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英単語の覚え方
本題
突然の勉強もの。
タイトルは英単語の覚え方ですが、本記事は「こういう工夫をしたら覚えやすいよ!」という類のものではありません。
もっともっと根本的な、抽象度の高い話です。ですから、英単語だけでなく、もっと他のことにも応用できる考え方です。
プロフィールにある通り、僕はそこそこ高学歴です。
進学校出身で、その中でもトップのほうの成績でした。
一番の得意科目は英語で、模試はほとんど満点でしたし、難関校対策模試では偏差値が80〜90くらいありました。
なぜそんなにスコアを取り続けられたかというと、単純に覚えている単語数が他の人よりも多くて、文法がほぼ完璧だったからです。
要は、全部暗記できていたからです。
英語のテストは国語の問題と違って、読解力はそこまで求められません。日本語に訳してしまえば問題そのものはそこそこ簡単です。
だから、高得点が取れるかどうかは、どれだけ単語を知っていて、複雑そうな構文を解きほぐせるかにかかっています。
じゃあ、どうやってたくさんの単語を覚えたのかって話ですが、僕が伝えたいのはたった一つだけ。
それは、毎日最低1単語覚えることです。
これを守るだけで、大学入試レベルの英語で困ることはなくなります。
長い目で見れば、たぶんTOEICで900点とかにも繋がると思います。
ポイントは、必ず毎日やるということ。いわゆる習慣化というやつですね。
僕はかつて、保険の営業マンという職業柄、子供の勉強を習慣化したいのにできなくて困っているという親御さんの相談をたくさん受けてきました。
習慣化できない人に共通する問題は、行為のスタートがやる気ベースだということです。
勉強を習慣にしたいけど、やる気の出し方がわからないというのです。
それに対して僕はいつも「僕もやる気が出たことなんて1日もないですよ」と答えていました。
これは本当です。よく、勉強が好きだったんでしょう?と聞かれますが、そんなことはありません。毎朝眠い目をこすりながら起きて、もうちょっと寝ていたいな〜と思っていました。起きた瞬間からやる気全開だった日なんて1日たりともありません。頭が冴え渡って、「お!今日なら100単語くらい覚えられるかも!」的な単語の神が舞い降りたこともありません。
もし僕が英語の勉強をやる気に頼っていたら、きっと早稲田には行けなかったでしょう。
僕は、なにかをするのにやる気なんて必要ないと思っています。僕にとって単語を覚えるのは、花の水やりと一緒です。別に花の水やりに対してモチベーションなんて湧きません。「さぁ!今から水をやるぞ!」なんてやる気がみなぎることもありません。でも毎日水をあげています。なぜか?
単純に、水をあげないと明日には枯れるからです。そこにモチベーションとかやる気とか、やりたいこととか夢とかそんなものは一切入り込んできません。ただ、今日水やりしないと明日には花が枯れるから水をやる。それだけです。
単語を覚えるのもそんな感覚で、全然やる気なんておきません。でも、今日やらなかったらきっと明日もやらないし、明後日もやらないでしょう。きっと1週間後もまだ始めていません。そして気がついたら1年後もやらずになんとかやりすごしているはずです。
でも今日から1単語覚えると決めたら、1年間で最低でも365単語覚えられます。
そして毎日1単語覚えることが習慣になっている人は、なんやかんや5単語とか10単語覚えます。せっかく1単語覚える時間を作ったのに、それだけで終わりにするのがもったいないと感じてくるからです。そうすると年間2000とか3000単語覚えることが出来ます。
ここで大切なのは、本当に1単語でやめていいというところです。心のなかで、「本当に1単語だったら意味ないから結局は10個ずつ覚えなきゃ」と計画すると挫折します。
0の状態から10個ずつ覚える計画を立てるのは危険です。近いうちにやる気がなくなって挫折します。10個覚えるのにはやる気が必要なのです。
でも1個覚えるのにやる気は必要ありません。毎日1個覚えるって決めたんだという義務感だけでも1個なら覚えられます。1分かかりません。picturesqueは絵のように美しいという意味です。ピクチャレスク。アラビア風のことをアラベスクっていいますよね。それと同じです。picturesque。3回書いてください。絵のように美しい。1分くらいで覚えられますよね。これを毎日やるだけです。
そして、1個覚えたあとの自分なら、プラスであと何個か覚えることができます。これはとても重要なポイントです。何もやっていない自分と、少しやったあとの自分はまったくの別人ということです。
だから、計画は最低限にしましょう。
この方法は英単語意外にもいろいろと応用ができます。
読書なんかだと、最低でも1行読むとか。シンクに洗い物を溜めがちな人なら、毎日皿を1枚洗うとか。
たったこれだけのことで、自分に対して大きな投資をすることができます。
ちょっと嘘つきました
さて、ここからは蛇足なのですが、上の文章には一部嘘が含まれています。それは「やる気が出たことなんて1日もない」という部分です。
実を言うと、英語の偏差値が80を超えたあたりから、結構やる気に満ち溢れていました。この頃になると、巷の単語帳には知らない単語はほとんどなくなります。成績はずっと学年1位です。(英語のみ)
僕はこの頃から、「みんなが到達出来ない境地に達したい」という謎のモチベーションが湧くようになりました。
もちろん何にモチベーションが湧くかは人それぞれですが、僕はこのくらいになって初めてモチベーションが湧きました。それまでは勉強するのをモチベーションに頼ったことはありません。つまり、僕がやる気に満ち溢れるようになったのは、勉強が習慣化してからだいぶあとのことなのです。マジでやる気をあてにしてたら大変なことになるところでした。「やる気さえあれば」と言い続けて一生を終えるところでした。
みなさんもひょっとしたら、モチベーションが湧くのは一定のレベルに達して面白くなってきてからかもしれませんよ。
そのレベルに到達するまでは、モチベーションとかやる気とか、そういう精神論的なものは捨てて、やる気を言い訳にしたらダサいくらいの最低限のタスクを自分に課す戦法を実践してみてください。
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