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『ハイキュー‼』~『スラムダンク』が好きな50代のオバサンが見た感想~

こんにちは。カブトムシの母です。

6月末から7月にかけてNetflixでアニメ『ハイキュー‼』シーズン1~4、90話分見ました。

『ハイキュー‼』と言えば、先ごろ行われたオリンピックのニュースで、「海外の人々も日本のバレーボールを応援している。その理由は海外で『ハイキュー』が人気だから」と解説されていました。

そのニュースで、NHKアナウンサーが「ハイキュー」を「排球」のアクセントで発音していて、ちょっと違和感を覚えてしまったのですが、
→ 「ハイキュー」は「排球」のアクセントが正しいとのこと(NHKアナウンサーが間違えるわけないか…)。
私の周りはみんな「森永ハイチュー」と同じアクセントで言っていたので、ずっと「ハ↓イキュー」が正しいと思っていました。


『ハイキュー‼』を見始めるまで、このタイトルが「排球」から来ているという当たり前のような事実を知らなかったので、知った時には目からウロコでした。

『ハイキュー‼』を見た理由

『ハイキュー‼』のことは、もちろん知っていましたが、これまで見ようと思ったことはありませんでした。
私が見るアニメは、大体息子が見ているバトルものが中心だったからです。

では、なぜ、見ようと思ったかというと、ここ1年で、一番よく耳にするアニメだったから。

息子が昨年、中学に入学し、部活のことがよく話題にのぼったのですが、「うちの子が『ハイキュー‼』を見てバレー部に入りたいと言っている」と複数のママ友から聞いたり(結局、別の部活に入ったらしいけど)、息子からも「同級生の〇〇と△△が『ハイキュー‼』見てバレー部に入部した」と聞いたりしました。

留学生からも何度か、好きなアニメは『ハイキュー‼』と聞いたことがあります。

バレー部に入りたいと思うほど、面白いアニメってどんなもんなんだろう?

仕事柄、アニメの知識をつけておくことは悪いことじゃない、と、シーズン1から見始めました。

『スラムダンク』に似てる?

天才セッター、飛山君を見て、最初に思ったのは「え、流川君?」

何だかいろいろ『スラムダンク』と似ているな、と思ってしまいました。

主人公の日向のものすごい身体能力とポテンシャルの高さは桜木花道と通じるものが。身長は違うけど。
(スポーツアニメの主人公って大体そんな感じなのかな?)

そして、同じチームながらライバル関係にあり、中学時代から注目されていた飛山君と流川君、黒髪で口ベタなところも似ている。

それから、低身長ながら大きな活躍を見せる西谷君と宮城リョータ。

そう見え始めると、少々、強引に共通点を見つけてしまうように。

しっかり者の澤村キャプテンと赤木キャプテン
穏やかな副キャプテン、菅原君と小暮君
かわいいヒロイン、谷地ちゃんと晴子さん
一度部から離れた東峰君と三井君
サバサバした田中君のお姉ちゃんと彩子さん

まだあるけど、あんまり言うと、「全然違う!」「一緒にするなー!」って怒られそうなのでやめときます。

モブキャラがいない?

『ハイキュー‼』には魅力的なキャラクターがたくさん登場します。

私ががすばらしいな、と思ったのは、モブキャラがほとんどいないこと。
ベンチの選手にもちゃんと名前があって、見せ場があるところがいい!

『スラムダンク』では、ずっとベンチだった小暮君が3Pを決める場面で号泣したけれど、2年生のヤスたちには出番はないし、ライバル校で活躍するのはスター選手ばかり。

それに対して、『ハイキュー‼』はレギュラーのスター選手だけでなく、コツコツとがんばってきたベンチの選手が活躍するという場面がいくつもあり、これも人気の理由のひとつなのではないかと思いました。

もし、若いころだったら、そんなことは全然気にせず、イケメンのスター選手にばかり注目していたと思うけど、母親となった今、息子とベンチの選手が重なり「試合に出られない子」が気になってしまいます。

息子は小学校6年間、地元の少年野球チームに入っていました。
しかし、特性のためか、とても不器用で、なかなか上達せず。
後から入ってきた子たちにも追い抜かれていきました。

それでも、バッティングはうまくなり、4年生の頃にはヒットを連発できるように。
しかし、5年生になると離断性骨軟骨炎(いわゆる外側の野球肘)になって1年近くプレーできなくなってしまいました。
私は「試合に出られずベンチからチームを応援している息子」を応援するという切ない思いをしてきました。

その経験からか、試合に出られない子の辛さや悔しさにシンパシーを感じてしまいます。

なので、数多くいる『ハイキュー‼』のキャラクターの中で、推しキャラは、1年生で唯一スタメンになれなかった山口君。

彼がピンチサーバーで登場すると嬉しくなり、「がんばれ!入るよ~」と心の中で応援してしまいます。

みんなシュッとしている

イケメン度合で言うと、個人的には『スラムダンク』の方が上の気がしていますが(私は三井君とリョータが好き💕)、全体的に見ると『ハイキュー‼』の方がシュッとしている。

『ハイキュー‼』には、多くの個性的なキャラクターが出てきますが、赤木や魚住のような見た目が暑苦しい 圧が強いキャラはほとんど出てきません。

極端に個性的でないところも今どき?

