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「英語嫌い」と向きあう(トーク3月編)

こんにちは!部長のいっくんです

この記事の投稿日は、ちょうど北大前期日程の合格発表日ですね。
合格者のみなさん、本当におめでとうございます🌸
みなさんが頑張ってきた経験は、必ず誰かを支える力になります。もしよければ「学習支援サークルに入ってみようかな…?」とかも考えてみてくださいね!笑

今回は「『英語が嫌い』という子どもの言葉に、私たちはどう向き合っていけたらいいのか」というテーマでトークしました!
北大生も、英語のせいで入試に苦戦した人、結構いたりしませんか…?

英語以外の科目でも「○○が嫌い、何の役に立つの?」という言葉を子どもから聞く場面、教育に携わるとよく経験すると思います。でも、「こんなふうに役に立つんだよ」って説明しても納得してもらえなかったり…。こんなとき、どうしますか?

エルムのメンバーでめちゃくちゃ頭をヒネって考えてみたので、参考になれば幸いです!今回の司会は冴えわたる頭脳の使い手、アッキーくんです。

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📚英語を学んでよかった!と思うコト

アッキー:
まず、メンバー自身が「英語を学んでよかった」と思ったコトについて話していきたいと思います!

しーちゃん:
私はいままで留学もしなかったし、外国のひとと話す機会もなかった…。でも、英語を学ぶことは純粋に楽しかった。読めなかった文章や知らなかった単語が理解できるようになるのがうれしかった
アッキー:
自分は何回か外国人に道端で話しかけられたことがある。英語を学んでてよかったと思った。

ゆうき:
論理的な考え方ができるようになった。英語を学ぶうちに主観と客観、能動と受動などの概念が身についた。英語以外の分野にも活かせる考えかたなので、英語を学んでよかったと思う!
アッキー:
日本語とはちがう、英語ならではの学びがあったりするね!

いっくん:
自分の場合は、ATMで送金する方法を英語で尋ねられたことがあったよ。すごい大変だったけど、英語が使えるといろんな人と交流できる。学ぶ対象も増える。日本語とは別な視点が持てることもあるので、英語やっててよかったって感じた!

アッキー:
英語の授業ではアメリカやイギリスの文化に触れることが出来るのも魅力だなと思った!
しーちゃん:
逆に日本文化を英語で説明する授業とかも経験した。英語を通じて日本のことを知ることもできるなと思った!

📚大人たちの力説をへし折る子どものパワーワード

しかし、大人が英語を学んでよかったと思うこと説明すると、こんな言葉が返ってきたりします。
「外国人と関わらない職業につけばいい、関わらないように生きればいい」
「一生日本から出なければいい」
こんな言葉に対して、どんな答えを返してあげたらいいんだろう…。

ゆうき:
子どもの言う通りですね…笑
いっくん:
論破されるよね笑

ゆうき:
自分の得意不得意によって自分の進路を決めるのはアリ。自分の得意な分野を活かした職に就くことは悪いことじゃない!でも学校は勉強の場だけではなく、社会訓練の場でもある。あきらめずに何かを頑張ってみる練習として、英語を勉強をするのはアリだと思う!

アッキー:
あと、いまってどの職種でも外国人と関わる気がする。「英語ができないから」という理由で子どもの可能性が狭まらないでほしい…。
しーちゃん:
それは思った!後で後悔しないでほしいから「いま頑張ろう!」って伝えたい

いっくん:
自分の場合は論理力、物事を受け止めて考える力、自分なりの意見をもつ力は英語によって鍛えられた気がする。日本語は割と感覚的に使えるけど、英語だと対比構造とか因果関係とか意識するよね。
英語で身に着けられる論理力について子どもに伝えるにはどうしたらいいんだろう…?
アッキー:
特に評論とかの筋道だった本を読む時には役立つと思う。あとは会社のプレゼンなどできっと役立ってくる!
いっくん:
つまりは構成を練る作業だよね。学問に限らず「言葉を使って相手に納得してもらうために必要なスキルが身につくよ」って伝えると、子どもたちも納得してくれるかな!

📚実はもっと大きな課題があったりして…

アッキー:
こういうパワーワードが出てくる背景には、子どもの気持ちの問題が絡んでくるよね
しーちゃん:
この発言のウラに、英語を嫌いになっちゃった経緯がありそう。本当に外国人と関わりたくないというよりも、英語ができないという感覚が強そう。苦手になった原因にもどって考えることで、できるになるような教え方をする。それがカコタムの役割かもしれないね!
子どもの言葉に「違うよ!」っていうより、「そうだね」って聞いてあげるのも大事かもね!

アッキー:
結局は英語へのモチベーションをいい方向に向ければ、解決するのかも
しーちゃん:
つまづいちゃった原因を一人で探すのは大変。塾のアルバイトをしているときに、中3で三人称単数現在のsができていなくて、昔のテキストに戻って一緒に考えたことがあった

アッキー:
あと質問に対して、正しい答えを返すことが正解とも限らない。単にコミュニケーションをとることがイイのかも
いっくん:
いままでの自分なら、ひたすら英語の意義を説明してしまっていたけど、本人の言葉を聞いてあげることが大事だなと思った。その上でどう対応するか、難しいよね

ゆうき:
英語以外をがんばって、最終的に英語も頑張りたいと思えたらいいかも。
アッキー:
化学や数学の公式とかで英語が役に立つこともある。時間をtimeのt、秒をsecondのsで表したりする
いっくん:
他の教科や日常生活がきっかけで英語に興味を持てるようになることもきっとある。たとえば「ソーシャルディスタンス」のsocialには「社会の」という意味以外にも実は「2,3人の間での」ってニュアンスがある。「ソーシャルディスタンス」を和訳するときに「人と人との距離」って訳せたほうがしっくりくるよね。こういう日常の気づきから知る英語って結構楽しかったりするなって。日本語と英語の違いを、違和感ではなく面白さとして学べたら素敵だなって思った!

しーちゃん:
子どもの発言をきっかけに、コミュニケーションのきっかけになるとイイよね!

📚ということで、意外な結論となりました。

「英語が嫌い」という言葉に対して、
「英語は役に立つんだよ」と返すことだけが正解ではなく、
「そっかぁ、そうだよね」と受け止めつつ、一緒に解決法を探す

なるほど…この視点…ついつい欠けてしまう…(部長大反省)

自分が中学生だった頃、英語が役立つかどうかなんて1ミリも気にしてなかったな…。英語のルールさえ理解できれば、確かに「英語嫌い、何の役に立つの?」という言葉も減ってくるはずです。大切なのは、子どもの気持ちに寄り添って、言葉の裏にあるつまづきポイントを一緒に探すことなのかもしれませんね

Kacotamのような学習支援の雰囲気と、学校における生徒と先生の関係性って、似て非なるものなんだなと考えることがしばしばあります。自分たちの関係性を、「悩める子ども」対「道を指し示す大人」という構図から解放して、「一緒に正解を探す、ちょっと年の離れた仲間」ぐらいの感覚で活動したほうが、互いにいい刺激を得られるよね、って思います

想定しなかった結論にたどり着きましたが、その意外感こそディスカッションの醍醐味だなと思います。今回もナイスチームでした、ありがとう!

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