Kacotamの職員になって
この記事は、Kacotam × 寄付月間2023アドベントカレンダーの22日目の記事です。
2023年4月に常勤職員として着任した「ちーちゃん」が活動で感じたことや活動への想いを書きました。
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2年前、Kacotamにボランティアで参加し、今年4月からは職員としての活動がスタートしました。一時保護所での学習支援(ポル)、地域拠点での学習支援(スタサポ)、母子生活支援施設での学習支援(学ボラ)など様々な活動に参加しています。
ボランティアから職員へ立場は変わりましたが、相変わらず日々の活動は楽しくて楽しくて、毎日参加できることを本当に嬉しく思っています。
Kacotamの活動の楽しさは、やはり子どもとの関わりです。子ども一人ひとりにとってKacotamがより良い学びの場となるために、日々関わりを更新していくことを心掛けています。その子それぞれの興味関心、気持ち、今必要としているサポートは何かなど…活動中の会話や観察を通じて推測して、ボランティアメンバーと意見を出し合いながら関りを検討しています。私はこの過程がとても楽しいです。
例えば、学習時の座席を変えたり、学習の中に子どもが好きなゲームキャラを取り入れてみたり。Kacotamの活動では、毎回関わるボランティアメンバーが変わる場合もあるため、どの子どもをどのメンバーが担当するかも重要な要素になります。少しの工夫・変化に対して子どもから思わぬリアクションが返ってくることもあり、子どもたちからもたくさん学ばせてもらっています。正解がなく活動の難しい部分でもありますが、子どもとの関わりにおける醍醐味だと思います。学習の仕方を考える時は、直接子どもと相談し本人の気持ちを確認することも大切にしています。教える/教わるといった一方的な関係ではなく、子どももメンバーもお互いの影響を受けながら常に変化していける相互関係がKacotamの特徴であり、魅力の一つです。
Kacotamで子どもと関わる中で、様々な背景の中で形成された「どうせ頑張っても分からない」といった諦めから、学習に拒否感を持っている子が少なからずいると感じています。一方で、勉強への拒否感を抱きつつも「それでも勉強が分かるようになりたい」という気持ちを口にする子も多く、子ども自身がその気持ちの間で揺れ動いているように見えます。それだけ学習は、子どもにとって自己肯定感や自信を裏付ける大きな指針になっているのだと実感します。同時に、学習だけでなく様々な経験や楽しみから、子ども一人ひとりの自己肯定感がはぐくまれる機会がもっともっと増えていくことも必要だと感じています。
今後とも「環境に左右されず、自己実現に向けて挑戦できる社会」を目指し、Kacotamを支える職員となれるよう邁進していきます。何より、Kacotamの一員としてたくさんのお子さんと関わり、ボランティアメンバーさんと一緒に活動を作っていけることにとてもワクワクしています。
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