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メモを持ち歩けない人がアイデアを忘れないようにする方法

ブログを毎日書きたいとか、YouTubeを毎日配信したいとか、毎日アウトプットすることを自分に課している人にとって重要なのが、アイデアのメモです。

僕は社会に出てから33歳まではメモ帳だろうがスマホだろうがPCだろうが、記録できるものはなんでも持ち歩いでいたので、メモを取ることに苦労したことはありませんでした。

特に僕が30歳くらいの頃からかな?もっと前かな?それくらいからは、音声入力の精度もかなりよくなったので、人がいない場所だったら、とりあえずそれらしいことを音声で書き起こしてしまえばメモできます。

ところがそのあと、とある食品工場で働くことになったのですが、衛生のために服装から携帯物からすべて決められて、メモを取ることができなくなってしまいました。

でも、仕事はラインでモクモクと作業するだけだったので、アイデアを思い浮かべるにはすごくいい環境でした。

アイデアは浮かべやすいのに、記録が取れない。なんともったいない。

そんな中、僕は過去にマスターした記憶術を応用して、アイデアを覚える方法(もっというと、アイデアを思い出す方法)を考えだしました。

過去に書いた役に立たない記憶術の記事はこちら

今日は下準備のいらない記憶方法をお伝えします。

#1 メモのキーワードを3つ決める。

まず、思いついたアイデアに含まれるキーワードを3つ抜き出してください。たとえば、

人が物を買うのは、本気で解決したいからではなく、何も努力していないのが(またはそう思われるのが)つらいから。

というアイデアが浮かんだとしましょう。これは実際に僕が食品工場で手を洗っているときに思いついたアイデアです。

思いついたら、まずはとにかく頭の中で反復します。隣の人から「久しぶり!」とか声をかけられた瞬間にはどこかに行ってしまうほど、アイデアの逃げ足は速いですから、とにかくまず頭の中で何度も唱えます。

アイデアは秒で消える

そして唱えながら、これさえあれば思い出せそうだなというキーワードを3つ抜き出します。これは真剣に考える必要はありません。だいたいでいいです。

恋人とケンカした次の日に、街中で「ケンカ」という文字を見かけただけで昨日のケンカのことをありありと思い出してしまいますよね。それと同じで、キーワードを覚えたら、それに付随する情報も一緒に思い出すことができます。

この性質を利用するためにキーワードを抜き出すだけですので、どれが正解ということはありません。パッと思いついたもので大丈夫です。

僕はこのとき、「物を買う」「解決」「努力」という3つを採用しています。皆さんはこのアイデアを思いついた張本人ではないので、このキーワードでは思い出せないと感じるかもしれません。でも安心してください。自分で思いついたアイデアなら、3つのキーワードでかなり思い出せます。

#2 キーワードの頭文字をアルファベットに置き換える

「物を買う」「解決」「努力」の頭文字をアルファベットに置き換えます。つまり、M、K、Dの3文字です。MKD。もし、「砂糖」「置き換え」「ダイエット」だったらSODです。

#3 アルファベット3文字で始まる単語や文を作り印象づける

MKDで始まる単語や文を作ります。創作なので、何でもいいです。ルールは特にありません。マジでなんでもいいです。

マクドナルドでもいいです。マクドナルドはMcDなのでCと混同しますという偏差値の高いインテリくんは、マクド以外を選んでください。その辺は自分の性格と相談を。マカダミアナッツでもいいです。マカダミアナッツはMacadamiaなのでCと

単語じゃなくて、文でもいいです。大学時代によく遊んだ美紀ちゃんが今でも大好きだったら「美紀ちゃん大好き」でもいいです。同僚の三木くんが大嫌いだったら「三木大嫌い」でもいいです。間に「ちゃん」が入るくらい問題ないので、細かいことは気にしなくて大丈夫です。なんなら、「ミンティア食いながらダンス」のように3words使ってもいいです。

で、このとき同時にイメージしてほしいのが、自分がこのあとメモできる環境です。職場がスマホ持ち込み禁止の場合には、昼休みにロッカールームでメモできるとか、そういうことです。

そのシーンに紐づけやすい文章を作ったほうがいいのですが、若い男性の場合はテストステロンが過剰分泌されているせいでアホなので、性的なことと結び付けると効果的です。アホなので。

というわけで、美紀ちゃん大好きと覚えるくらいなら、いっそのことロッカーを開けたら中から裸の美紀ちゃんが出てきてダイナマイトボディだったという、エマニエルなイメージをしたほうが覚えやすいです。男はアホなので。「美紀ちゃんダイナマイトボディ」でMKDです。

こうすることで、昼休みにロッカーを開けるときに「ロッカー開けるとダイナマイトボディの美紀ちゃんが出てくるんだよな。美紀ちゃんダイナマイトボディだから、MKDだ。」と、MKDを思い出す確率がグンとアップします。

ちなみに僕も、実際に記憶するときには性のパワーをガンガン利用しています。まだテストステロンの分泌が終わらないので。

本音を言うと、noteでこんな秘密は公開したくはありません。もっとフレッシュな文章をつづって、爽やかな好青年だと思われたい。実際のお顔は存じないけど、この日本のどこかにかずさんという素敵な男性がいるんだわと思われたい。

