【サークル探し】仮の自分に出会おう
新入生のみなさん、改めて北大合格おめでとうございます!
カコタムエルム部長のいっくんです。
どんな思いでこの春を迎えているでしょうか。
1年生のころ、僕の友人には、
「念願の北大生活が、ついに!!」ってヤツも、
「なんで私が北大に!?(不本意)」ってヤツもいましたが、
今ではだいたいみんな大学生活を楽しんでます。
みなさんも安心してください(笑)
今日はそんな新入生のみなさんと、
加えて2年生以上のみなさんにも向けたメッセージを一つ。
サークル探しをすることの意義について。
🌸サークル見学、どのくらい見に行った?🌸
みなさんはこの春、何件くらいサークル見学に行ったでしょうか?
本当は「たくさん見に行きな!ぜったいそのほうがいいよ!」って言いたいんですが、2年前の私は2,3件だけ行った記憶があります(笑)
初対面の先輩と会話するとか、あれこれ聞かれるのが怖くて嫌で、高校生の頃からずっと気になってたサークルにだけ見学を申し込みました(笑)
結論からいうと、
大学で何をしたいか迷っている人はたくさん見学して
大学での目標が明確な人は数件行けば充分だと思います
だいたいどこのサークル新歓も、GW以降でも案外細々とやってるので、まだ遅くないですよ~
🌸サークルに入るメリットとは🌸
私は経済学部経営学科で組織心理学を専攻してます。
「組織の構成員がどのような環境や報酬のもとで能力を発揮するのか」みたいなことをひたすら研究していく分野(なのだそう)で、私がカコタムエルムで部長をやっているのも、たぶんこういった分野が好きだからなんだと思います。
そんな私の考えですが、
人間が組織に所属する最大の理由(お賃金を除く)は、
「アイデンティティの発掘」にあると思っています。
①自分なかの捨ててもいい属性を排除して組織に適合し
②自分ひとりでは手に入らない権限を組織から譲り受けることで
③なりたい自分に出会ったり、新たな経験や自己実現を得る
といった3ステップです。
たとえばKacotam加入当初の私は、
①寝ぼすけで本当は早起きしたくないけど頑張って起きて、
②午前中は受験カコタムに参加させてもらって、
③子どもたちに勉強を教えることで、受験生の支えになれたら
みたいな思いがあって参加していたのを覚えています。
🌸「自分とは何かがわからない」が一番コワい🌸
ゴールは
③なりたい自分に出会ったり、新たな経験や自己実現を得る
の達成。大学生のうちにチャレンジしてみるべきだなと感じます。
バイトの面接や就職活動など、社会に接する機会がふえると、
「自分って何者なんだろう」という壁にほぼ100%ぶち当たります。
どれだけ個性的な人だろうと面白いぐらいにぶち当たります(怖)
なぜ壁にぶち当たるのか、ちょっとここで考えてみましょう
あくまで私なりの答えですが
多くの人は内面の8割ぐらいが没個性的にできていて
残り2割の個性に気づく機会も大人が与えてくれるものではないから
だと思ってます。
いいかえると、だいたいの人が苦労なく社会適応できるように、常識や慣例や文化に沿って〈みんなと同じ部分〉をつよく認識できる世の中になってるんですね(自分はみんなと同じ認識ができたためしがないですが笑)。
そしてこれが厄介で、無意識のうちに社会適応できちゃうので、自分の個性がわかんなくなっちゃうんです。個性に気づく機会を大人からもらえることは、実はすっごく稀です。たとえば学校というシステムは、生徒がみんな同じようにまっすぐ真面目に育ってくれると一番スムーズなので、先生も「トガって生きろ」って言いづらい側面があります。
🌸個性の見つけかた🌸
「じゃあどうやって個性に気づくの?」ってなった時に、一人でジーッと自分と向き合えばイイかというと、それもなかなか酷なんですよ(経験者)。
そんな経験じゃ就活でも話せなさそうだし(笑)
そこで出てくるのがサークルだと思ってます。
①サークルへの入部が理由で自分が失うものは少なくて
②組織から得られるメリットが大きいなと思ったサークルで
③なりたい自分に出会ったり、新たな経験や自己実現を得ることができるか
というのが、サークル選びの基準になるかと思います。
逆に、
①組織にいることによるデメリットが大きくて
②自分ひとりでもそれなりのものが手に入ると思うので
③サークルには所属せずに、本当の自分をみつけてやる!
という生き方も素敵だと思うし、むしろ自分はこういう人を尊敬します。
こういう生き方ができる人は、たった2割の個性を自分で見つけて伸ばす努力をしてきたからこそ、自力で本当の自分を見つけられるんだと思います。
🌸自分(仮)を探してみよう🌸
とはいえたいていの人は、サークルやバイト先や人間関係のなかで少しずつ自分の姿を見つけていくでしょう。
でもそれだと、自分の居場所が変われば、自分の性格も変わる。
「それって本当の自分じゃないじゃん」と思うかもしれないけど、
「自分(仮)」を見つけられたらそれは充分素敵な経験だと思う。
自分はサークル活動などを通じて、アマチュアデザイナーや動画編集者、そして教育関係者や部長という多くのポジションを経験し、
「これが自分の姿なんだ」と気づきました。
でもその自分の姿が仮の自分だと気づいたのは、
自分がどんな仕事に就きたいのか考えるようになった、つい最近の話です。
いろいろな仮の姿から共通点を見つけ出し、それを足がかりに
「自分にしか共有できない人生の経験を、コミュニケーションを通じて伝え、誰かを支えていきたい」んだということに気づきました。
これがきっと、どこの誰のものでもない、本当の自分の姿です。
🌸「よかったらぜひ仲間になってね」という思い🌸
大学生活を楽しむ方法は、学生の数だけあると思っています。
だから、カコタムエルムの説明会に来てくれた方々にも、
「入るならぜったいエルム!!100%楽しいから!!」
みたいなやっすい売り込みかたはしません(笑)
「もしココで自分の夢が叶うと思ったら、ぜひ仲間になってね!」
心の底からそう思っています。
サークル説明会に来てくれた彼らの未来の姿を想像し、
今まさにエルムで輝いている仲間たちの姿をそこに重ね、
「お願い!!やっぱめっちゃ来てほしいかも!!」
とか思いつつ、それでもじっとおだやかに入部届を待つ。
それがサークル新歓のあるべき姿であり、
いっくんという一人の人間の、本当の姿でもあると思っています。
(文/写真・いっくん)
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