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読書メモ 砂糖ふくろうさんの「ふくろうセミナー」本何冊か

以下がKindle Unlimitedで無料なので読みました。

こちらは「ジェスチャードローイング」という講座をされているイラストレーターさんで、boothで動画を6000円くらいで販売もされてて、うーーーーん絶対いいんだけどもなあ なあ……! と思いつつ見送ってたら突然1000~2000相当の技法書が全部キンリミ読み放題になったので読みました。
購入すると2000円の本二冊が月額980円のやつで読めるのでもうこの二冊で元がとれます、おすすめ。今は初月98円とかだった気がする。

ジェスチャードローイング自体はかつてお絵かき勉強してたときの「やさしい人物画(ルーミス本と言われてるやつ)」で学んだやり方っぽいのであんまり興味なかったんですが(ジェスドロについての商業本立ち読みしても目新しいことはなかった)、今回読んだこの2冊は新しい知識がたくさんでおもしろかったです。

まず「フィルムスタディー」というのは初めて知りました。
要は映画の構図をジェスチャードローイング(持てる力の10%で要点だけおさえてかく、クロッキーとは少し力の入れどころが違う)でどんどん書く、かつその構図からどんな情景かを言語化してまとめていき、「効果的」な構図を自分に体得させていく、というものです。
本書の作例ではジブリアニメとかLEONとかの、日本人のお絵かきしたい勢にとっつきやすいものになってます。ていうか日本の映像作品で構図力が高いものをってなると当然ハヤオ作品がトップになってくるだろうから当然の帰結かもしれない。

と、フィルムスタディーのこと読んでて、あーーなるほど、と腑に落ちたんですよね。
二次創作あさってると今は海外のファンアートに少なからず触れることになるんですけど、その時に感じる「違い」ってここからなんだなって。

日本のイラスト描きは「キャラ」のポーズとその背景、みたいに広がるじゃないですか。コマ割りが自由な「漫画」が出発点になるから。コマをぶちぬく全身絵とかがありふれてる「漫画」がベースだから。まず人物の存在、で、あとから構図を考える。

海外のイラスト描きは逆で、「まず映画比率のフレームがあって」その中に人物を効果的に配置する、なんですね。海外絵がなんか遠くから見たときの強さみたいなの感じやすいの、そこなんだろな。
海外のいわゆる漫画文化みたいなのって「コミック」しかなくて、日本人のオタクが一度は同人作家になるパターンのスライドが一度は映画を撮ろうとする、にあたるらしいです。絵の作り方として、映画のフレームがベースなんですね。

あと2冊目の「表情の描き方・考え方」も面白かったです。
表情というのはジェスチャーの細部である、みたいな。ポーズをちゃんとすれば表情を描かなくても感情は伝わる、それぞれの感情はこういうラインになる(怒りは直線、喜びは上昇、悲しみは下降、驚きは縦横に広がる、など)みたいなのも、はーーーー 海外的ですわーーーー ってなりました。
あとこの本のサンプル作画の男性が性癖ってかんじでおすすめです。

個人的に今は小説を書けるきが全然しなくてむしろお絵かきしたい気持ちになってるので、10年ぶりくらいに絵描き人格が出てきてるのかもしれないです。やりたいことが多いのでちょっとずつ進んでいきたいところ。

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