観たメモ 劇場版アンパンマン「だだんだんとふたごの星」

よかった!
「勇気の花がひらくとき」のキララ姫と同じ名前の「キララ」って名前のゲストキャラにちょっとひっかかったものの、アンパンマン世界は「星の力」が強い世界なのでキララって名前はきっとよくあるんでしょうね、めぐみとかみたいなかんじで。

前回の「てのひらを太陽に」が虚無だったので警戒してたけども、ちゃんと演出されてるやつは冒頭2分ですでに「おっ、劇場版だ」ってなりますね。

以下ネタバレです。

勇気の花がひらくとき、ほどではなかったものの「よくできてるなー」「いいなー」と思えるポイントがたくさんありました。劇場版ヒロインは当初反抗的なくらいがクライマックスのカタルシスがあるんだろうか。

ゲストキャラのキララとキラリ、棒読みだったので「ははーんさてはドリーミングが声あててるな?」と思ったら(棒読みはまず関係者を疑う)普通にただのタレントだった、そっか……

全体的なストーリーは天使の羽の双子の星の精霊が事故って生き別れて片方が悪堕ち、悪魔の羽になったり、だだんだんが心を得て最後はその心で双子を助けたりと、非生命の「心」は私の好きなテーマですね。

ていうか、あの、ドクターヒヤリって、ちょっと、え?
わたし知らないんですけどこんな人!? え? ゲストキャラ? え? 千葉繁?え?
なんだこの、アンパンワールドにおいて超レア種である「なんの擬人化でもない存在」は!? アドベンチャー・タイムのアイスキングに似てるな!? いろいろと!
なんですかドクターヒヤリって!?

いや名前の由来はおそらく「ヒヤリ・ハット」なんだけど。彼がばいきんまんたちとからむことでパン工場との対称性が完全に成立しますね。アンパンばいきん、バタ子ドキン、チーズにホラー。そして、ジャムに対するヒヤリ……

完全に人間なのまじで「カルマ」な存在じゃないですか?
しかも本作では、だだんだんに心を与えて強化する、というのを勇気の花といったファンタジーではなく純粋に科学でやろうとしている。キラリのエラーがなければ普通に戦果が高かったのでは、というか心、心をもたせるって。

本作、キラリ復活時の髪の流れとか平面の雲をつきぬけるアンパンマンとかところどころに「癖」といった演出がいい意味で目立つのですが、だだんだんの散り際の「外装がすこしずつむきだしになっていく」とか完全に完全に完全な「癖」で、最高〜〜〜〜ってなりました。

ていうかヒヤリの話なんですけど。こいつ、え、まじで、なに?
前述した「アドベンチャー・タイム」世界って核戦争でめちゃくちゃになった地球上に出現したファンタジー世界の話で、アイス・キングはその核戦争前の人類がいろいろあって氷の魔力の王になってしまった姿なんだけど、ヒヤリ……というかアンパン世界……?

ジャムおじが科学により社会奉仕(防衛活動も含む)を行うのに対し、ヒヤリはかなりマッドサイエンティストみ、というか自己の探究心に忠実です。科学のカルマの存在。
ていうかさ、ほんとさ、なんの擬人化でもないっていうのが、そして肌色の肌でもないというのが、こいつ、本当に、え?なに?

軽く調べたらすすめてもらってた「ゆうれい船をやっつけろ」でけっこう出番あるらしいので(今回もそっち見るつもりだったけど検索結果で本作が先に出てきたのでなんとなくそっちみた)、次は「ゆうれい船をやっつけろ」みます。

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