NISAとかについてまとめるマガジンの記事 6:おすすめ本とか
私が理解のために使った本とかの紹介です。
エンジニアの人が調べ上げたやつをまとめたページ
定期的にTwitter(すべての知がある場所)でバズっているページです。わたしはエンジニアと学者の調査力に高い信用を置いており、このページも良いのでは? と感じ、実際ガチで投資してる友人に見てもらったところ「ほぼ完全に正解」と言っていたので、信用することにしました。
一番最初にNISAとかiDeCoとかで「結局何をするのか」に触れたのはこのページだったんですが、この内容を全て盲信して始めるのはさすがに、というあれだったので何冊か本を購入しました。
で、本をいろいろ読んで自分なりに噛み砕いて考えたりした結果、ほぼこのページの内容と同じ内容に着地しています。
参考資料を買うときの個人的な考え方
わからん分野のものを知る時には「3冊自腹で買う」ことにしています。一冊だとどうしても意見が偏ってたり、この人の本だとこの概念がわかりにくかったけどあの人の本だとわかりやすい、みたいなことが往々にしてあるためで、一冊を深く読み込むより適当に並行読みする方が頭に入りやすい気がするので。
あと自腹切って買った本でないと知識が頭にはいっていかない気がする。図書館だとなんでかわかんないけどだめです。なんでかわかんないけど。
あと特に投資関連みたいな知識系入門の本って「教科書タイプ(こまかくコラムっぽくくくられてたり見出しデザイン使い分けられてたりイラストふんだんだったりするやつ)」と「書簡タイプ(ブログの文体のように著者の語りかけによる縦書き文章で続き、間に図を差し込むタイプ)」の二つにわかれると思ってて、このタイプ違い2種を用意できるとけっこういいんじゃないかなと思ってます。
というわけで三冊。
一冊め:40代で資産1億円! 寝ながら稼げるグータラ投資術~初心者でもできる、はじめての「米国株」投資術
いきなりこれかいってかんじでタイトルがすごい恥ずかしいんですが(現物も蛍光インクですごい)、いっちばんわかりやすかったです。前段でいう「書簡タイプ」の本です。著者が有名ブロガーだけあって、文章がとにかく平易で読みやすい。
NISAの理屈と仕組みをわかりやすく教えてくれたのはこの本でした。後述の二冊では「すでに知ってる人による知ってる人むけの説明」って感じだった。
わたしはこれをブックオフパトロールの際に200円で見つけて買ったんですが、本体に前の持ち主の蛍光マーカーがたくさんひかれてるうえにいまいち的を得てないラインの引き方で、そこにいらいらして「いや重要なのはそこじゃないだろ」ってつっこみながら読みました。もしかするとそれがむしろよかったのかもしれない。
タイトルにNISAの文字がまったく入っていませんが、結局最適な手段としてはNISAに集約します。その過程でいろんな投資についての解説も入るので、NISA以外の投資ってどういうものなのかふわっと把握するにも良いです。IPO投資とかこの本で知った。
唯一の注意点としては2019年の本なので旧NISAの話になっており、この本で押す「最善手」が2024年現在では変化しているということ。本書では楽天VTI最推しですが、その後いろいろあってこれは最善ではないかもしれないな……? ってかんじになってます。
でも一冊めとしては一番良いかも。これのあとで新NISAとの差異を学べばいいわけだし。
二冊め:お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!
前段でいう「教科書型」の本です。中身こんな感じ。社会科の教科書っぽいレイアウトがずっと続いたり、一章ごとに短い漫画が差し込まれたりします。私はむしろ書簡型のほうが理解しやすかったんですが、こういう細かい図がたくさんはいったほうが理解が進みやすいタイプの人は多いと思うので、これが一番いい人もたぶんいます。というかこれが一番いって人が多数派かもしれない。
ただ、監修者が若くしてFIRE達成したガチガチの投資家の人なので、画面のとっつきやすそうな気配とは別に「初心者のための初心者向けに噛み砕いた説明」みたいなのが全然なくて、「NISAってそもそもなんなの」みたいなのがこの本ではいまいちささらなかった……
でも「どのファンドを買うべきか」「どういう投資をしていくべきか」というページ数と理論はすごく多くて、よくも悪くも投資家として財産を築いた個人が監修した内容、という感じです。投資という技術そのものの本というか。技術書。
三冊め:日経マネーと正直FPが考え抜いた! 迷わない新NISA投資術
「書簡型」の本です。これも読みやすかったです。一冊めが主観強めの個人ブロガーの文体なら、こちらはメディアの文体。よくも悪くも、一冊めに比べるとすこし客観性が強めで、整理されているんですが熱みたいなものは感じにくいかも。でも良い本です。
FP(ファイナンシャルプランナー)というライフスタイルに合わせていろいろ考えて提案するお仕事の人が監修されているだけあり、「いろんな生活様式の人がいるから、いろんなパターンを紹介するね」という形での手広い紹介です。二冊目は「あの投資はこのメリデメ、このファンドはこういうメリデメ」というカタログスペック的な羅列で、こちらは「こういう世帯ならこう」「この年代ならこう」を推奨するという、生活ベース。
なんか二冊目ちょっとディスり気味な気がしてきましたがあれはあれでいい本だとは思います、でもあれ一冊では結局どうしたらいいのかってわからないと思う。むしろある程度理解したあとに見るといいんじゃないかって気はする。
本書で一番「おっ」となったのが、ほかのライフスタイル別提案だとせいぜい年齢ごとの提案だったのが、どういう家族構成なのかごとの提案があったところ。単身、育児中、共働き、リタイア、など。に加えて、「事実婚世帯」向けの提案もあったんですね。この事実婚世帯、男女はもちろん、同性パートナーのことも指します。添えられてるイラストは男性カップル。
そういう網羅性もってる本っていうのは好感触ですね。
まとめ
というわけで、三冊はいずれも三者三様ですが、どれか一冊で理解できたかっていうと、今あらためて三冊を見比べて、一冊じゃ無理だっただろうなあ、という気がしてます。
それぞれの角度からの解説の読み比べ、やっぱり必要。で、見比べながら読んでざっくりわかったような気分になったところで、最初に紹介したエンジニアの人のページ確認。
以上でNISAとかについてまとめるマガジンの本論更新は終わりです。
自分でもまとめなおしていく過程で知識があやふやなことを調べ直したりできてよかったです。リアクションくださった方々、ありがとうございました。
あともう一回だけ「結局私はどこの証券口座で何を買っているのか」の記事を有料記事で出して終わりにしようと思います。
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