ほっつき歩く。
この店に通っていたのは、もう三十数年前、編集者だった頃の事。しぶとく頑張っている。
家人に頼まれた本は買えたが、ぼくが探していた本は見当たらない。
まあ、ブルースの本なんて置いていても売れないから仕方ないのかなぁ。
ご無沙汰の店に顔を出す。
不良老人なら言い訳などせず泰然と昼飲みに興じるところだろうが、こちとらまだジュニアの身。すっかりご無沙汰しているので、と言い訳しながらハイボール。
昼飯も喰わずに書棚をなめまわしていたので、うまいコンビーフサンドを。
トーストする食パンの厚さは7mmに決まっている。
銀座の地下にはいいBarが沢山ある。
この店のオーナーバーテンダーとも長いなぁ。
まず、テキーラのソーダ割にライムをポンッ、と。
ぼくら二人には、ひとつだけ掟がある。
マイヤーズ・ラムのショットで再会を祝すこと。
それが10年後であっても、昨夜以来であってもだ。
ダイアナ・クラールが歌っている。”カルフォルニア・ドリーミン”
ひとの小説の解説じゃなくて、あなたの物語を書きなさい!と、また叱られた。
さて、勝鬨橋を渡って、若い友だちのBarにも顔を出しておくとしよう。