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読んだ:アイスクリームでヤセなさい

昭和実用書発掘シリーズです。
とくに古い美容本は令和目線での答え合わせをしながら見られて面白いので、実用としては全然期待せずに買いました。

鈴木その子式とかすげえんですよ。肉は脂をすべて(細かい筋とかも)こそぎおとし、流水で揉み洗いし、一昼夜水に漬けて水分と脂を入念に拭き取ってから使う、とか。


どの要素をとってもレトロで最高〜

こちら「アイスクリームでヤセなさい」は1990年初版、昭和64年です。アメリカの美人プロゴルファー、リサ・バクスター著というふれこみで、昭和最後の年のあのころというと外国人、とくに金髪碧眼コンプレックスを強く抱えていた日本ですね。通販番組も広告も、謎の金髪外国人がお客様の声的な表示をされてた記憶がうっすらあります、本書もその延長線にあるのでしょう。
(まあ白人コンプは今は拭われてるかというとそうでもないというのはさておき)

本書はセンセーショナルなタイトルではありますが、内容は驚くほど堅実です。

2023年でも全然そのままですねこれ


以下、やることやらないことをざっと拾って書きます。

  • 全粒粉の穀物を取る、和食なら玄米

  • ウェイト・ロス(体重減)ではなくファット・ロス(脂肪減)をするのだと捉えること

  • 体脂肪率を測ること

  • カロリー計算は不要

  • インシュリンのコントロールが重要なので血糖値を上げない食べ物にする、にんじんよりもアイスクリームのほうが血糖値は上がらない

  • 水を1日8杯飲む

  • 睡眠を規則正しく とる

  • 夕食の1時間半後に、心拍数を上昇させる「ピーク・エクササイズ」を5分間やる

  • →その直後に冷水シャワーを使って褐色筋肉を刺激し、サーモジェネシスを起こす

  • ピークエクササイズは週に4回、心拍数は<(220ー年齢)の60〜80%>

  • ピークエクササイズ前に指定のストレッチ(10分程度)を行うこと

  • ジョギングや水泳はやめる

それぞれの理屈も納得感が強くて、「成長ホルモンを多く出すために睡眠と筋トレを重視」「成長ホルモンが出てるあいだはインシュリンが抑えられる」とか、「耐熱効果で脂肪がよりよく消費される」とか(きんにくんさんも冬のほうがダイエットむきっていってましたね)、おすすめレシピも巻末にあったりより鍛えたい人むけの簡単なダンベルエクササイズがあったりと、かなり、かなり堅実で読み応えがありました。


ああ うん わかるわかる(わかってない)
当時は体脂肪計が無いのでアナログ式の算出です。今もアスリートなどはこの方法を使っているそうです、機械だと体内の水分量でぶれるから


ざっと見た感じ、内容が古びてるかんじが全然しない。というか今書店に並ぶトンデモ本よりも堅実なのではという気すらする……

そんなわけなのでこの本ちょっと試してみようかなと思ってます。


本のレシピのアイスは作ってみた、ふつうに自作アイスってすごくおいしい

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