【看護師の職場選びに役立つ情報】価値観ってなに?私たちの行動の基準となるもの
私たちのチーム名「カチケン」は「看護師の職業価値観研究所」を略したものです。今回はそれぞれの人が持つ「価値観」について掘り下げていきたいと思います。
この記事を読んでくださっている方は看護師さんが多いと思いますが、
皆さんは働いている時にこんなことを感じたことはありませんか?
でも・・・このように感じるのは価値観の違いのせいかもしれません。
ではその価値観ってなんでしょう?
今回は(1)辞書的な意味合い、(2)研究者による位置づけをお話ししたいと思います。
次回はニーズ、性格、アイデンティティとどう違うの?について説明する予定です。
(1)価値観についての辞書的な意味合い
国語辞典での定義
まずは、皆さんおなじみの広辞苑の定義を見てみましょう。
英英辞典での定義
英語だと"Values"です。英語の辞書での定義も見てみます。
なんか分かったような分からないような・・・
では研究者はなんと言っているでしょうか。
(2)価値観についての研究者による位置づけ
「基本的な人間の価値観理論」の作成者 Schwartz先生の定義
研究者の中で価値観といえばShalom H. Schwartz先生です。
世界的に有名な研究者で、「基本的な人間の価値観理論」の作成者です。
私もSchwartz先生の論文はたくさん読みました。
Schwartz先生は2012年の論文で、先行研究をまとめて価値観の6つの特徴をまとめています。
でも価値観と信念の位置づけが分かりにくいですね。
Schwartz先生より前から価値観を研究されている、Rokeach先生の本も参考にしてみましょう。
価値観研究の大御所 Rokeach先生の本
Rokeach先生は1973年に出版した本の中で次のように述べています。
だいぶすっきりしてきましたね。
(3)価値観ってなに? まとめ
つまり価値観は、
「信念から構成され、持続的な性質を持つ概念」であるため、人の中で価値観が作られるとなかなか変えられないものです。
また、「態度や行動の動機づけとなる基準となるもの」なので、人が無意識にとっている態度や行動は、その人が重視している価値観の表れでもあるのです。
そして、「個人の中で優先順位があるもの」なので、人によってどんな価値観を重視しているかが違います。
冒頭で出てきた看護師さんの事例は、それぞれ個人によって重視している価値観が違うことによって起きていることだと解釈できます。
今後詳しくご紹介しますが、価値観は社会情勢などの時代背景や、育った環境などに大きく影響を受けています。
皆さんも冒頭で出てきた事例を経験した時には、「この人はこんな価値観を重視しているんだな」と違いを受け入れることで、モヤモヤした気持ちが少し軽くなるかもしれません。
次回はニーズ、性格、アイデンティティとどう違うの?について説明する予定です。
お楽しみに☆
前回は私たちの活動への思いやチーム紹介をしています。こちらもぜひご覧ください。
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