見出し画像

【連載2 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りは強くなれるのか?(人財は誰にでも確保できるのか?)

こんにちはカドジュンです。前回、弊社たまんなゆうゆうの成果や現状を説明しました。その最後、小規模事業所でもやり方次第では可能だと書きました。今回はその続きからと思いましたが、まずは大前提をひとつ。それは「この時代、安く働いてくれる事業所にとって都合の良い人はいない」ということです。つまり何らかのコストの負担、もしくは投資をせずに職員を確保しようという甘い考えは捨ててください。そんな事業所はこのさき生き残れないし、社会のためにも生き残ってはいけないと思います。

それでは続きです。前回かんたんにプロセスを書きましたが、もちろん結果に結びつくまでにいろいろな仕掛けがあります。そこを理解するために基礎の範囲でいいから専門知識や学習は必要かと思います。しかし、自己紹介したように私は大学留年した半分ニートで、もともと学力が高かった方でもありません(笑)。経営者のくせに数字にも強くはないし、どちらかといえばマネジメントもニガテだし、勉強も必要最低限にしたいナマケモノです(笑)。ただし、私は自分の強みを知っています。はい!ここがポイント!『強み』というワードはマーケティングを学習していれば何度も出てきます。自分の、事業所の、職員の、サービスの… ストロングポイント(SP:強み)は何かを考えているのです。すべて理解しているわけではないのですが、把握するように意識しています。ちなみに私のSPは企画力、応用力、調整能力、そして人的ネットワークです。私の奇抜なアイデアはオリジナルもありますが、ほとんどは既存のものを上手くアレンジしたものです。これらはネットワークも含め、遊んできたことによって培われたのだと思います。たとえば弊社の車両は色違いにしていますが、それはフジドリームエアラインにインスパイヤされたのは言うまでもありません(笑)

画像1

ここで「なーんだ!カドジュンだからできるんじゃない!」と早とちりしないでください。これは単に私の特性であって、読んでくれている皆さんが身につけるべき特性ではありません。当然、得意、不得意の個人差があるように、私にできないことが皆さんにできることが必ずあるのと同じです。つまり、私は自分のSPを仕事に活かし、ウィークポイント(WP:弱み)にはできるだけ手を出さず、得意な人財に任しているのです。組織として最終的に結果を出すことが目標なので、それを誰がやるか?にはこだわる必要はありません。さらに事業所としてはSPを活かすことで、競合との差別化につながります。これは小規模な組織が大規模な組織と対等に渡り合う戦略でもあります。私が参考にしたのはランチェスターの経営戦略です。

「そんなこと言っても、小規模事業所にはそもそも人がいない!」と言いたいでしょう。わかります。私も嘆いてました。でも時代が変わって、老人ホームの職員ができない仕事もクラウドソーシングで依頼できるようになりました。デザイン、経理、事務などをネットを通して専門の人材やサービスとつながれます。専門的もしくは単純な業務を外付けすることによって仕事の幅が大きく広がりました。そういったツールを使いこなせないというのなら、使える人材に指揮してもらえれば良いのです。たとえばなじみの業者や社会保険労務士、税理士などのアドバイザーやコンサルタントです。それはコストになるかもしれませんが、経営効率を進める『急がば回れ』なメソッドになれば必要な投資です。「餅は餅屋」を最大限に活用すべきです。

弊社では、デザイン系の仕事は最初クラウドソーシングを利用していました。しかし、数年前からデザインができる移住者が五島市内にもふえてきました。地元玉之浦にも住んでいるので、デザインの大部分は信頼して任しています。

結論です。自分や職員など「できない人」が無理してやらなくても「できる人」を活用することによって、目標(人財確保)は達成できます。あとひとつポイントがあるのですが、それはいずれ公開します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?