句そのままコピー&ペイストされていますね。

◆門田隆将氏の疑惑 その38

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】58ページ
 タラップをおりると、カメラがたくさんあった。私の前を歩いていた二人、恐らく母子だろう。私より少し年上の男の人が母の肩を支えるようにタラップをおりていった。すると、フラッシュが一斉にたかれた。ああいうのが絵になるのか。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】218ページ
 領一がタラップの上から見ると、カメラマンが大勢いた。自分より少し年上に見える息子が母の肩を支えるようにしてすぐ目の前のタラップを降りていった。その時、シャッター音が一斉に響いた。
「ああいうのが〝絵〟になるのか。
(マスコミの前では)悲しい顔をしないといけないんだな」
 領一は、母子の背中を見ながらそんなことを考えていた。

◆門田隆将氏の疑惑 その39

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】59ページ
 バスは動こうとしなかった。もう、9時ぐらいだったろうか、羽田について1時間もすぎているのに。また、どなり声、しきりに日航の職員が悲痛な顔で頭を下げていた。ただひたすら頭を下げていた。
 ようやくバスが動き出す。どうやら、福岡からの到着機を待っていたようだ。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】218ページ
 バスはなかなか発車しない。苛立った乗客から「どうなってるんだ!」と怒りの声が飛ぶ。どうやら、福岡からの到着便を待っているようだった。一時間以上が経って、ようやくバスが動き始めた。

◆門田隆将氏の疑惑 その40

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】59ページ
 少したって弁当が配られた。ほとんどの人が食べようとしない、というよりものどに通らないのだろう。しかし、私は食べた。残さず食べた。この先、いつ食事できるか分からない。食べれる時に食べておかないと、体がもたない。この先の事は分からないのだから、と思いながら食べた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】218ページ
 サンドイッチにジュースが出た。小さな折に入ったサンドイッチである。誰も手をつけない。しかし、ここで食べておかなきゃ、と領一はそれを食べた。

■門田隆将著『風にそよぐ墓標』の疑惑(41)〜(47)

◆門田隆将氏の疑惑 その41

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】59ページ
 バスは藤岡インターで降り、街中へ入って行った。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】219ページ
 やがて、バスは群馬県の藤岡インターで降り、藤岡市へ入って行った。

◆門田隆将氏の疑惑 その42

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】59ページ
 その後、家に電話した。
「どうや、今どこや」と弟。「藤岡、群馬県やて」「どの辺や」「東京の上の方ちゃうか」。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】220ページ
 領一は、家に電話した。弟は元気そうだ。
「今どこ?」
「群馬の藤岡やて」

◆門田隆将氏の疑惑 その43

【「FOCUS」(90年10月26日号)手記】59ページ
 私はこの時、関東へ来たのは初めてだった。関越自動車道など、知っているはずがなかった。なんで群馬の方へ行くねん。ここはどこや、落ちた飛行機は大阪行きやで。そんな事ばかりを考えていた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】220ページ
 そもそも領一が、関東に来たのは初めてなのである。関越自動車道はもちろん、藤岡市もまるで知らない。
 なんで群馬なんや、墜ちたのは大阪行きの飛行機やで。領一は、そんなことばかりを考えていた。

〈なんで群馬の方へ行くねん。(略)落ちた飛行機は大阪行きやで〉と、〈なんで群馬なんや、墜ちたのは大阪行きの飛行機やで〉という関西弁がソックリな様子に目を惹(ひ)かれます。

◆門田隆将氏の疑惑 その44

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30ページ
小川知佐子さんの御家族の方、至急前の方へおこし下さい
 私達は飛んで行った。
「小川知佐子さんらしい御遺体が発見されました」
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】220ページ
「小川知佐子さんのご家族の方、いらっしゃいますか」
(略)領一が飛んでいくと、群馬県警の係官が「知佐子さんらしいご遺体が発見されました」と、神妙に告げた。

◆門田隆将氏の疑惑 その45

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30ページ
 オレは今から死体を見るんだ。それも、自分の妹の死体を。オレにできるのだろうか。いや、やっぱりできない。このままどこか走って逃げてしまおうか。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】221ページ
 俺は、これから妹の死体を確認する。俺にそんなことができるのか。逃げ出したい、と領一は思った。

◆門田隆将氏の疑惑 その46

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30ページ
 警察の人に呼ばれ、私達は車に乗せられ、昨日事情聴取のあった市立体育館へ行った。その日の朝、かけつけていただいた親父の会社の方々と、従兄、高橋さん、中村さん、そして私とで。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】221ページ
 領一は警察に連れられ、昨日事情聴取を受けた市立体育館へ向かった。大叔父のや、この日の朝、駆けつけてくれた父親の会社の人間も一緒だ。

◆門田隆将氏の疑惑 その47

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30ページ
 棺桶の上には、NO7と書かれてあった。警察の人が、「よろしいですか」と声をかける。かるくうなずく私を見て、フタを開けた。確かに妹である。ディズニーランドで買ったのだろう。背中にCHISAKOとプリントされたTシャツが柩の中に置いてあった。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】221〜222ページ
 案内された先に、「No.7」と書かれた棺があった。
「よろしいですか」
 警察の係官が領一に声をかける。領一がうなずく。

