【コミュニケーション術】まとめてみた-メンタリストDaiGo「心理分析してみた!」
メンタリストDaiGoさんのニコニコ生放送「心理分析してみた!」より、コミュニケーションに関するテクニックについて解説されている放送内容をまとめています。主に放送をすでに聞いた方(弟子の皆さん)向けに、復習用としてご活用ください。
放送名:超社交力ー228の文献から判明!人生変わる社交スキル【前編】
スキル1.目的を持って会話する
漠然として目的なく会話を行うと社交にならない。社会的な繋がりから何か成果を得るために行うのが社交なので、しっかりと目的を持って会話に臨む。一般的に社交の場にくる目的は以下の通り。
・相互理解:互いの背景や立場などを理解することを目的にしている
・相互学習:互いに新たな視点や学びを得ることを目的としている
・真実の探求:あるテーマに対して討論を行うことを目的にしている
・介入:第三者の信念や価値観を変えることを目的にしている
・印象付け:周囲に自分を印象付けることを目的にしている
・強制:本人の意思で参加していない場合
スキル2.パートナーシップ
社交の場は互いにマウンディングするための場所ではなく、互いに協力し合い、有益な関係を築くための場であることを再認識する。
社交の場に赴く時のマインドセットは以下の通り。
・これから会話する人たちは実りある会話を共に作るパートナーである
・目的は勝利ではなく互いの理解と学びである
・仮に意見が合わなくとも、その違いに学びの価値はある
・会話におけるパートナーシップとは賛成や反対ではない
無闇に相手に同調してしまわないよう以下にも注意する。
・目的や目標を自分に言い聞かせる
・相手に余裕を与える
・好奇心を発動させる
特に好奇心は最強のスキルで、人は自分のことを知ってもらいたい生き物なので、相手の主張、趣味嗜好の背景まで意識を向けるようにすると良い。
スキル3.ラポール
共感による信頼関係の構築を図る。具体的なポイントは6つ。
1.一番言いたいことを最初に言わない
2.なるべく早く深い質問をする
3.共通点探し
4.パラレルトークの禁止
5.コールアウトの禁止
6.反論にも礼儀正しく
放送名:超社交力ー228の文献から判明!人生変わる社交スキル【後編】
スキル4.リスニング
こちらが喋ることなく相手に気持ちよく喋ってもらうための5つの方法を活用する。
1.会話が被ったら必ず譲る
2.沈黙を埋めない
3.会話を疎外するものも利用する
4.理解できないことを相手のせいにしない
5.相手のネガティブな感情を代弁する
スキル5.メッセージを伝えない
一方向の会話=メッセージは相手からの反感を招くので、質問をすることで相手の共感を呼び起こすことが重要。
実際にコミュニケーションで健康的な食事を促す実験では、メッセージを伝えたグループの実施率はわずか3%に留まったのに対し、健康的な食事に関して質問を投げかけたグループでは36%の実施率となった。
質問を交えながら双方向でコミュニケーションを取るためのポイントは3つ。
1.メッセージと会話を区別する
2.相互に結論を理解するより、その過程が正しく理解できているかを重視する
3.相手のメッセージに反論しない
スキル6.インテンション
自分の主義主張と異なる考えに対して、人は本能的に反発する認知の誤り(バイアス)を持っているため、気がつかないうちに相手を「悪」だと決めつけてしまうケースが往々にしてある。
相手がそういったバイアスでこちらを批判的な姿勢で見てきたときは、バイアスを回避する4つのテクニックを活用する。
1.弁明するのではなく批判を聞く姿勢を示す
2.好奇心モードに切り替える
3.相手からの悪意は自分の欲求不満のサインだと理解する
4.過度に批判的な人とは潔く距離を置く
放送名:波風立たないマウンティング対策【共感プロンプト】
マウンティングをしてくるナルシストを撃退するのではなく味方につけつつ徐々に行動を変えていくためのテクニックについて紹介。
共感プロンプトとは
共感姿勢を示すことで相手との仲間意識を高め、相互に円滑なコミュニケーションを図るためにテクニック。
マウンティングを取りやすいナルシストに対しても効果があり、ナルシシズムからくる言動を抑制することができる。
共感プロンプトには5つのガイドラインがある。
1.相手の重要性の強調
ナルシストは自己肯定感の低さの反動からナルシズム傾向が出やすいため、存在を軽んじられると攻撃的な態度を取ることが多い。そのため、存在を重要視していることを特に強調する必要がある。
2.Weワードの活用
「私は〜」や「あなたは〜」といったような主語を使ってメッセージを伝えると、関係性を分断してしまうため、「私たちは〜」(We)という表現を努めて使うようにする。
こうすることで集団への帰属意識を高めることができるため、集団行動への抵抗性を下げることができる。
3.良い行動には報いる
誰でも褒められたら嬉しいものだが、ナルシストは特にその傾向が強いため、一人称で褒めることでよりその効果が増す。
特に誰かへの貢献などナルシシズムとは対極の良い行いほど積極的に褒めたい。
褒めるときの注意点としては、本人以外いないところがベスト。人は他の誰かが褒められているのを見るのを好まないため。
4.良い行動と悪い行動は対比する
こちらの言動に過敏に反応しなくなってきた頃合いを見計らい、悪い行動に対してもアクションを起こしていく。
本人の過去の良い行いと、是正したい最近の悪い行いを対比することで、軌道修正を図る。
ただし、他人との比較は自尊心を傷つける可能性が高いためナルシスト相手には厳禁。
5.ABC法を利用する
