クラロワ | アカウントBANについて知っておきたい12のこと
『クラッシュ・ロワイヤル』で先日、日本の有力なアマチュア選手が数人BANされたことが話題になりました。残念な事態です。個人的に気になったのは、この話題について話し合う人の中に正確な情報を持ってなかったり、知らなかったりする感じの人が散見されたことです。公式サイドも年に数回注意喚起をしてはいるのですが、届いてないのか、忘れちゃったのか、はたまた全く知らない新しいプレイヤーなのか、どれかなのでしょう。
そんな訳で今回、公式サポートや公式ブログに載っているアカウントBAN関連の情報を1つのnoteに集めて、FAQ(よくある質問)的にまとめてみることにしました。端から端まで読む必要は全くないので、気になるところ、知らなかったことだけチェックしてみてください。
時間のない人もこの公式ブログだけは読もう
日々多忙を極め「まず結論から聞かせてくれ」が口癖の方におすすめするのは、この公式ブログ記事(2021年11月)です。クラロワ運営は年に数回、啓蒙というか、注意喚起のような情報発信をしているのですが、これはその最新のものです。
本件をざっくり知る分には、これ一本で十分だと思います。
クラロワのアカウントBANについて知っておきたい12のこと
それでは、アカウントBANについてがっつりしっかり知りたい方に向けて、12個のFAQに整理してお伝えしていきます。
BAN、アカウントBANって何?
「BAN」(バン)とは”禁止”という意味の言葉です。ゲームの世界でBANやアカウントBAN、垢BANなどと言った場合には、ゲームアカウントの利用停止を意味します。
似た言葉に「BANカード」や「BAN Pickルール」があります。こちらは大会や競技シーンの試合で使用禁止カードを指定する特殊ルールのことであって、アカウントBANとは全く関係のない物です。
運営はなぜBANをするの?(利用規約)
クラロワを運営している会社(Supercell)は、「安全で公平なプレイ環境」を重視しています。それを実現するためのルールが「サービス利用規約」および「安全で公平なプレイのために」です。それを違反したプレイヤーに対する罰則がいくつかあって、アカウントBANはその処分の内の1つです。
「サービス利用規約」(TERMS OF SERVICE、ToS)
この2つの公式文書は公式サイトでも見れますし、ゲーム内(>設定>利用規約)からもアクセスできます。BANされたときに『Supercell利用規約 第1章第1項の規定への違反が確認されたため…』などの説明があった場合、そ戸で言っている”利用規約”とはこれのことです。少なくとも、どこにあるのかだけでも把握しておきましょう。
どんなことをするとBANになる?(禁止行為)
Supercellが何を禁止行為としているかは「サービス利用規約」に書いてある通りなのですが、固くてわかりにくいのも事実。具体的にどんなことをしてはいけないのか、説明している文章を2つ紹介します。
処分にはどんな種類がある?
「サービス利用規約」に違反してしまった場合、どんな処分をされるのでしょうか?
このうちの「アカウント利用停止」がいわゆるBANや垢BANです。
違反の大小によっていくつかの段階があります。
数日間
7日間
31日間
無期限
どんなタイミングでチェックが入る?(ToSチェック)
Supercellタイトルは世界中の非常に多くのプレイヤーに遊ばれていますし、サポート体制も無尽蔵な訳ではないので、全てのプレイヤーを常時監視している訳ではありません。抜き打ち検査もなくはないのでしょうが、確実に利用規約のチェック(ToSチェック)が入るタイミングが幾つか存在します。
公式大会やハイレベルな非公式大会に出場する際
ロイヤル大会(グローバル大会)で上位入賞した際
他のプレイヤーから報告(通報)された場合
不適切な言動のプレイヤーを報告するには?
