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【連載3 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走り出す(将来予測)

こんにちはカドジュンです。本文中でジンザイを人財と人材で使い分けています。気づきました?あとは人在や人罪もあるそうですね。財産にするか?素材のままか?在るだけ(いるだけ)の人か?事業所にとって罪(悪)となるレベルか?人在や人罪はセレクトの段階で見極めなきゃですなあ。私も失敗したことありますが、本当にたいへんなことになりますね。そして、材料を財産にするのは事業所の責任というか、いまの時代は経営のカギになりました。もっと言えばマストです。

きびしい状況のなか変化するきっかけとなったのは、2014年8月に老人ホームの施設長(管理責任者)になったことでした。それまでもナンバー2として、実務に疎い理事長兼施設長を支えてきたわけですが、いよいよトップとなり、自分のカラー、自分の責任で経営していくこととなりました。

変更の組織図

最初に取り組んだのはガバナンスの変更でした。命令系統が不明瞭だったのを一本化し、さらにナンバー2を置かずナンバー2.5(部長)を複数配置しました。さらに部長には権限をもたせ、実務レベルは部長の決済で済むようにルールを変えました。そうすることで、現場がやりたいことを思い切りよくスピーディーに動くことができます。さらに定期的に部長以上の管理職と会議を持つことによって、課題の共有や協議をして事業を進めコンセンサスを得るようにしました。トップダウン型からの脱却です。参考にしたのは株式会社武蔵野の小山昇社長です。著書多数の有名な経営者で、人を動かす仕掛けやマネジメントの参考にしています。

事業所内は少し落ち着きましたが、状況が著しく好転したわけじゃありません。翌年には介護報酬改定で確実に経営状況が悪化する。人口減少・少子高齢化に歯止めがかからない。職員も高齢化。施設も老朽化していきます。どうしよう?と悩んだすえ、まずは課題を整理しようと考えました。

①地域(営業エリア)、自治体の将来を予測する ②介護保険制度を予測する ③自法人の将来を予測する(職員、サービスなど)

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