今どきと言えば、私から見ると、顧問の武田先生や月島くん、マネージャーの清水さん、音駒高校の狐爪くんも今どきのキャラ。

武田先生(武田鉄矢から?)はバレー未経験ながら、勉強熱心で、テクニカルなことは何も言えないけれど、ポジティブな声掛けで選手たちを鼓舞。
かといって、精神論ばかりでもない。

昔のスポーツアニメでは見なかったタイプだなと思います。
(安西先生も穏やかだけど元一流選手)

月島君はマイペースでクール。
でも熱い心は持っていて、彼が覚醒して「うぉー」と雄叫びを上げるシーンは数ある名場面のひとつで、胸が熱くなりました。

マネージャーの清水さんも滅多に笑わないクールビューティー。
でも陸上で挫折経験があり、実は熱い心を持っている。
日向が試合前に靴を取り違えられた時には、陸上で鍛えた足を生かし、がんばって走っていました。

そして、狐爪研磨くんは、人と交わらず、喜怒哀楽を表さず、普段はゲームばかりしている現代っ子という感じ。

それでいて、キツイ練習もしっかりこなし、試合では冷静な判断でいい仕事をするギャップが魅力?
(声優は梶裕貴だけど、進撃のエレンの「駆逐してやる!!」とは大違い)

ステレオタイプはいけないけれど、今どきの子は感情をあまり表に出さないスマートな子が多いなという印象。
けれど、心にはしっかり熱いものを持っていて、それがふとした時に顔を出すのがステキ。


暴力がない!

『ハイキュー‼』のいいところは暴力シーンがないところ。

『THE FIRST SLAN DUNK』を観たあと、なつかしくなってNetflixでアニメ版『スラムダンク』を見直したら、暴力シーンの多さに、ちょっと引いてしまいました。

花道や三井くんが元不良設定なので、ケンカのシーンがあるのは仕方ないとして、何かというと赤木キャプテンが花道を叩くのに違和感を覚えました。

見ていた当時(90年代終わり)には、別に気にならなかったけれど、この30年の間に、世の中はすっかり体罰・パワハラNGになったので、自分の価値観も変わったんだなと思いました。

その点、『ハイキュー‼』は暴力シーンはゼロ。
せいぜい田中くんがガンを飛ばすくらい。
平和!!

親が出てこない!

『スラムダンク』にも『ハイキュー‼』にも共通することですが、登場人物の親はほとんど出てきません。

これは、親目線で見ると、「大事な大会に親が応援に来ないとか、あり得ないだろう」とすごい違和感。

『ハイキュー‼』では、一度だけ一家全員で応援に来ているライバル校の家族が描かれただけ。
兄弟姉妹は出てきても親は出てきません。
親でもない部外者のおっちゃんはいつも観戦しているのに。

親がうざったくなる思春期の子ども達にとって、親の存在など、どうでもいいんだろうと思うけれど、親としてちょっと寂しい気もします。

その点、『THE FIRST SLAM DUNK』では、リョータと母親との複雑な関係が丁寧に描かれていました。

何かの記事で、井上雄彦先生が、最初に『スラムダンク』を描いた若い頃と、人生経験を積んだ現在とでは描きたいものが違っている、というようなことをおっしゃっていて、確かに、若い頃と年をとった今では、モノの見え方が全然違うなと思います。

もし、10年後、20年後、『THE FIRST SLAM DUNK』のように『ハイキュー‼』が再び、描かれることになったら、キャラクターの親たちも登場するかも?

『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』

7月半ばにアニメシーズン4まで見終わり、次は映画だ!
と思いましたが、7月は仕事が忙しく、8月は富士登山やらなにやらで、実はまだ観られていません。

富士登山も終わったし、そろそろ行こうかと思ったら、なんと8月18日に

「もう一回がない全国一斉上映!『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』ラストマッチ(全国生中継)」

というイベントがあるというじゃありませんか!!

これは、烏野高校対音駒高校の試合をみんなで観戦した後、声優さんたちによる舞台挨拶があるというもの(TOHOシネマズ日比谷で行われるものを全国中継)。

せっかくだったら、これに行こう!とチケットを予約しました。

この日やって来る観客たちは、きっと映画2回目、3回目のガチ勢。

数カ月前まで「ゴミ捨て場の決戦」の意味も知らなかったにわかファンの私が行くのはちょっと憚られますが、ワールドカップの「にわかサッカーファン」みたいな感じで楽しんできたいと思います。

まとめ

ということで、『ハイキュー‼』の感想でした。

他の人が書いたものを読まずに書いたので、重なっていたり、とんちんかんなところもあるかもしれませんが、ご容赦ください。

90話分まとめて見て、確かに子ども達が夢中になり、バレー部に入りたい!と思う気持ちがわかりました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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