クラロワには不適切な言動のプレイヤーを報告(通報)する機能がゲーム内に用意されています。
ゲーム内>クランチャット>発言をタップ>報告
◇
脱線しますが、そもそもクランでの暴言を禁止したい場合、クランの設定で「年齢制限」を「On」にするという選択肢もあります。ただし一度オンにすると後でオフにすることはできないので、押す前に良ーく考えて。
要注意①:アカウント共有(代行など)はNG
要注意なあるある事例の1つがアカウント共有です。「アカウント共有」とは、自分のアカウントを他のプレイヤーに渡して、自分の名義でゲームをプレイしてもらうこと、進めてもらうことです。
AさんがBさん(強い選手)にお金を払い、Aさんのアカウントを共有してプレイの代行をしてもらうパターン(いわゆる”代行”)がよくあるNG
CさんがDさんに対して、大会の賞金や懸賞のエメラルドを入金するためにDさんのアカウントに入らせてくれと言ってくるパターン。”代行”ではないが、アカウント共有なのでこれもNG
この2つの例の場合、AさんもBさんもCさんもDさんも、全員BANの対象になりうる
腕前のあるプレイヤーにとってその時は魅力的な誘惑に思えるかもしれませんが、アカ共有の代償は決して小さくありません。ほとぼりが冷めた頃だったり、本人にとって最悪なタイミングで処分が下るケースも、これまでにたくさん見てきました。残念なことですが。
くわえて、アカウントを奪うことが目的の詐欺も横行しています。お金を貰えず、アカウントも失い、悪いことをしているのでサポートにも助けて貰えないという踏んだり蹴ったりの泣き寝入りケースだってあるのです。
合法的に複数アカウントで遊ぶには?(Supercell ID)
アカウント共有の話が出てくるとよく質問されるのは、「同じ端末で複数アカウントで遊ぶのはダメなの?」という疑問です。答えとしては、Supercell IDを使って遊ぶ分にはOKです。
要注意②:アカウント売買はNG
要注意なあるある事例2つめは、アカウント売買です。「利用規約」上、プレイヤーは自分のアカウントの利用権をSupercellから”借りて”いるだけであって、”所有”している訳ではありません。つまり、プレイヤーにはアカウントを売り買いする権利がそもそも無いのです。
AさんがBさんに自分のアカウントを売った場合、そのアカウントはBAN対象です。AさんとBさんの売買契約内容によっては、AさんがBさんから契約違反で損害請求されるリスクもあります。
Aさんが複数のアカウントでプレイしている場合、売ったアカウントだけでなく、売らなかった他のアカウントもBANになる可能性があります。
Supercellに見つからないように売買を成立させようとすればアカウント情報の開示を絞らざるを得ませんが、そうすることで詐欺のリスクが跳ね上がります。また、Twitterでは引退宣言とセットの「垢売ります拡散ヨロ」ツイートもたびたび見かけますが、これにファボリツすること自体が違反行為への加担でグレーゾーンです。アカウント売買に関わることほどリスクだらけで報われない取引もそうないと思いますよ。
要注意③:不正なエメラルドの売買や使用もNG
要注意なあるある事例3つめは、不正なエメラルドの売買です。これがダメな理由は、ゲーム内価格よりも安く売れる背景に、不正に入手したクレジットカードの現金化やマネーロンダリングといった組織犯罪が関わっているケースが多いからなんですね。世界は広いし、たまにとても怖ろしい。
そうでなくとも、そもそもがSupercellに対する営業妨害ですしね。
「ゲーム内マネー(クラロワで言えばエメラルド)が格安で買えます」と謳うサイトで購入したり使ったりするのはNG。当然ながら売るのもNG
AさんがBさんに対して、大会の賞金や懸賞のエメラルドを入金するためにBさんのアカウントに入らせてくれと言ってくるパターン。Aさんが不正に入手したエメラルドをチャージしてきた場合、AさんもBさんもBAN対象になる。しかもアカウント共有との合わせ技なので、より重罪に。
罰則強化:”きれい”なサブアカウントもBANされます
「サービス利用規約」も「安全で公平なプレイのために」も、実は日々アップデートされています。現実の変化に対応して、ルールや運用や判断基準が少しづつ変化していくんですね。
最近の例で1つ、取り締まりが強化された点を紹介します。これは英語版の公式ブログ(2021年11月)でしか明記されていなかったので、気づいていない方もいるかもしれません。
何が強化されたかと言うと、こういうことなんです。
AさんがBさん(強い選手)にお金を払い、Aさんのアカウントを共有してプレイの代行をしてもらった場合(いわゆる”代行”、”トロ上げ”)、AさんもBさんもBAN対象。
くわえて、Bさん(代行した選手)が複数のアカウントでプレイしていた場合、それらの「きれい」なアカウントもBANの対象になり得る【←NEW】
以前であれば、複数アカウントのうちの1つか2つがBANされてもまだ別アカがあるから平気だい、という態度が通ったのですが、今はもう通らなくなったよということです。「以前は何とかなった」という悪しき成功体験を持っている古参の猛者がいるなら、これを機に足を洗ってほしいところです。
もしも万が一間違ってBANされてしまったときには?
運営側もそれなりの根拠を持って処分の判断をしていることと思いますが、人間のやることなので”万が一”ということも起こり得ます。もし自分がそうなったと思った場合、TwitterやSNSで愚痴ったり、拡散してたりしてても前には進みません。ゲーム内から直接問い合わせをしましょう。そして、包み隠さず冷静に相談しましょう。もしかしたら誤解が解けるかもしれません。
ゲーム内>設定>ヘルプとサポート>お問い合わせ
BANされたアカウントでは入れないので、別アカや新アカから
まとめ
アカウントBANとは、ゲームアカウントの利用停止のこと
「サービス利用規約」に違反すると処分される。BANはその1つ
禁止行為には、モラルに反する言動や公平性が損なわれる行為などがある
処分には、ゲーム内通貨の取り消しやアカウント利用停止がある
大きな大会やロイヤル大会では、確実にToSチェックが実施される
クラロワのクランチャットには報告(通報)機能がある
具体例① アカウント共有(代行など)はNG
Supercell IDを使えば、同一端末・複数アカウントでプレイ可能
具体例② アカウント売買はNG
具体例③ 不正なエメラルドもNG
具体例④ ”きれい”なサブアカもまとめてBANされる場合も
万が一の時は、ゲーム内のお問い合わせから相談を
◇
以上、「クラロワのアカウントBANについて知っておきたい12のこと」でした。話の性質上、重く、くどく、長くなってしまいましたが、本件について何かしらの疑問を持っていた方の一助になれたらうれしいです。
それでは!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう! (kabutom)
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