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学びの場に私が加えたこと

この記事は、Kacotam × 寄付月間2023アドベントカレンダーの15日目の記事です。

 学ボラ(訪問型学習支援)で活動している「すず」が、学習支援の中に加えた工夫について書きました。

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 私は札幌市の大学生です。活動は主に二つ行っているのですが、今回は里親家庭での学習サポートに焦点を当て、活動する中で考えたことについて書いていきます。

 土曜日の午前中にご家庭を訪問し、90分間、数学の学習サポートを行っています。前半に40分程度学習を進め、休憩を挟んだ後にまた35分程度学習を進めるというスケジュール構成で取り組んでいます。

 休憩時間はお菓子を食べながら何気ない会話をします。この時間が本当に大切です。この時間があることで彼女と私の距離はぐっと縮まりました。「聞いてください――!」というような彼女の最近の様子は本当に嬉しいものです。

 そうは言っても、「仲良くなれて嬉しい」で終わってはいけないと感じています。カコタムの大きな目的の一つは学びの場を提供することであって、学習の優先順位は下げるべきではないと思うからです。始めの頃、学習を進める中で感じたことがあります。苦手意識を持っていることで、やればできるはずの問題に対しても「できないのではないか」と半ば諦めの気持ちを持ちながら解き進めていたことです。これは彼女に限ることではないと思います。

 苦手意識を払拭するにはどうしたら良いか、私には何ができるのか。カコタムで活動を始めた頃から考えていました。現時点で考える私ができることは、頑張ったらできたという自信に繋がる経験をするための手助けをすることだと思いました。

 高校数学を教えていますが、私自身勉強がすごく得意というわけではないし、教職課程を取っているわけでもないので手探り状態です。それでも、少し長く生きているお姉さんとして彼女に対して向き合い、学習の中で声掛けをしたり、やり方を提案したりすることはできます。最近はテストの点数が上がっていると聞きました。彼女の日頃の取り組みが功を奏していること、そして、自信を持って問題に取り組む様子を見ることができることを嬉しく思います。勉強面でのサポートはもちろん、声掛けやその子に合ったサポートを探ることを今後も続けていきたいです。
 声を掛けるにあたって意識していることがあります。「その子宛ての褒め方」をすることです。「すごいね!」「できたね!」だけではなく、「前回伝えた〇〇を意識して解いているのが伝わってきて良い調子だね!すごいね!」というように伝えています。小さなことに思われるかもしれませんが、こんな些細なことも頑張りの後押しになると思いませんか。この後押しこそが勉強のサポートに加えた私の役割だと思っています。

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