Affect(感覚) Behavior(行動) Correction(修正) の頭文字を取ったテクニック。この順番でナルシストとコミュニケーションを取る。
・Affect:自分の感覚や感情を漠然とした表現で伝える(ストレートな表現や批判は避ける)
・Behavior:その感覚や感情を引き起こした相手の言動を説明する
・Correction:具体的な修正案を相手に提示する
放送名:マウンティングに立ち向かう5つの技法
マウンティングをしてくる人に対する適切なコミュニケーション方法について解説された放送。後半はパーソナリティ障害を相手にする方法についても解説あり。
マウンティングをしてくる人の特徴
マウンティングをしてくる人の多くは、自分に自信がない(自己肯定感が低い)傾向にあるため、神経質なことが多い。
自分に実力が伴っていないことを本心では理解しているため、虚勢を張りたがる。
相手よりも自分の方が優れているという実感を持ちたいため、優位性を誇示=マウンティングしてくる。
マウンティングしてくる人へのタブー
NGな行動は以下の通り。マウンティングが激化したり、攻撃的な批判をしてきたりと、敵対行動を引き起こすことになり非常に厄介。
・不快感を露骨に表現する
・退屈な様子を見せる
・ストレートに怒る
対策1.相手に自分の価値観を伝えておく
マウンティングをしてくる相手に対して、自分の価値観を明示してくることで、牽制することができる。
また、今の自分が満たされていることを伝えると、マウンティングする意義性がなくなるため、抑制することができる。
対策2.セルフマウンティングからの自己批判
あえて自分からマウンティングを実施した後に、自分で自分を嗜めるように批判することで、「私や世間一般ではこういう行為は批判対象である」ということを明示する。
特にナルシスト傾向のある人は、第三者の視点が欠落している傾向があるため、ケーススタディとしての効果も見込まれる。
対策3.第三者のマウンティングの批判
相手ではなく第三者のマウンティングを引き合いに出しつつ、そういった行為をどう感じるのか相手に質問してみる。
一般的な心理状態の人物であれば、批判的な態度を示すため、これによりマウンティングを抑制できる。
もしここまできてもピンときていない場合は、病的な傾向(サイコパスなど)も考慮する必要がある。
対策4.主観的な事実を伝える
客観的な内容ではなく、「私が感じた」主観的な事実をストレートに相手に伝えることで、マウンティングに気がついてもらう。
ただし、感情的に伝えてしまっては関係が悪くなるだけなので、アサーションのテクニックなどを上手に使う必要がある。
対策5.笑顔で立ち去ることを繰り返す(最終手段)
上記までの4つの対策で改善が見込まれない場合、良好な人間関係を構築することは非常に困難だと判断すべき。
その場合相手がマウンティングを取ってくるたびに、笑顔でその場を立ち去るという行為を繰り返すことが有効。
こうすることで、「この人は話を聞いてくれない人だ」ということを学習してもらう。
パーソナリティー障害者とのコミュニケーション
自己愛性パーソナリティー障害と境界性パーソナリティ障害という心理的な病気があり、基本的に健全な人間関係を構築することが困難な相手であるため、止むを得ない場合にテクニックを使う。
パーソナリティー障害者の餌食になりやすい人
基本的に自己の心理的な欠損を第三者を利用して補おうとする傾向が強いため、ある条件を満たす人をターゲットにする傾向がある。以下に当てはまる人は特に注意が必要。
1.良い仕事をしたい人
2.他人を喜ばせる人が好きな人
3.他人の世話をしたい人
4.平和主義で穏やかな気質
5.合理的な行動を好む人
社会性が高く献身的で誠実な人物などが格好のターゲットであり、その優しさにつけ込んで利用してくる。
以下の5つの対策を取ることで自分が消費されるのをある程度防ぐことができる。
対策1.すぐに立ち去る
感情発達レベルが2歳児と同等と言われており、理性的に物事を判断する能力が極端に弱い。
また、過去の感情を忘れる傾向も強いため、一向に学習しない。
以上からも、中長期的に健全な関係性を維持することが困難な相手であるため、自己防衛のためにまずは近寄らないことが鉄則。
対策2.相手の変化を諦める
基本的にパーソナリティ障害を持っている人の多くはその性質を改善することが困難な場合が多い。
相手の変化を望んでも自分が疲れてしまうだけなので、自分が変わっていくことに注力すべき。
相手を変えさせようと努力せず、変化しないことを受け入れてようやくスタート地点に立てる。
対策3.話し合いよりも行動で示す
感情抑制が効かず、理性的に物事を判断することができないため、話し合いなどで理解してもらうことは難しい。伝わったと見せかけて実際はかなり曲解していることが多い。
言葉で分からせるよりも、行動で分からせることが重要。
不快な言動が見られた際には、物理的に距離を取るなど、理解しやすい行動でこちらの意図を示すことが大事。
対策4.リミットを設ける
我慢の上限値を設定しておかないと、どこまでも侵食してくる。事前に以下のような防衛ラインのメッセージを相手に伝えておく。
1.〜が起きたら(自分に取って許せない行動)
2.私は〜のように感じる
3.そんな時私は〜をします
4.さらに私はあなたに〜を要求します(ペナルティ)
こういったことを事前に伝えておくことで、つけ込む隙を減らすことができる。
どうか有意義でチャレンジングな日々をお過ごしください。
メンタリスト見習い カドマツタカシ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?