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【今月のベストレビュー】本が好き!×カドブン Vol.67

書評でつながる読書コミュニティサイト「本が好き!」に寄せられた、対象のKADOKAWA作品のレビューの中から、毎月のベストレビューを発表します。
今月はzerokazuさんの『生命活動として極めて正常』(著:八潮久道)レビューが選ばれました!


記念する一作目だと思いますが、とてもおもしろいです。

レビュアー:zerokazuさん

記念すべき一作目、本作が小説家デビュー作だと思いますが、とてもおもしろいです。

「世にも奇妙な物語」を読んでいるような、そんな感じではありますが、時代設定が少し未来だったり、現代の話だったり。

時代だったり、世相だったり、現代と少し何かが違う、まさにifの世界を体験させていただきました。

個人的には、「老ホの姫」と、「踊れシンデレラ」が、とてもおもしろかった。
特に「踊れシンデレラ」では、「なぜにこんな口調?」と思いながら読み進めました。
最後の最後に、「なるほど」と納得。

「老ホの姫」も、「そうなるの!?」と想定外のストーリー展開でハチャメチャに感じる事もありましたが、一話のストーリーが終わる頃には、キレイに収束していく。

これが記念スべき小説家デビューとは。
次回作が気になる作家さんです。

次回がショートなのか、中編、長編なのか、今から楽しみ。今作の様な流れの長編も読んでみたいと思いました。

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書誌情報

あらすじ

抱腹絶倒の後、強烈なオチが待ち構える珠玉の短編集。
「男ばかりの老人ホームで、姫として君臨するおじいさんが、全然なびかないおじいさんを落とそうとする話」、「人が死んでも、書類がどんどん発行されて出来事が流れるように処理されていく会社の景色の話」、「顧客としての人間が評価されるシステムができたという未来の仕組みの闇に取り込まれた青年の話」……。誰も考えなかった「if」の世界が、ここにある。カクヨム発! 抱腹絶倒の後、強烈なオチが待ち構える珠玉の短編集。

書名:生命活動として極めて正常
著者:八潮 久道
発売日:2024年04月24日
ISBNコード:9784041147917
定価:1,705円(本体1,550円+税)
総ページ数:176ページ
体裁: 四六判 変形 単行本

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