もし僕が自分本位な人間だったら、性的なイメージを利用していることは伏せて、「僕はコーヒーが大好きなので、『モカ大好き』と覚えています。そしてコーヒーを淹れるたびに、漂う香りが脳を刺激して、モカ大好きという記憶が深まっていくのです」と嘘の情報を書いて紳士を演じていたでしょう。カフェで撮られた美しい写真も添えて。

コーヒーを淹れてもテストステロンが勝ちます。現実は。

でも、そうしないのは、ひとえに僕が自分の評判よりも、本気で皆さんの役に立つことを優先しているからです。自分の評判が地に落ちて、女性読者がいなくなったとしても、僕は利他の精神を貫く覚悟で文章をつづっています。ほら、感謝の気持ちが芽生えてきたでしょう。ありがたいでしょう。そうでしょう。だったらフォローしなさいよ。

ちなみにマクドナルドで覚えた人は、ロッカーを開けるとバカでかいビッグマックが詰まってるところとか、ビッグマックが500個くらい雪崩のようにあふれてくるところとか、そんなイメージで覚えるといいでしょう。ビッグマックが1個入っているとかは、普通過ぎて忘れます。性的なことを利用するのは、強烈なイメージを利用して忘れないようにするためです。だからマクドナルドのようにインパクトの薄いものを利用するのであれば、できるだけコミカルで非現実的なイメージにしましょう。わざわざ忘れやすいイメージで覚えようとするのは、忘れる努力をしているようなものです。

#4 アルファベットをキーワードに戻し、アイデアを思い出す

ここまで来たら42km。ゴールは目前です。

思い出したMKDを単語に戻します。大丈夫。1個思い出せば他のも思い出せるので、案外思い出せます。思い出したら、「物を買う」「解決」「努力」から文章に戻しましょう。

このとき、大切なことがあります。それは、キーワードを思い出せない場合のことです。

思い出せない場合は、必ずMKDだけでもメモを残してください。仕事中に振ってきたアイデアであれば、同じ作業をしているときにふと思い出す可能性が結構あります。家でシャワーを浴びているときに思い出す人もいるらしいですね。研究ではそういう結果が出ているらしいです。残念ながら僕はシャワー中に何かが浮かんだり思い出したりしたことがないので、嘘だと思っています。世の中にはいろんな人がいるんだなと思っています。

とにかく、キーワードは無駄にしてはいけません。

解説

こんな疑問を持った人がいるかもしれません。そんなことするなら、いっそのこと元のアイデアを暗記するほうが早くない?と。

人が物を買うのは、本気で解決したいからではなく、何も努力していないのが(またはそう思われるのが)つらいから。

ロッカーを開けると中からダイナマイトボディの美紀ちゃんが出てくる。美紀ちゃんダイナマイトボディだからMKD。MKDは「物を買う」「解決」「努力」。

を比較すると、元のアイデアのほうが文字数も少ないです。

でも、やっぱりこの方法を使ったほうが記憶できます。なぜなら、概念を覚えるのは難しいからです。アイデアのほとんどは概念です。僕が思いついた「人が物を買うのは、本気で解決したいからではなく、何も努力していないのが(またはそう思われるのが)つらいから。」というのも、概念です。かわいい女性の顔は覚えられても、大辞林に載っている「かわいい」の定義を覚えるのは難しいでしょう。

同じように、リンゴと昭和34年だったら、リンゴのほうが覚えやすいです。昭和34年をパッと覚えられるのは昭和34生まれの人くらいで、ほかの人にとってはイメージすることが難しいのです。でもリンゴはイメージできます。

なるべくイメージのインパクトを強めよう

だから、概念として覚えにくいものを、覚えやすいものに変換することが大切です。でも、なんのフックもなく無意味に変換してしまうと、元に戻すことができなくなります。そのフックになるのが、今回の方法だとアルファベットだというわけです。

そして、アルファベットで作り出す単語やストーリーは、とにかく自分にとって思い出しやすいものにしましょう。性的なものだろうが、不謹慎なものだろうが、美少女アニメがたくさん登場しようが、BTSだらけだろうが、なんでもいいです。誰も頭の中をのぞいたりしませんから。

ここでカッコつけて上品なもので覚えようとすると、失敗します。上品な人なんでこの世にいません。だから覚えられません。上品に見えるのは世間体です。

KTJなら「北川景子が……」とかでいいんですよ。DAIGOさんごめんなさい。ついでに覚え方がDAI語っぽいのもごめんなさい。

間違っても、

「あら、KTJといったら私の大好きな北大西洋条約機構のことですわ。」

とかカッコつけるのはやめてください。覚えられません。ホントは興味ないです。脳は正直です。さらにいうと、イメージしやすいものに変換することに意味があるのに、変換先も概念なんて最悪です。

ちなみに僕は今、セキュリティの関係でメモが一切取れない環境で働いています。メモできるのは頭の中だけです。だから、この方法で降ってきたアイデアをガンガン記憶しています。

ちなみに、アイデアを1つだけ記憶するよりも、複数記憶するほうが簡単です。関連づけるものが増えるからです。

というわけで、この記事がメモが取れないブラザーのもとへ届きますように。


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