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旅立って見る景色 ~ハローワークのヒリヒリ~

●人生で初めての
ハローワーク。
常に他人事として認識していたソレに、足を踏み入れる時が来た。
やっぱり人間だ。
抵抗感のあるものは情報収集するのも億劫で、おまけに大きな勘違いをしていた私は、季節が一つ過ぎることにようやく足を運ぶことになった。

●いきなり結論
結論から言うと、人間は経験を0→1にする時が最もしんどい。
1にしてしまった後は、何てことない気分になったりする。
そこを踏み出すことは、誰も肩代わりできない。
そういうことが分かった上で、一通りのイヤイヤ期を過ごす心と、どう向き合うかが大きいと思う。
頭で人間てこういう反応する生き物だよなと分かっていることと、心が動いてしまうことは別の領域なので、それらを統合させてあげることが役割になる。

●一生来なかったかもしれない
一つの世界を選択している限り、選択しなかった複数の世界が存在する。
ハローワークの話でここまでいうのは大げさかもしれないが、定年まで組織に居続ければ知らなかった場所であることは、間違いない。
はじめこそ周りキョロキョロ、内心ドキドキだったが、数回来ているとやはり慣れるもの。
年齢層や服装や待ち時間の過ごし方など、一通り人間観察する余裕が出てくる。
何気なく持っていたイメージとは、異なるのを感じる。
そりゃそうだ、今は多様な生き方・働き方が広がっている最中なのだから。
また一つ、自分の中にあった固定観念が、溶けていく。
溶けてくれて、ありがとう。
それは、私自身を軽くするものだから。

●仕組みという森を見る
当事者として手続きを経験することは、これまで意識さえもしてこなかった社会の仕組みを体感することでもある。
当然、どこかの誰かが考えたものだから、そこには何らかの意図がある。
それをうっすら浮かべながら、今、自分はこのように扱われるのだなと理解することは、謎解きをしているような面白さがある。
雇用に限らず、経済や税金などでも、大まかに「こっちの方へ行ってほしいよ~」という顔の見えない誰かの思惑があるわけで。
会社でそういうプロジェクトをしていた時のことを思い出し、あっち側にいる時の自分と、こっち側にいる時の自分が置き換わる。

●ヒリヒリは忘れる
あれほどヒリヒリを恐れていた時は、もう遠い過去に。
全て内側で起こっていたことだけれど、それだけプライドなのか体面なのか未知への不安なのか、手放すべきものがあったということだろう。
生きる中で大きな拠り所として育んできたものだからこそ、馴染まなくなってきた時に向き合い方が大きく問われる。
ただ、見えない領域だからこそ見失ってしまいそうになるし、手放したはずがまだまだしがみついていたということもある。
はっきりしているのは、新しい経験を一つして、また少し前に進んだということ。

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