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子ども尊重隊

この記事は、Kacotam × 寄付月間2023アドベントカレンダーの20日目の記事です。

 Kacotamの様々な学習支援活動に参加してきた「あゆき」が、活動に参加する中で見えてきた「カコタムらしさ」について書きました。

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 ボランティアとして、Kacotamの活動に関わって約1年になりました。有り難いことに、スタサポ・ポル・学ボラと様々な場所での学習支援に参加させていただいております。異なった活動を通して感じた「カコタムらしさ」について私なりに考えていこうと思います。

 まず皆さんは、「学習支援なんだから、勉強教えるだけで場所によって違いなんてないんじゃないの?」と思われたかもしれません。実は、そのようなことはなく違いがあります。

 例えば、学ボラ(訪問型学習支援)では、週1回、児童養護施設や里親家庭に訪問し、長期的に同じ子と関わっていきます。長期的に関わっていくため、他の活動に比べて子どもとの関係を構築しやすいと感じています。
 スタサポ(拠点型学習支援)は、各会場に通っている子どもに対して、その日集まったメンバーで原則1対1の学習支援を行います。他のメンバーもいるため、子どもとの関わりで困ったことや学習時間で分からないことがあれば相談しやすいです。活動後に行うミーティングでは、他のメンバーのいいアイディアをもらうことも多々あります。しかし、毎回来る子どももいれば、あまり来ない子どももいるため、学ボラよりも関係構築が難しいです。
 ポルは、一時保護所での学習支援のため、子どもと関われる期間が基本的にとても短いです。短期間の関わりのため、より関係構築が大切になってきます。

 それぞれの活動に色々な特徴があり、違った良さやそれぞれの難しさがあります。しかし、私は、活動の根っこにある「子どもへの思い」には変わらないものがあると思います。それは、子どもの自己実現を願い、子どもを尊重することだと思います。
 スタサポ・学ボラ・ポルという活動の種類に違いはあっても、子どもがやりたいと考えていることを一緒に取り組んでいくという活動の姿勢には違いがありません。そのために、まずは対等な関係を構築する。その子が好きなことは何か、その子はどのようなことに興味があるのかなど、たくさん話していく中で、子どもを一人の人間として知っていくということが関わりの基盤になると思います。また、子どもと一緒に取り組んでいくことは、学習だけではありません。子どもが将来なりたい職業について一緒に調べたり、マフィンを一緒に作ったりなど、どれほど些細なことでも、子どもの「やってみたい」という気持ちをすくいあげていくことが大切だと思っています。
 子どものあるべき姿を定めずに、子どもひとり一人の意思を尊重することが「カコタムらしさ」であると思います。

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