 係官は、棺の蓋を開けた。
 棺の中に、妹が横たわっていた。傷こそあるものの、たしかに妹である。ディズニーランドで買ったと思われるTシャツが棺の中に置かれている。背中には、〝CHISAKO〟と、プリントされていた。

〈棺桶〉が〈棺〉に、〈フタ〉が〈蓋〉に換わっているものの、全体的に非常にソックリな一節です。

■門田隆将著『風にそよぐ墓標』の疑惑(48)〜(54)

◆門田隆将氏の疑惑 その48

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30ページ
 頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。よく見てと言われても見れる訳がない。自分で泣いているのか、また何をしようとしているのか分からない。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】221〜222ページ
よく見てください」
 係官はそう言っているらしかったが、領一は涙でぐちゃぐちゃになっていた。頭の中が混乱していた。自分が何をしなければならないのか、それすらもわからない。

◆門田隆将氏の疑惑 その49

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30ページ
 それに追いうちをかけるようにして、おふくろの遺体らしい遺体があるので確認してほしいとの事。もうやめてくれ、そう心の中でさけんでいた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】222ページ
お母様のご遺体らしきものも見つかりました」
 追い打ちをかけるように、領一はそう声をかけられた。
 もうやめてくれ。この上、おふくろの死体も見なければいけないのか。心の中で、領一は悲鳴を上げていた。しかし、声には出さなかった。

◆門田隆将氏の疑惑 その50

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30ページ
 体育館の中は、異様なあつさと線香の臭いでいっぱいだった。あちらこちらですすり泣きが聞こえた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】222ページ
 気がつくと、体育館の中は、あちこちですすり泣きが漏れていた。

◆門田隆将氏の疑惑 その51

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】30〜31ページ
 子供さんが乗っていたのだろう。そのお母さんが、
「社長を呼べ、社長を呼べ、息子を返せ、右手がないの。おはし、持てないじゃない。御飯、食べられないじゃないの」何度もさけんでいた。日航の役員がやってきて、しきりに頭を下げていた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】222〜223ページ
「社長を呼べ! 社長を呼べ!」
 と、叫び出した女性がいた。(略)
「右手がない。お箸をどうやって持つの? ご飯、食べられないじゃないの!」
 女性は泣きながら、大声で日航職員と思われる人に詰め寄っていた。息子を返せ、息子を返せ、と何度も叫んでいた。幹部と思われる日航の人が飛んで来て、しきりに頭を下げている。

◆門田隆将氏の疑惑 その52

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】31ページ
 次の日、8月15日、朝、大阪から、遺体が到着したという電話があった。午前中、藤岡第二小学校へ戻り、待機していた。午後になっても何の動きもない。現場の天候が悪く、遺体を運ぶヘリコプターが離発着できないとの情報が入った。それを聞いて、私は決心した。大阪へ帰り、その日の夜の仮通夜と、翌日の密葬に出席することを。あれほど迷惑をかけたおふくろの葬式にも出られないことは、あまりにも申し訳ないような気がしたからだ。そして、その日の夕方、羽田から飛行機に乗って帰った。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】226〜227ページ
 領一のもとに、弟から「遺体が到着した」という電話があったのは八月十五日、終戦記念日の朝のことである。
 この日、藤岡第二小学校にいた領一に、午後になって御巣鷹山の天候が悪く、遺体を運ぶヘリコプターが離発着できないという情報が入ってきた。
 遺体を運んで来られないなら、遺体の確認作業をおこなうこともできない。母と妹の仮通夜は、今日の夜だ。
 よし、帰ろう。帰って仮通夜、そして明日の密葬に出よう。
 領一は、山の天候悪化を聞いて、そう思い立った。母と妹の葬儀に出られないのは、申し訳なかった。
 決断したら、領一の動きは早い。その日の夕方には、領一は羽田から機上の人となっていた。

◆門田隆将氏の疑惑 その53

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】31ページ
 大阪では、また別の日航の世話役、Yさんがついて下さった。空港からは車で家へ向った。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】227ページ
 伊丹空港では、日航の世話役が待っていてくれて、空港からタクシーで泉南の自宅まで送ってくれた。

◆門田隆将氏の疑惑 その54

【「FOCUS」(90年11月2日号)手記】31ページ
 家の前の角を曲がった時、急に前が明るくなった。何がおこったのか分からなかったが、よく目をこらして見ると、なんとテレビカメラが何十台と前にある。そして、その周りにはたくさんの人がいた。
【門田隆将『風にそよぐ墓標』】227ページ
 家の前の角を曲がった途端、一斉にライトがたかれたのである。
「な、なんだ?」
 眩しいほどに照らし出された中で、一瞬、どういう事態なのか領一は呑みこめなかった。目を凝らしてみると、テレビや新聞、雑誌など、何十台ものカメラがずらりと並んでいる。

■お知らせ

『風にそよぐ墓標』と「FOCUS」の比較対照を一度に公開しようと思ったのですが、文字数が15,000字を超え、あまりに膨大すぎることに唖然としました。そこで引き写し疑惑の一覧を分割し、連載第3回で「その55」から「その83」までの後半を公開します。

連載第3回へ続く/文中・一部敬称略)

※情報提供はコチラまで → kadotaryusho911@gmail.com

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