現役教師が考える目からうろこのコミュニケーションのコツ

こんばんは、本日はコミュニケーションについての考えを述べていきたいと思います。


突然ですが、毎日の生活の中でこんな風に感じたことはありませんか?

周りの人は自分と年齢が離れている人ばかりで、話についていけない。気になる人と会話を盛り上げたいけど、笑いをとるなんてハードルが高すぎるよ…などなど。

私は、教師をしているので「コミュニケーションは得意な方なのでは?」と思われるかもしれません。実際、苦手だと思ったことは少なかったです。しかし、社会人になって初めての土地や自分と年齢や価値観が異なる人に囲まれたとき、「あれ?自分ってこんなに面白くなかったっけ?話していて、全然楽しくないなぁ」と思いました。最初の挫折でした。

人と会話をすることって、必要ないと思われるかもしれませんが、全く人と話さないと本当に辛いし楽しくないです。それに、「自分ってどう思われてるのかな?つまらない人だと思われてるんだどろうな…」と、どんどんネガティブになって、変に気を遣って疲れちゃうんですよね…(実は私、社会人になるまで「気疲れ」という言葉を知りませんでした。恥ずかしい…)。

そんな経験あります?

少しでも気になった方、「じゃあ、若手先生はその経験からどんなことを学んだの?」「コミュニケーションのコツ、明日から使いたいから教えてよ!」という方は、続きを読んでいただければと思います。

イントロが長くなりましたが、いよいよ始めていきます。今回は4冊の本と、私の実体験をもとに考えを述べていきます。読んだ本は、一番下の【参考文献】に載せていますね~。


結論から言うと………「コミュニケーションは話すことだけでない」ということです。自分は話が得意だと思っている人、高校まで、大学までは話すのが得意だと思っていたのに、環境(住んでいる場所とか、周りの人とか)が変わると、なんだか不得意になったなぁと思っている人にとっては、特に大切な要素ではないかと思います。

これから、詳しく2つのことを述べていきますね。1つ目は「話すこと」、2つ目は「聞くこと」についてです。


まず、「話すこと」についてですが、「ちょっとした工夫」というのが大切になってきます。

千原せいじさんという芸人さんがいますよね?千原せいじさんは、実際にあったエピソードを「オノマトペ」を使って、「大げさに聞こえるように」話しているんです。

「オノマトペ」というのは、その場の雰囲気や状態を説明する言葉です。

例えば、車が目の前を通り過ぎて行ったという話すをするとき、

「車が通り過ぎたんです」というのと

「車が、ビューンッ!と通り過ぎたんです」というのでは、

後者のほうが、その場の空気感が伝わりますよね。「あ、大きい車なんだ」とか「その車めちゃくちゃ速かったんだ」とか。危ない経験をしたんだなとか、かっこいい車が通ったんだなとか、いろんな想像ができれば、相手から質問が来ますよ。「かっこよかった?」とか「ケガしなかった?」とか。これが、「会話のキャッチボール」ですね。一人で話し続けるのは難しくても、会話をつなぐことで、自分への負担は減って楽しくなります。

これが、「話すこと」についてです。

私は、今はYouTubeで活躍されている宮迫さんが、自身の人気が急激に下がったときに使う、「人気が、ギューンッ!って下がったんですよ」という言い方が好きです。「生活は大変じゃなかったんですか?」とか「それまで月収いくらだったんですか?」とか聞きたくなりますよね。


次に、「聞くこと」についてです。これは、話すこと以上に大事ですし、本当に「使えるなぁ」と実感しています。まさに、「目からウロコ」です。

「聞くこと」で大切なのは、相手に「共感」することです。「共感」といっても、優しい人だけが持っているものではなくて、誰でも意識してできる「技術」なんです。

例えば、話している人が「昨日転んだんです。」といったとき、「どこで?」とか「何してたの?」と聞きたくなりますが、そこを

「そうなんだ、痛かったね~。」

と言ってみてください。話をする人は、できごとを伝えたいのではなくて、「その時の自分の気持ち」を伝えたいことが多いんです。気が知れている友達に昨日見たテレビの話をするとき、昨日自分が見た時間を伝えたいのではなくて、「面白かった」っていうことを伝えたいですよね?人は良く考えて話すことよりも、なんとなく自分の気持ちを伝えたい生き物です。

なので、「そうなんだ、楽しかったね。」とか「それは残念だったね」とか「そんなことがあったんだ、辛かったね」と言ってみてください。

これらの「感情に関する言葉」を言ってみると、皆さんが聞かなくても相手は続きのことを話し出します。さっきの、「昨日転んだ話」の例で行くと、

「昨日転んだんだ」→「そうなんだ、痛かったね~。」→「そう!血がたくさん出たんだよ」→「うわ~痛そう」→「彼氏に、気をつけてよっていわれたよ」→「彼氏さんも心配してくれたんだね、うれしいね」→「そう、彼、優しいの。この前、記念日だったんだけどね…」…

という風に、続いていくことも予想できませんか?ぜひ試してみてください。



さてさて、ここまで長々と(2回目の投稿なのに頑張ってる?)、「聞くこと」と「話すこと」について述べてきましたが、2つに共通することとして、

「コミュニケーションは一人でするものではない。自分が話すだけではない。」ということが分かります。

あなたが一人で頑張らなくていいんです。相手が話したいことがあるのならば、話させてあげてください。私も、特に「聞くこと」を意識してコミュニケーションをすることで、「若手先生って聞くの上手だからどんどん話したくなるんだよね。」って言ってもらえました。(しかもかなり中のいい友達ですよ。自分だったら恥ずかしくてそんなこと言えない笑)

コミュニケーションがうまくいくと、信頼関係も変わります。今までできなかったような深い話や「あなただけ」にしか話してくれないことというものも出てきます。

そして、「コミュニケーション能力」ではなく、「コミュニケーション技術」です。意識してやってみれば、誰でもできると思います。やればやるだけ「できたっ!」と実感できるし、毎日が楽しくなります。


皆さんがコミュニケーションを通して、楽しい毎日を送れますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。たくさんの感想やご意見、お待ちしています。


【参考文献】

〇阿川佐和子『聞く力-心を開く35のヒント-』

〇佐々木圭一『伝え方が9割』

〇野口敏『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』

〇安田正『超一流の雑談力』

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