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【祝・芥川賞ノミネート!】尾崎世界観を初めて読むならこの6冊

「転の声」(『文學界』6月号掲載)で第171回芥川賞にノミネートされた尾崎世界観さん。
2021年1月に第164回芥川賞候補となった『母影』以来、2度目のノミネートに注目が集まっています。
本記事では、そんな尾崎世界観さんの作品の中から「初めて読む人におすすめしたい本6選」をご紹介します!


尾崎世界観を初めて読むならこの6冊

『祐介・字慰』(文春文庫刊)

クリープハイプ尾崎世界観、慟哭の初小説!

クリープハイプ尾崎世界観、慟哭の初小説!
「尾崎祐介」が「尾崎世界観」になるまで。
書下ろしのスピンオフ短篇「字慰(じい)」を文庫版で初収録。
 
「俺は俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。」
 
スーパーでアルバイトをしながらいつかのスポットライトを夢見る売れないバンドマン。恋をした相手はピンサロ嬢。どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てに見つけたものは――。
人気ロックバンド「クリープハイプ」のフロントマン尾崎世界観、渾身の初小説。
「祐介」の世界からスピンオフした「字慰」は、著者最新の書き下ろし作品です。
解説は『コンビニ人間』が世界的高評価の芥川賞作家、村田沙耶香さん。
 
たったひとりのあなたを救う物語。

文藝春秋オフィシャルHPより引用

『苦汁100% 濃縮還元』(文春文庫刊)

エッセイ『苦汁100%』が“濃縮還元”されてパワーアップ!

自意識過剰、
赤裸々過剰。
この愛すべき、
クソみたいな日常──。
 
あの『苦汁100%』が濃縮されて待望の文庫化!
人気ロックバンド・クリープハイプのフロントマンであり、
初小説『祐介』が話題をさらった尾崎世界観が赤裸々に綴る、日常と非日常。
 
文庫化に際し、コロナウイルスに揺れる2020年2月、
50ページ以上の書下ろし最新日記
「あとが記」を追加収録。

文藝春秋オフィシャルHPより引用

『犬も食わない』(新潮文庫刊)

男女それぞれの視点で恋人同士の本音を描く
千早茜との共作小説

派遣秘書の福は雇い主と出かけた先のビルで、廃棄物処理業者の大輔とぶつかった。ろくな謝罪もない舐めた態度に激高した福は罵詈雑言の限りを尽くし、大輔は一言でやり返す……そんな最悪な出会いから始まった。ベッドの半分を占める体は邪魔だし、同じシャンプーが香る頭は寝癖だらけ。他人の「いいね」からは程遠い、喧嘩ばかりで格好つかない恋愛の本音を、男女の視点別に描く共作小説。

新潮社オフィシャルHPより引用

『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(角川文庫刊)

音楽家にして作家。尾崎世界観が紡ぐ、前代未聞の“事故啓発”エッセイ!

鮮烈なロックサウンドと叙情的な歌詞で多くの音楽ファンを魅了し続けてきたクリープハイプ。フロントマンにして芥川賞にもノミネートされた尾崎世界観が、他人に笑われても「好きなもの」を大事にする強さの根源と、その裏にひそむ葛藤を明らかにした。生きづらさを抱えるすべての人に共感をもたらす、日々を剥き出しにつづった挑発的エッセイ。書き下ろし作品を特別に収録した豪華版! 解説 安本彩花(私立恵比寿中学)

出版書誌データベース(Books)より引用

『母影』(新潮社刊)

第164回 芥川賞候補作
行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。
デビュー作『祐介』以来、4年半ぶり初の純文学作品。

小学校でも友だちをつくれず、居場所のない少女は、母親の勤めるマッサージ店の片隅で息を潜めている。お客さんの「こわれたところを直している」お母さんは、日に日に苦しそうになっていく。カーテンの向こうの母親が見えない。少女は願う。「もうこれ以上お母さんの変がどこにも行かないように」。

新潮社オフィシャルHPより引用

『転の声』(文藝春秋刊)

ミュージシャンの心裏を赤裸々に描き出す
第171回 芥川賞候補作!

舞台は、ライブチケットの転売が今よりも市民権を得ている社会。ロックバンドのフロントマン・以内右手は、長引く喉の不調が招く不安に追い詰められ、とうとうカリスマ“転売ヤー”に縋りついてしまう。
 
「俺を転売してくれませんか」
 
自分たちのチケットに“プレミア”が付いていく。高額取引の痕跡をファンのSNSで確認するたびに、湧き上がる後ろめたい喜び。
 
尾崎世界観にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。

PRTIMES「尾崎世界観の最新刊『転の声』発売決定!」より引用


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