毒育ちとリア充になりたかったあの頃
いつかは少女漫画のように 大人になれば自然と恋人ができ、その相手と結婚して子供を産み育てるんだ──少女漫画を読み終える度に、当時恋の「こ」の字も知らなかった若き私は、なぜかそう信じてやみませんでした。それが待てど暮らせど恋人ができる気配など微塵もありませんでしたが、それはきっとこんなナリだったからでしょうね。
そんな私でも友人には恵まれたので、異性も交えた行楽に繰り出したり、飲み会やドライブに興じたりと、それなりに楽しい学生生活を送っていました。オール明けから講義を受け、